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弟好きのイカれたお姉ちゃんは好きですか? 〜親が再婚した結果、学園の女神様と姉弟になるも、姉からの溺愛が止まらない件〜  作者: いちごモンブラン
第二章 お姉ちゃんと弟君の仁義無き戦い!

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第17話 ハーレムなんて、お姉ちゃん許しません!!


 「先輩は待ち合わせしないの?」


 校門付近、沢山の生徒の雑多の中、委員長が呟く。


 「先に帰って準備してるとさ。」


 「そうなんだ。一緒に帰るのとばかり…。」


 「最近は登校も下校も別々だからな。」


 避けられている訳では無いが、先輩の中でまだ上手く消化出来てはいないのだろう…。


 だが、それは=俺の勝機ということに他ならない。


 「嫌われてるんじゃないの〜。」


 「なんて事を! この隆、好かれる事はしても嫌われる事なぞ、していない。」


 「分かんないよ〜。知らず知らずの内に…、例えば、勝手に先輩の部屋に入ったとか…。」


 「えっ! そんな事してるの?」


 「委員長もまともに受けとらんでくれ。紳士の端くれである俺がそんな事するわけないだろう。」


 そんな馬鹿話をしているとあっという間に家に到着した。


 「ここが我が家になります。」


 「おお〜! 普通だ。」


 「当たり前だろ。ごく普通の一般家庭なんだから。」


 俺は玄関口にあるインターホンを鳴らし、中にいる先輩に合図を送った。


 「自分ちなんだから、鍵を使えばいいのに。」


 「分かってないな、雰囲気だよ、雰囲気。」


 「…?」


 赤井には上手く伝わらなかったが…、先輩が出迎えてくれるのって最高じゃない?


 「は〜い、今開けるからね。」


 奥からは先輩の軽やかな返事が鳴り響いた。


 (く〜、コレだよ、コレ! 二人には分からんだろ。)


 俺が喜びを噛み締めると時を同じくして、二人の冷たい視線が目に入った。


 「よし! じゃあ、中に入ってくれ…。」



  

 「お、お邪魔します…。」


 「お邪魔するなら帰って〜。」


 やけに緊張している委員長に触発されてか、俺にもそれが波及する。


 同級生の女子(それも二人!)を家に招くなんて経験は俺の辞書には無い。そのせいか、心臓の鼓動が速くなるが手に取る様に分かった。


 (落ち着くんだ、俺! 二人にバレたら格好が悪いぞ!)


 特に赤井にバレたら、めっちゃいじってきそう。


 「お帰りなさい、隆君。」


 玄関では制服姿の先輩が出迎えてくれる。俺は振り返り、二人の顔を観ながら、ドヤ顔をかましてみせた。


 「なるほどね〜、確かに凄い威力だ。広瀬君はウザいけど。」


 「本当…。あの先輩のお出迎えは心に響くわね。…広瀬君は…ちょっとあれだけど。」


 「委員長ちゃん、久し振り。」


 「お久し振りです! 風街先輩。」


 「そっちの子は?」


 「こっちのボーとしてるのは、赤井真由美ですよ。」


 「むっ! 失礼な。」


 「赤井真由美さん。真由美ちゃんって呼んでもいいかしら?」


 「はい、大丈夫ですよ。」


 「じゃあ、委員長ちゃんと呼ぶのも失礼だから…五十鈴ちゃんって呼んでもいいかしら?」


 「も、もちろんでございますとも!!」


 委員長は変な言葉遣いになっている。でも、気持ちは分かるな、先輩に名前で呼ばれるなんて、全校生徒の夢と言っても過言じゃない。


 その証拠に―――


 「はわわわ、先輩に名前呼びされちゃったよ〜!」

 

 あの赤井ですら、コレだもんな。


 それにしても…、


 「………。」


 先輩が何故かむすっとした表情で、じーと見つめてくる。


 (辞めて先輩! そんなに見つめられたら、好きになっちゅう! もうなってるけど!)


 俺のふざけた内心を見透かしているのか、さらに訝しんでいる。これは…、恐らく何かしたな俺。


 「取り敢えず、俺の部屋に行こうぜ!」


 その視線に耐えきれず、その場から逃げる様に二人を急かす。


 「うん、分かった。」


 「ok牧場〜。」 


 「私は準備があるから、先に行ってて。」


 そう言う先輩を残し、俺は階段に足を掛けた。


 (それにしても、マジで見当がつかないな。先輩に嫌われる事を俺がするはずもなし…。)


 「う〜ん、分からん。」


 「余所見してると危ないよ。」


 「ああ、悪い。気を付けるよ…、うわぁ!」


 委員長の忠告も虚しく、考え込んでいた弊害で、俺は階段から足を滑らしてしまう。


 「きゃっ!」


 バタンッ!と倒れる。幸いな事に階段の初段だったということもあり、大事には至らなかったのだが…、


 「ごめん委員長!! 俺、考えごと…をしてて。」


 「えっと…。」


 至らなかったのだが、凄く不味い状況に…! 詳しく説明すると委員長に俺が覆いかぶさる形に…!


 「わお…! これは大胆。」


 遠目にいて、難を逃れた赤井が言っているのがハッキリと聴こえる。


 「大丈夫!? 凄い音がしたけど…って、どういう状況!」


 リビングに戻っていた先輩は、異変をキャッチし、駆けつけてくれたが…これを観られるのは…。


 「えっと…、取り敢えず退いてもらえるかな…?」


 夕焼けの様に紅くなった委員長は伏し目がちに俺に言う。その瞳に思わず、吸い込まれそうになった。


 「そうだよな! ごめん、ごめん…!!」

 

 急いで退こうと、身体を動かす。急に立上がったからか少しの立ちくらみが起こった。


 「もう…! 気を付けてよね…! 低くかったから良かったけど…、大事になってたかもしれないんだから…!」


 委員長のお説教に俺は頭が上がらなかった。


 「もう我慢出来ない…!」


 「どうしたんですか…? 渚先輩?」


 先輩は身体をわなわなと震えさせながら…、俺に向かってくる。


 「隆君、集合!! お説教です!!」




 

お読み頂いてありがとうございます!

続きとなる第18話はこの後、【18:30】に更新予定です。

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