↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界はつらいよ~転生勇者放浪記~  作者: 花京
第五章 亜人共和国ルゼリア編
146/310

第八話 勇者PTカルナードへ行く①

“勇者”神代アンナ率いる《暁の翼》の面々は帝国から帰還。


 ガルディア帝国との同盟も結び、

 彼女たちはもはや《光輪の乙女たち》と呼ばれ、

 その名は大陸全土に轟くほどであった。


 しかし、当のアンナはどこか不安げな表情を浮かべている。

 そんなアンナの表情にPTの盾役、三枝アリアが言った。


「どうした、アンナ。悩み事か?」


《暁の翼》の面々はリ・エスティーネ王国国王レオニス四世に呼ばれ、

 謁見の間へと向かう途中だった。


「帝国から戻ってから時折、そういう顔をしますよね」

“聖女”のスキル持ち、PTの回復役である汐宮ユキナが心配そうに続ける。


「悩みという程でもないんだけど……」アンナは立ち止まった。


「帝国から戻って名前もたくさん知ってもらえた。

 確かに簡単な道では無かったが、今私たちはここに立っているのでは?」

 PTでは牽制に妨害、頭脳担当の松風ヤスコが言い、


「後は大魔王さえ見つかれば、

 今すぐにでもばーーーんって燃やしちゃうよ!」

 PTの最大火力、魔法使いの桐生リルルは持ち前の明るさで場を盛り上げる。


「そうだね。だけどその大魔王の居所は今だ掴めない。

 それに……それだけでいいのかな?って」


 アンナが信頼する《暁の翼》、

 PTメンバーだからこそ、アンナは素直に心情を吐露した。


「聖母マリアの言っていた“希望の象徴”というやつか」アリアは腕を組み、

「確かに重いお役目ですね」ユキナも目をそっと閉じる。


「しかし、五大国だってまだ二つ行けていないだろう?

 まだまだこれからでは無いのかしら?」ヤスコが言い、

「そうだよ。仲間が増えれば大魔王だってすぐにでも見つかるよ」

 ちっちっち、と人差し指を突き出し横に振り、リルルが言った。


「それに前に言っていただろう?“みんなで前を向いて歩いていこう”って」

 ヤスコの言葉に、リルルが続けた。

「何でも言ってよ!アンナのためにみんな頑張っちゃうから!」


 アンナが見回すと、皆笑顔を返してくれた。

(そうだよ。私には力強い仲間がいるんだ。それが五大国中に広がれば……)

 胸の中の熱い思いを再確認したアンナが笑顔で言った。


「行こう!みんな。国王様に会いに」「おう!」

 と、《暁の翼》の面々は謁見の間へと足を踏み入れた。


 アンナは知らなかったのだ。この謁見が、彼女にとって

“勇者であること”と“自由であること”を分ける問いになることを。

いつも「異世界はつらいよ」を読んでくださりありがとうございます。


ふと思い立って新作短編を投稿させてもらいました。


タイトルは、

『元祖天才馬鹿ホント―暴走王女アナのドタバタ☆珍道中―

 -世直しは食欲から始まる-』

です。


こちらは短編連作の予定で、不定期更新になりますが、

本編の更新と並行してゆるく続けていきます。


コメディ色強めのドタバタ作品なので、

気分転換に楽しんでいただければ、と思います。

よければ合わせてご一読いただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。