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異世界千夜一夜  作者: 大西平洋(ヘイヨー)
~いろいろな小話~
16/1003

~第15夜~「異世界の生理事情(その2)」「魔法の仕組み」

 さて、昨夜は「異世界における現実問題」である生理について、お話をしましたが、今回はその続き。


 神様のきまぐれによって、異世界と地球の間に道ができ、女性の生理についても、ちょっとした問題解決がはかられます。


「多い時にも大丈夫!女のつよ~い味方!モレナイプティよ♪」


 テレビの画面には、魔法少女の格好をした女優が、派手なエフェクト共に杖を振って回転する「生理用品のCM」が流れています。


「これだわ!これよ!これ!」


 女性魔法使いのコッペは食い入るように画面を見ながら、冒険者たちがたむろする異世界の食堂で立ち上がって叫びました。


 さっそく地球から輸入された「モレナイプティ」を試したコッペですが…


「ウ~ン?確かに、多い日にも大丈夫…ではあるんだけど。激しい運動をすると、ズレちゃうこともあるあるし。そもそも根本的に生理痛がなくなったり、頭がフラフラするのが改善されたりするわけではないのよね~」

 …と、まだまだ改善の余地がありそうですね。

 

 その後、異世界にもピルが処方されるようになったりもするのですが。副作用の問題などもあり、女性の戦いはこれからも続きそうです。


         *


「魔法の仕組み」


 神様の気まぐれによって地球が異世界とつながってから数年の時が過ぎました。

 その間に異世界は目覚ましい進歩を遂げましたが、地球の方でもいくつかの恩恵を受けます。

 たとえば、ペガサスやユニコーンのような「珍しい生き物」を動物園で預かったり。地球には生息していない植物を持ち帰り、新しい薬が生まれたり。


 魔法についても、かなり研究が進みます。

 異世界の魔法には、大きくわけて3つの種類があるコトがわかってきました。


 1つ目。

 呪文を唱え、炎や雷を発生させたり、敵を凍らせたりする。

 これは、科学技術やプログラムに近いモノだとわかりました。


 2つめ。

 自然のエネルギーを利用して発動するタイプ。たとえば、マナの力を使って、雨を降らせたり、洪水を起こしたり、火山を噴火させたり。


 3つめ。

 神や悪魔、精霊などと契約して、魔法を代行してもらう。

 これは、悪魔や精霊が直接戦う場合もあります。


 魔法を使うには条件が必要な場合もあり、特定の場所でしか発動しない魔法もあります。「ある神殿内でしか使えない」「ある街だけ」「ある国だけ」といったように。「異世界では使えるのに、地球では使えない」という魔法もいくつもあります。


 特に1つ目の魔法は、大きく研究が進みました。「地球では使用できない」という制限もなく、科学やプログラムに近いので「学べば学ぶほど知識が蓄積していく」ことができたからです。

 こういうのは地球人の得意技でした。


 理論上、魔法使いには誰でもなることができます。ただし、実際には「向き・不向き」があって、誰にでもなれるというわけではありません。

 たとえば、マジメに勉強さえすれば、科学者や学者にはどんな人でもなれるはず。けれども、物理学者や数学者になっているのは、ほんの一握りの人に限られます。


 イラストレーターやスポーツ選手でもそうですよね?

 絵を描いたり野球やサッカーをプレイすることは、多くの人が可能ですが、プロのイラストレーターやプロプレイヤーの数は、ほんのわずかに過ぎません。


 …とはいえ、異世界から魔法文明が入ってきて、地球人からも数多くの魔法使いが誕生しました。

 魔法を使うにはエネルギーが必要ですが、「魔法石」などの道具を使わない場合、精神力に頼ることになります。

 ほら、ゲームなどでよくありますよね?MPマジックポイントを消費して魔法を発動する方法。現実の世界の魔法も、それと似たような仕組みになっています。


 もちろん、頭の上に数字が表示されるわけではありませんし、「ステータスウィンドウ」を開けば能力値がわかるわけでもありません。

 宿屋に泊まったからといって、一夜にして精神力が全回復したりもしません。


 それでも、魔法を使用するのに精神力が必要なコトに変わりはありませんし、ぐっすり眠ったり温泉に入ったりすれば、ある程度は精神力も回復するでしょう。

 ゲームと違って翌日以降も疲労が残ることはあるでしょうし、それによって魔法が使えない日もありますが。


 「小説を書く」という行為を頭に思い浮かべてもらえば、わかりやすいかも?

 「気力充実」「体力も万全!」という日ならバリバリと書き進められる小説が、仕事や雑務で疲れ果てている時には1行も書き進められないという経験、誰もが1度くらいは味わったことがあるのでは?

 魔法を使うというのも、アレと同じですよ。


 もちろん、逆のパターンもあります。

 たとえば、モンスターに襲われて死に(ひん)した際に、普段は扱えない巨大魔法を撃てたり。幼い子が熱を出した時に、能力以上の回復魔法を母親が使ったり。「火事場のクソ力」なんて言葉もあるくらいですからね。

 この辺りが、ゲームみたいに単純じゃない部分です。


 次は、回復魔法と蘇生魔法に関して説明を入れよう…と思ったのですが、どうやら今夜も時間がきてしまったようです。

 この続きは、また明日の晩にいたしましょう。

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