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異世界はつらいよ~転生勇者放浪記~  作者: 花京
第七章 人魔決戦編
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第二話 ヴァルニスはつらいよ③

《断崖の古城》前に陣取るトンペティたちと“ゴーレム部隊”。

 禍々しくも堅牢な城塞といった外観。

 巨大な城門が目の前に聳え立っている。


 彼らの間を冷たい風が、吹き抜ける。


 城門前に整列した“ゴーレム部隊”にウインバッハが号令をかけた。


「城門ごと吹き飛ばし、奥へと進軍する!

 1から5番、打ち方用意!」


 するとゴーレム部隊の内、5体が口を開いた。

 その口に光が収束し、


「撃て!」その声で、光線が発射され城門を吹き飛ばした!


バゴーン!


 凄まじい破壊音で崩れた城門。

 その中から大型の蝙蝠型魔獣ケイブバットが溢れ出る。


「射線切らすな!次!」


 また5本の光線が発射され、

 次々とケイブバットを打ち抜いていく。

 5体づつ交互に光線を発射、


 途切れることの無い攻撃で少しづつ中へと進軍していく。


「凄まじいの。これは……」


 止まらぬ進軍にさすがの武聖、トンペティも冷や汗をかいている。

 もはやただの的と化し、打ち落とされていくケイブバット。


「よし!打ち方止め」


 ウインバッハが声を上げた頃には、大広間は血の海と化していた。


「老師、すみませんが一度補給の時間を頂きたい」

 ウインバッハの声と同時にゴーレム部隊が跪いていた。


「それは構わんが、……!」


 跪くゴーレムたちの表面に、魔法陣のような文字列が浮かび上がる。


(地面からエネルギーを吸収しておるのか!)


 そして、ダンジョン自体が小刻みに振動し始めた。


(ダンジョンが悲鳴を上げておる!これほどのマナを食らうとは……)


“ゴーレム部隊”がすっと立ち上がった。

 エネルギーを補給し終えたようだ。


「お待たせしました。これよりが本番です」


ウインバッハの声と共に、謁見の間への道が開かれた。

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