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異世界はつらいよ~転生勇者放浪記~  作者: 花京
第七章 人魔決戦編
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第四話 ガルディア帝国はつらいよ?④

 通常たくさんの高官たちが並ぶそこは今、静まり返っていた。

《鉱物の積層》より戻ったフジコはレギウス城、その謁見の間に跪く。

 謁見の間には皇帝レギウス三世、

 そして諜報部長官としてハルモニアが傍に侍るのみ。


「《鉱物の積層》より“オリハルコン”を持ち帰りました」

 顔を下げたまま、フジコが言った。


「面を上げよ。よくやった、褒めて遣わす」

 表情一つ変えないレギウス三世の言葉に、

 フジコは顔を上げた。


(この男、このセリフ。反吐が出る)


 そう思いながらも苦笑いを浮かべる。


「ありがたきお言葉」


 冷え切った二人のやり取りに、笑みを浮かべるハルモニア。

 フードで顔を隠したままで、声を上げる。


「これで“GG13(サーティーン)”もまた一歩、完成体に近づきますな」


(その上、この男の口から出るのもこれか……)


 フジコはこめかみが疼くのを自覚しつつ、


「帝国の威光の体現、“ゴーレム部隊”の活躍が目に浮かびますね」


 口からひねり出したのは、そんな言葉だった。


「これでようやく魔王の野望阻止に目途も立とう。

 しばらく休養を取るがいい。帝国内で羽を休めよ」


(帝国内……ね。目の届く範囲に居ろ。と……)


 さすがのフジコも、これ以上この場に居る気にはなれず、

「ありがたきお言葉」

 そう言うなり、立ち上がり謁見の間を後にする。


(目に見える様ね。完成体とやらになった“ゴーレム部隊”。

 あれらが世界中へと派兵されていくのが……)


 謁見の間を出た廊下、そこの窓から見える空を見ながらフジコは歩き続ける。


そして、フジコが想像した通りに、

 “GG13(サーティーン)”は“GG14(フォーティーン)”と名を変え、

砂漠へ、森林へ、港湾国家へ――世界各国へと歩き出すのだった。

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