↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
弟好きのイカれたお姉ちゃんは好きですか? 〜親が再婚した結果、学園の女神様と姉弟になるも、姉からの溺愛が止まらない件〜  作者: いちごモンブラン
第一章 お姉ちゃんと弟君の邂逅

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
3/22

第3話 お姉ちゃんは弟が好き過ぎる!!

 

 「もう、いきなりあんな事するなんて…。」


 失言しそうとはいえ…、先輩に自分から触れてしまった…。罪悪感が凄い…。


 「そんなにお姉ちゃんが他の男の子と喋っているのが嫌だったの?」


 半分当たっているが、それを言っても、恐らく別

の意味に捉えられるだけな気がする。


 「違います!先輩、昨日の約束の事をもう忘れてますよね?」


 「約束?」


 やっぱりだ…。


 「そうですよ!言ったじゃないですか。俺達が兄妹になった事は親しい人以外には喋らないって!」


 「あ〜!そう言えばしたね!ごめんごめん、お姉ちゃんうっかり!」


 たはは、と笑う姿を観ると、恐らく話を聞いていなかったな…。


 昨日の事、2人で暮らす様になって最初の日だ。


 俺は悶々とする心で先輩を迎え入れたが、当然、正気ではいられるはずがない。


 考えてもみてくれよ。自分の好きな憧れの先輩が一つ屋根の下で暮らしているんだぜ?思春期には耐えられないだろう?


 とはいえ、それで手を出せば…。どうなるかは火を見るより明らかだ。

 

 先輩からは奇異の目で観られ、家には居場所が無く、噂は広まり、俺は死を迎える事になる。


 「お姉ちゃんに手を出す獣よ〜。」


 なんて先輩に言われたらと思うと、背筋が寒くなった………のは凄く昔に感じる。


 「お姉ちゃん、嬉し過ぎて忘れていたよ。」


 (当の本人がコレだもんな…。)


 寧ろこのままいくと、俺が襲われる危険性がある気がする。


 (…流石に無いか?、いや、どうだろ…。)


 「忘れている次いでに私からも…。」


 「……なんですか?」


 「先輩じゃないでしょ?お姉ちゃん。」


 神妙な表情をするから、何かと思えば…。


 「はぁ〜、またそれですか…。」


 「またか、じゃない!大事な事なの!」


 「良いですか、万が一、俺が先輩の事をおね…、姉さんと呼び事にしましょう。」


 「うんうん。」


 「それを聞いた周囲はどう思うんでしょうか?」


 「あの2人、なんて仲の良い兄妹だ!!」


 「それ、家族なのバレてますよね?」


 「確かに!!またお姉ちゃん、一本取られたよ。」


 この人、こんなにポンコツだったけ? ああ、俺の憧れの先輩像が音を立てて崩れ落ちていく。


 「というわけで、これからも先輩呼びで行かせてもらいます。では、この話はここで…。」


 「ちょっと待っったー!!」


 話を切り上げ様とする俺に渾身の異議ありが炸裂する。


 「まだ、何か?」


 「先輩呼びは分かったよ。でも、それって、つまり…。」


 嫌なオーラが、気配が、全身を絶え間なく駆け巡るのを感じる…。まずい!


 「2人きりの時になら…呼んでくれるって事?」


 ぐあああ、で、出た? 必殺の上目遣い! こ、このままだと俺の理性が! こうなったら!


 「ま、また後日という事で〜。」


 「あ、ちょっと〜、お姉ちゃんを置いてかないで〜!?」


 俺は逃げた。それはもう全速力で学校へと。


 


 「はぁ〜疲れた。朝から走る事になるなんて…。」


 教室に着いた俺は、開口一番愚痴を溢す。


 「よっす、隆!どうした朝から疲れた顔して…。」


 声を掛けたのは友人である佐渡佐助。


 背が高く、運動神経抜群、明るくてノリも良い、まさに典型的な陽キャ、人気者だ。


 全てが普通の俺とは何もかもが正反対の様にみえるが、席が近い事がきっかけで喋り始め、今では一番仲の良い友人と言えるまでになった。


 「ああ、お早う。それが聞いてくれよ…。事の始まりは一昨日に遡って…。」


 「その話、長くなる?」


 

 「成る程な〜。」


 俺は一昨日から始まった、恐ろしい日常を事細かに語った。


 うんうんと腕を組み、頷く佐助。そして、一言。


 「このクソラブコメ主人公がー!!」


 まさかの一喝。クラス中がざわめく。


 「朝っぱらからなんて声を出してんだよ…。それにクソラブコメ? 俺がか?」


 疑問を口にすると、佐助はさらに追い打ちをかける。


 「当たり前だろ?自分で言ってて気づかないもんかね。」


 やれやれとした口調で呆れた様に言った。


 「お前が羨ましいよ。俺がお前の立場なら我慢出来ないね、きっと。」


 佐助は好き勝手に言っているが、全然分かっていない! 先輩の恐ろしさを体験すれば意見は変わるだろう。


 「そりゃ、最初は俺もラッキー!こんな神イベントありかよ! と喜んでいたが…、実情は遥かにシビアだ。」


 「かー!! あの風街先輩を姉にした奴の言う事は一味違いますなー。説得力がありますわ。」


 「僻むな僻むな。いいか、憧れと言ってもだな…、他人だった異性が家族になるのは…。」


 「貴方達、何の話をしているの?」


 俺の言葉を遮る様に一人の女の子が入ってくる。


 「ああ、委員長。聞いてくれよ、詳しくは話せないが…。」 


 この人は天宮五十鈴。我が一年二組の委員長だ。

 見た目は黒髪ロングのいかにもな、お清楚系。優等生の真面目ちゃんである。


 「委員長って…、貴方もでしょ? まさか押し付けられたからって、今日の集会をサボるつもりじゃないでしょうね?」


 「そんな事はないよ。押し付けられたのはシャクだが、それで良い出会いにも恵まれたからな。」


 「良い出会い? 取り敢えず、放課後に視聴覚室だからね。」


 「了解〜。」


 それだけ言うと、委員長は自分の席に戻って行った。


 「委員長、そんな事言わなくても分かるのに…。」


 「隆の事、好きなんじゃないの」


 「お前、恋愛脳過ぎない?」


 「だって、お前サボった事ないやろ? なのにわざわざ…、つまりは…。」


 「はいはい。」


 俺は佐助の寝言を受け流しながら、考えていた。

委員会、つまりは先輩と一緒ということに…。


 楽しみの反面、何か起こる予感が、身震いとなって、俺を襲った。

 


 「むむむ〜、お姉ちゃん以外の女子と楽しそうにしてるなんて〜。」

 


初日の3話一挙投稿にお付き合いいただき、本当にありがとうございました!

明日(土曜日)も、【7:30】【12:30】【18:30】の1日3回更新で投稿していきます!

「続きが気になる!」と思ってくださった方は、ページ下部にある【ブックマークに追加】や、その下にある【評価(広告の下にある☆☆☆☆☆)】をポチッと押して応援していただけると、今後の執筆の大きな励みになります。どうぞよろしくお願いいたします!


 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。