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異世界はつらいよ~転生勇者放浪記~  作者: 花京
第五章 亜人共和国ルゼリア編
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第三話 仲介はつらいよ①

“オカン誕生”の余韻も冷めやらぬギルド内で受付の男が言った。


「本当にこちらの依頼を受けるのですね」


 依頼内容は“代表戦”の代行。腕っぷしの強い方募集――ヒトノ村代表ユリエ。


 このあたりの大事な水源となる湖のほとりに水源を守る二つの村があった。

 一つは人族、もう一つは獣人、特に猪人族オーク達の治める村。


「二つの村で水源を守る。別におかしなことじゃないと思うけど?」

「ええ、ですが事情が少し複雑で――」一呼吸つくと受付が言った。


「どちらが主導権を取るかで度々揉めるのです」

「その主導権を争うのが“代表戦”ってことなのね?」


 それぞれの村の長が代わる度に代表戦が行われ、揉め事になっているという。


 他人の喧嘩に首を突っ込むのは馬鹿らしい、その上相手がオークでは骨が折れることは間違い無し、と、ここでは敬遠されている。


「それでもこの報酬は捨て難いし、向こうで詳しく聞いてみるわ」

 ありがとうと言いながら、リラを先頭にギルドを出るのだった。


 川沿いのなだらかな山道を二日進んだところで、件の村へと辿り着いた。


 目の前にそれなりの湖が見えた。その湖から流れる川の両側には二つの村が見えた。一つは中規模の村。人族のものだろう。窓や扉などに多少装飾のあるのが見える。もう一つは小さい村だ。作り自体は大きめだが比べると素朴に見える。オークたちのものと思われた。


「とりあえず、依頼人である代表のところへ行ってみましょう」


 リラたちは村へと入り、

 依頼書にあったヒトノ村代表ユリエの家を訪ねた。


「ようこそ、いらしてくださいました冒険者さん!」


 溌溂とした金髪美女に迎えられ、寅二郎が早速、


「おお、もっこり美女さん!万事ワタクシにお任せあれ!」


「ぎゃいん!」シドに尻を蹴り上げられ後ろに下げられた。


「失礼、私はリラといいます。ユリエさん、ですよね?」


 各々自己紹介も終わり依頼内容を聞くことになったが、


「明日、あちらの代表と“代表戦”について話し合うことになっております。

 よろしければそちらにご同席頂いてその後、詰めのお話を」


 ユリエの勧めに従い部屋をあてがわれた寅二郎一行は、

 とりあえず一泊することになった。


明日は“代表戦”の打ち合わせ、

その夜は湖から湧き出る泡のはじける音を聞きながら眠りに就いたのだった。

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