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異世界はつらいよ~転生勇者放浪記~  作者: 花京
第七章 人魔決戦編
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第四話 ガルディア帝国はつらいよ?①

 魔王軍による世界規模の“スタンビート”。

 ガルディア帝国皇帝レギウス三世の下にも、続々と報告が上がる。

 しかし、レギウス三世の表情はどこか余裕を見せていた。


「ふん、魔王ノクスの悪あがき。

 耐えきれぬほどの圧でもない。

 “ゴーレム部隊”の状況はどうか?」


 皇帝の問いに答えたのは、

 フードを目深にかぶる男、《調律者》ハルモニアだった。


「帝国内の各ダンジョンには派遣済み。

 すでに鎮圧完了の報告も多数上がっております。

 各国への“援助派兵”も着々と進行。

 そちらも鎮圧成功の報告が上がり始めております」


 ハルモニアの言葉に頷くと、レギウス三世は重ねて問うた。


「損耗の程は?」


 口を開こうとしたハルモニアの前へ、参謀本部将軍が立った。


「はっ。参謀本部将軍ゴールドール、お答えします。

 “ゴーレム部隊”、損耗率は5%。通常想定値は0.5%以下ですが、

 エネルギーを現地で補給可能の為、継続使用可能レベルです」

 ゴールドール将軍は胸を張って答えたが、


 レギウス三世の眉間には皺が寄っていた。


「5%?ダンジョンごときで、ダメージを負っているという事か?」


 ゴールドールは息を詰まらせる。

 そして、再び答えたのはハルモニアだった。


「確かに現在の“GG13”の耐久性能は問題であります。

 ですが我が軍の諜報部が、あるダンジョンに潜っております。

 成果次第で改善の見込み、良き報告をお待ちください」


 場に沈黙が流れる。


 そして、レギウス三世がようやく口を開いた。


「よかろう。報告を待とう。

 しかし、“ゴーレム部隊”はこれからの帝国そのもの。

 帝国内で魔王などに勝手を許すな」


「はっ」皇帝の言葉に高官たちが謁見の間を退出する。


皆体を固くする中、ハルモニアだけが口元に笑みを浮かべていた。

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