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弟好きのイカれたお姉ちゃんは好きですか? 〜親が再婚した結果、学園の女神様と姉弟になるも、姉からの溺愛が止まらない件〜  作者: いちごモンブラン
第二章 お姉ちゃんと弟君の仁義無き戦い!

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第15話 お勉強は嫌だけど、女子がいるなら話は別だよね!


 期末テスト―――――それは学生では誰でも経験した事のある嫌な記憶。


 およそ10以上のある科目を数日に掛けてテストするという狂気の沙汰。


 この畏れに身を捧げて、一喜一憂するのが、学生の常であり、定めとなる。


 「委員長、頼む! 後生だから!」


 当然、この広瀬隆も例外では無く…、委員長に頭を下げている訳だが…。


 「どうしよっかな〜、私の事をあんなに馬鹿にしたからな〜。」


 先の一件を引きずっているのか、委員長は俺の頼みに耳を貸してはくれない。


 「私に頼らなくても…、美人で巨乳で胸が大きくて、乳がデカいお姉さんに頼れば良くない?」


 「どんだけ大きいのよ。もはやおっぱいの化身をじゃん。」


 これは相当不貞腐れてるな。自分の失言が原因とはいえばそれまでだが…。今の先輩が素直に受けてくれるだろうか。


 ちょっと前なら喜んで受けてくれたとは思うが、今は時期が悪い。俺を意識し過ぎている。

 

 それは嬉しい限りなのだが…、この状況では逆効果。まともに授業になるか疑わしい。


 (個人的にはまた女教師コスプレを拝謁したいけど…。)


 「その顔…、何かエッチな事を考えてたでしょ?」


 その考えが顔に出ていたのか、委員長は怪訝な眼を俺に向けている。


 「そもそも、勉強会の約束はこの前にしたじゃないか。それを反故にするというのか。」


 「それはそれ。私個人が教える文言は含まれていないわ。」


 「揚げ足を取りおって〜。」


 「誠意が足りないわよ、誠意が。」 


 何か言いたそうな委員長。つまりはそれを当てろということか…。乙女心は難しい。


 「駅前のクレープ屋、夏の期間限定が出てだろ? それでどうだ?」


 「期間限定クレープ…。ゴクリ…。」


 委員長は甘い物に目が無い。現に、その言葉を聴き、顔色が変わった。


 「ええな〜。隆、俺にも奢ってや。」


 「今の話聞いてたか? 委員長には勉強を教えてもらう見返りを交渉してるの。」


 「ケチ〜。」 


 ブーブー言っている佐助は放って置こう。


 「まぁ…妥当なところじゃないかしら? 広瀬君にしては及第点といった感じかな。」


 「よし! 交渉成立。ところで何点満点中?」


 「100点満点中70点といったところかな。」


 「意外と取れてる! 委員長、俺に甘いよな。」


 (本当は放課後とか休日に誘って欲しかったけど…、それは望み薄だよね。)


 「それでどうするの? 今日から始める?」


 「それなんだけど…それは後日でいいかな?」


 「もう…期末テストはもう来週に迫っているのよ。随分、のんびり屋さんね。」


 「それがさ…。」

 

 「今日、両親が居ないんだよね。だから…先輩を誘ってさ、家でやらない?」


 「……は?」


 委員長は呆気に取られていた。


 「ちょっとまって! つまりは今日は風街先輩と二人きりの予定だったの?」


 「マジか! 羨ましい〜。」


 佐助は血涙を流す。


 「佐渡君は黙ってて。」


 「はい…。」


 「二人は何か予定とかあった? あるんなら別の日に…。」


 「あるわけないじゃない! 行くわ、必ず!」


 「俺も特に無いな。」


 「じゃあ、決まりだな。放課後に家に集合だ。」


 「何の話〜?」


 あまりに騒ぎ過ぎたせいか、赤井が会話に混ざってきた。


 「まゆ! 遅刻ギリギリよ。」


 「え〜、間に合ったんたからいいじゃん〜。はぁ〜ねむ。」


 赤井は眼を擦りながら、委員長の小言をいなす。


 「それで〜、何の話をしてたの?」


 「ああ、家で勉強会をやらないかって誘ってたんだ。」


 俺は赤井に事の経緯を説明した。


 「え〜、いいないいな。私も勉強会行きたい〜。」


 「俺は別に構わないけど…赤井って確か成績優秀じゃなかった。」


 「中間学年1位でござんす。ぶい」


 「授業聞いてるだけなのに…。」


 委員長は悔しそうに言う。そういえば…委員長は学年2位だったような…。


 「なんか分かるんだよね〜。」


 「私なんて…予習復習をしっかりしてるのに…!」


 歯軋りを立ててる。よっぽど悔しいんだな。


 「どっちも凄いよ。俺達と比べればな…。」


 「二人の成績は?」


 赤井が痛いところを突いてくる。


 「平凡。丁度、真ん中くらいだった。」


 「俺は佐助より順位が上だったけどな…。」


 「変わらんやろ!!」


 「いや、大事な事だ。合計点数だって、俺の方が4点ばかし多い。一緒にしてもらっては困る。」


 「全然変わらんやん!!」


 醜く反論する佐助。


 「ははは…、でも確か、広瀬君って…。」


 委員長は言い難そうに言葉を詰まらせた。


 「赤点…。」


 ボソっと、佐助が呟く。


 「…何だって?」


 「いや〜、赤点の奴が偉そうだなって。」


 グサッ!!


 「え〜、広瀬君、赤点なの〜。それはまずいね〜。」


 赤井は無遠慮に発言した。そして、俺にクリーンヒット!


 「広瀬君は数学がちょっと苦手なんだよね…!」


 委員長がフォローするが、それが余計に傷付く。


 「流石に赤点は無いよな〜。」


 「ほ、ほら…! だったら、期末は頑張ろうよ! まゆもいるなら安心だよね!」


 「ありがとう委員長。今度こそ、赤点回避する…。」


 俺はポケットから携帯を取り出した。


 「じゃあ、先輩に連絡するから。」


 「うん。そうだ…五十鈴。」


 「何よ?」


 「これを気に距離縮めないとね。私も協力するから。」


 「もう…! 勉強会だって言ってるでしょ〜!」



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