↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界はつらいよ~転生勇者放浪記~  作者: 花京
第七章 人魔決戦編
226/295

第二話 ヴァルニスはつらいよ②

 武聖トンペティの門下生で占める“連盟警護団”の精鋭部隊。

 彼らの乗る馬車が《断崖の古城》へと到着した。


 切り立った断崖の先に城が見える。

 崖下には高波が押し寄せ、崖にぶつかり音を立てている。


 馬車を降りたトンペティが目を凝らし言った。


「ふむ、城の前に、馬車が見えるの。

 それに、あの集団、“ゴーレム部隊”か。

 何とか追いついた様じゃな」


 トンペティたちが歩いていくと、

 10体のゴーレムが整列していた。

 その先頭には、全身黒鎧の大柄な男が声を上げていた。


「これより《断崖の古城》へ突入する。

 ヴァルニス側からの情報によると、玄関に当たる大広間。

 そして、その奥に謁見の間があるという。コアはそこだ」


 何の反応も示さないゴーレムたちに、

 トンペティが眉を顰めていると、


「おお!あなたはもしや、武聖トンペティか!」


 トンペティたちに気付いた男が駆け寄ってきた。


「よく来てくれました。

 私は帝国参謀本部将軍ウインバッハ。

 この“GG13”部隊の隊長であります」


 そう言ってウインバッハが胸に拳を当てた。帝国式の敬礼だ。


「こちらこそ、御助力感謝する。

 国主マルセロからも、よろしく伝えおくよう言われておる」

 トンペティが鷹揚に手をふって応えた。


「我らが手を合わせれば、向かうところ敵なしですな。ハッハッハ」

 大柄な体を揺らせながら、ウインバッハは高笑い。


「ふむ、そうじゃな。

 注意するに越したことは無いがの」

 トンペティが苦笑いを浮かべると、


「それでは」と、ウインバッハの顔つきが変わる。


「おそらく中は魔物で溢れていましょう。

 この“GG13”――

 我が帝国で十三代目となる量産型ゴーレム部隊で、道を開きます。

 謁見の間、そのコア周辺にいるであろう魔王軍。

 そこに老師たちは集中してもらいたい。よろしいか?」


 有無を言わせぬ声色だったが、

 トンペティは問いを入れた。


「こちらとしては助かるが、

 “道を切り開く”、本当に頼めるか?」


 トンペティの問いに、ウインバッハは口角を上げる。


「もちろん!

 我が帝国の誇る“ゴーレム部隊”の力、

 存分にご披露いたしましょうぞ!」


 そうしてウインバッハは再び高笑いし、手を上げると、

 ゴーレムたちは一切の声を発することなく、

 ぴたりと横一列に展開した。


そうして、いよいよ《断崖の古城》攻略作戦が始まるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。