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異世界千夜一夜  作者: 大西平洋(ヘイヨー)
~いろいろな小話~
76/1003

~第75夜~「異世界探偵ホリゾンテ(その2)」「異世界女子会」

 実は「ポックリ探偵事務所」では、似たような「人探し」「行方不明者の捜索」といった案件を何百件と抱えているのです。

 すると、たま~に、たまたま見つかることがあるんですね。依頼されてた人物が。そういうコトが何件か重なって、異世界でも結構有名な探偵事務所となっていたのでした。


 ところが、打率の方はというと…

 1割ところか1分も切っています。成功率1%以下!100件に1件も発見できていません。

 そんな現状にホリゾンテくんは、あきれかえっていました。

「はぁ~、お金を稼ぐって大変なコトなんだなぁ。これじゃあ、なんだか依頼してくれてる人たちをだましているみたいじゃないか」

 ポツンとひとりぼっちの部屋の中で、そんな風にひとりごとをつぶやきます。

「きっと、さっきの捜索依頼だって、見つかるはずがないんだ。あんなきれいな人ががっかりする姿を見たくはないなぁ…」


 しばらくの間、こんな状況が続きます。

 ところが、人間とエルフの間に生まれたホリゾンテくん。このままでは終わりません。どうにかして、依頼者の期待にこたえようと、知恵を絞ります。

「そうだ!アレを使ってみよう!」

 何ごとかを思いついたホリゾンテくん。

 さっそく、インターネットで検索を開始し、地球にあるプログラム業者に連絡を取ります。


 それから半年も過ぎたでしょうか?

「ポックリ探偵事務所」の前に行列ができています。

 もちろん、探偵としての依頼をしようと、人がおしよせてきているのです。

「ウハハッハ!笑いが止まらんわい!地球で変な頼み事をされた時は、どうなるかと思ったが、これは思わぬ拾い物じゃった!」

 事務所の中では、ポックリ局長が札束をうちわにして、顔をあおいでいます。

「無論、君のおかげじゃぞ!ホリゾンテくん!」

「ありがとうございます。ポックリおじさん」

 2人の間に血縁関係はありませんが、見知らぬ自分を拾ってくれ、異世界にまで連れてきてくれた恩を感じているホリゾンテくんは、ドワーフのポックリのコトを親しみを込めて「おじさん」と呼んでいます。


 一体、何が起きたのでしょうか?

 実は、あのあと、ホリゾンテくんは地球のある業者に頼んで、AI認証の技術を提供してもらったのです。

 料金は後払い。試験的に導入して上手くいったら、プログラムを購入し、本格的に使用するという契約。

 この時代、地球にはおくれを取っているとはいえ、異世界でもインターネットの普及が進んでいました。世界中の人たちがブログやSNS上に日記や体験談などをアップして、世界は画像であふれ返っています。

 そこで、最新の「顔認証システム」を利用し、異世界中の画像をAIに自動で検索させ、行方不明者を捜索したというわけです。

 おかげで、1%を切っていた探偵業の成功率はうなぎのぼりに!行方不明者の発見率は、一気に20~30%まで上がりました。

 もちろん、それに伴って収入の方も爆上がりです!


「いや~!ありがとう!ありがとう!これからも我が探偵事務所で働いて、ガッポガッポ金を稼いでくれたまえ!」とポックリ局長もごきけん。

 ただし、セアラに頼まれた「死にたがりのラ・スースー」だけは、いつまで経っても見つかりません。そもそも、ホリゾンテくんが異世界に来るキッカケになった母親のアンアンと祖父の総一郎の居場所もわからないまま。手がかり1つつかめないでいました。

「ああ~あ、お母さんもおじいちゃんも、一体どこに行ってしまったのだろうか?もしかして、ほんとにもうこの世にはいないのだろうか?」

 さすがのホリゾンテくんも、ちょっとばかしくじけそうになります。

「そういえば、お父さんもこの世界出身だって言ってたな。お父さんには、あまり会いたいとは思わないけれど、もしかしたら、2人を見つけるヒントになりそうなモノがあるかもしれない。一度、お父さんの実家にも寄ってみるかな~?」

 そんな風に考えるホリゾンテくんでした。


         *


「異世界女子会」


 さて、ホリゾンテくんが住む街は、近くに「地球への道」が開かれていることもあり、結構な賑わいを見せていました。

 地球側の出口である鳥取砂丘のある鳥取市がそうであったように、それまでは寂れた街という印象が強かったのですが。異世界への道が通じたことにより、爆発的に観光客が増え、高いビルがどんどん建って発展していきます。

 それほどまでに経済効果は大きかったのです。


 この街にはルチール・ルガール(通称:ルチルガさん)や、保育士のアヴィールなど若い女性たちも住んでおり、時々、仲の良い女性たちが集まって、女子会を開いておりました。

 もっとも、若いといっても、もうみんな30歳を過ぎており、もっぱら話題は「恋愛」や「結婚」が中心。、時には、エッチな話に発展することもあります。

 ほら、耳を澄ませてごらんなさい。今夜も集まって、また何やら雑談をしているのが聞こえてくるでしょう?


「ああ~あ、どこかにいい男いないかしら」「私も早く結婚したいわ」「ダメダメ!男なんて何の役にも立ちゃしない!結婚なんてやめておきなさいよ!一生、独身を貫き通した方が楽しいわよ」


 ここで新メンバーを紹介!

 …しようと思ったのですが、そろそろお時間となったようです。

 それでは、この続きは、また明日の晩に♪

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