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異世界はつらいよ~転生勇者放浪記~  作者: 花京
第五章 亜人共和国ルゼリア編
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【幕間】 欲張りと世界樹(原文)

はじめに女神さまは“人族”(ヒューマン)をつくりました。

「ふう生きるって大変だ」(ヒューマン)は息をつきます。


か弱き人族のため、女神さまは“耳長族”(エルフ)をつくりました。

人族よりも長生きで、賢い彼らに(ヒューマン)は言いました。

「わぁ君たちの知識のおかげで元気になれたよ。

 お礼に言葉と文字をつくったよ。みんなで語り合おう」


次に女神さまは“獣人族”(ビースト)をつくりました。

人族よりも力持ち、狩りもとっても上手です。

「わぁ君たちの強さは頼りになるね。

 お礼に歌と踊りをつくったよ。みんなで踊りましょう」


次に女神さまは“小人族”(ドワーフ)をつくりました。

手先が器用で何でも作るそんな彼らに言いました。

「わぁ君たちの技術は役に立つ。

 お礼におうちをつくったよ。みんなで暮らそう」


最後に女神さまは“竜人族”(ドラゴノイド)をつくりました。

この世界でとっても大事なマナの守り手。

「わぁこれはすごいね。マナが分かれば何でも出来る。

 お礼に魔法をつくったよ。もっとみんなで豊かに暮らそう」


こうしてみんなは楽しく暮らし始めました。


だけど、ある日のことでした。


元気な(ヒューマン)が言いました。

「ねぇ竜人族さん。もっとマナを教えてよ」

そうして詰め寄り誤って、竜人族を死なせてしまいました。


「ごめんよ。だけど僕はもっと豊かになりたいんだ」


人族の言葉にみんなは悲しみ竜人族を土に埋めました。

それから人族とほかのみんなは離れて暮らすことになりました。


仲良く暮らせたはずなのに。

それを悲しんだ女神さまは泣き続け世界に嵐が起きるようになりました。


降りしきる雨の下、

竜人族を埋めた場所から芽が出て樹が生えました。

それをみんなで“世界樹”と呼び竜人族の弔いと鎮魂の涙を流すことになったとさ。

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