↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
弟好きのイカれたお姉ちゃんは好きですか? 〜親が再婚した結果、学園の女神様と姉弟になるも、姉からの溺愛が止まらない件〜  作者: いちごモンブラン
第二章 お姉ちゃんと弟君の仁義無き戦い!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
14/25

第14話 お姉ちゃんとの変わらぬ日々と変わりつつある関係性 【第二章開幕】

 

  告白から数日が過ぎた。


 「グッモニーグ!! 朝だぞ、起きろ〜!」


 「渚先輩…。朝は静かにしてもらっていいですか?」


 「ノンノン…。朝から元気を出さないと駄目だぞ! そんなんじゃ今日一日やって行けない。」


 あの日から特段変わらず、先輩はお姉ちゃんを遂行していた。


 …の様にみえるが、


 「じゃあ、先輩。俺、着替えるので出て行ってくれます?」


 前の先輩ならこういう場面は…、


 「何を恥ずかしがってるの! お姉ちゃんに隠す必要なんて無いんだぞ!」


 という台詞が飛んでくる訳だが…、


 「…あっ…。うん、ごめん。直ぐに出ていくから…。」


 今は、まぁ、なんて事でしょう。顔を紅くしてモジモジしてるじゃありませんか…。


 「お、お姉ちゃん、リビングにいるから…、何かあったら呼んでね。」


 そう言い終わると、すぐさま部屋から出ていく。


 前と変わらないと見えても、その実、所作や表情は以前とは比べものにならない。


 ヤラレぱなしだったのが、俺の言葉や行動で先輩を照れさす事が出来る。


 全く勝ち筋のみえないと思っていた、願望も今では地に脚着いた希望となっているのだ。


 「それにしても…、先輩の照れ顔は可愛いな…。」


 完璧超人の女神様の、俺にしかさせられない表情があるのだから、喜びもひとしおだろう。


 優越感と気持ちの悪いニヤニヤ顔をして、学校へ行く準備を急いだ。



 「うん、これ美味しいよ!」


 「良かった。ちょっと不安だったんだけど…。」


 「隆君、渚。ちょっといい?」

 

 先輩の作る新作料理に舌鼓をしていると、隣の貴美子さんが忙しない表情を浮かべていた。


 「どうしたの、お母さん?」


 「今日なんだけど、私、ちょっと遅くなりそうなの。」


 「そうなんですか…。」


 「ごめんなさい、友達の結婚式なの。ずっと前に決まってたのに…こんなタイミングになって、本当に申し訳ないわ。」


 「いいですよ。せっかくだから楽しんできてください。」


 「ありがとう。今日はお父さんも残業で遅くなるって言ってたから、戸締まりとかよろしくね。」


 「えっ!! 2人きりなの!!」


 先輩は素っ頓狂な声を上げた。


 「どうしたの? 隆君と一緒だから平気でしょ?」


 「そうなんだけど…。」


 先輩は何かを危惧しているのか、煮え切らない空返事をする。


 このシチュエーションだって、以前なら俺がこの反応をしていた側だ。


 「大丈夫ですよ。もう高校生ですし、心配要りません。」


 今では余裕のあるのは俺の方ときたもんだ。


 「助かるわ〜。」


 貴美子さんはホッと安堵した表情を見せた。


 「あわわわ…、どうしましょう?」


 それと引き換え…、先輩は酷く狼狽えていた。


 「渚ちゃんどうしたのかしら?」


 「先輩はおか…、変わってますからね。」


 「そうねぇ…。」


 こうして、朝の一幕は過ぎて行った。




 「おっす、おっす。」


 「お早うさん、隆〜、最近やけに機嫌が良いじゃん。さてはなんか良い事あっただろ。」


 「え〜、分かっちゃう? 困っちゃうな〜。」


 「当ててやるよ。…そうだな、最近見たAVがめっちゃ好みのやつだった!」


 「佐助君、お下品ですわよ。紳士たる俺がその様な物で気分は高揚しません。」


 「え〜、そうなの。せっかく兄貴から拝借してきたとっておきのコレクションが…。」


 「マジ? 見せて見せて!!」


 「お前、数秒前の事憶えてるか…。鳥でももう少し記憶力あるぞ。」


 「ちょっと、そこの二人!!」


 俺達がバカ話をしていると、合間から委員長が登場してきた。


 「さっきから何を騒いでるの?」


 「いや、コイツが俺の持ってきたビデオを観せてくれってせがんできてさ。」


 「おい…!!」


 「へぇ〜、何のビデオ? アニメ?」


 「AV」


「へぇ〜、AV…。…AV!! それってあの?」


 「あのが分からんが…、多分そう。」


 「学校になんて物を…。」


 「委員長も結構好きそうだと思ったんだけど。」


 「好きな訳無いでしょうが! 没収です!!」


 委員長は佐助のバックを勝手に開き、その中から、一本のディスクらしき物を取り上げた。


 「やっぱり委員長も興味津々じゃん。みんなで鑑賞会でもするか?」


 「おい…! セクハラだぞ!!」


 昨今は特に厳しいのだ。皆のものも充分気を付けるように。


 「まったく…、学校になんて物を…って何コレ?」


 ディスクのラベルには、大きく「動物可愛いシーン集」と書かれている。


 「個人的には猫ちゃんが餌を食べようとして、こけるところがハイライトなんだけど…。」


 AVってアニマルビデオの略かよ。なんて古典的な引っ掛けだ。


 「動物の映像ね…。なんだ私はてっきり…。」


 「どうした委員長、隆? なんか残念がってるみたいだけど?」


 ニマニマした顔を観ると、確信犯だな。引っ掛かった俺達を馬鹿にした様な顔。


 「残念がってないわよ! 広瀬君じゃないんだから!」


 「俺に飛び火するの!? 委員長こそ、実はムッツリだったとはな。」


 「はぁ〜? 私のどこがムッツリよ! 清廉潔白に決まってるでしょ!!」


 「がっかりしてたじゃん。俺よりショックデカく見えたけど…。」


 「私が、いつ、何時、何分にがっかりしたのよ!!」


 「小学生かよ。」 


 「まぁまぁ、似たもの同士なんだから、仲良くしろよ。」


 「「誰が似たものだ!!」」


 「まさに今みたいなとことか。お似合いだぜ。」


 「お似合いって…、いきなりそんな事言われても困る。」


 「そうだぞ。委員長にも選ぶ権利がある。第一俺の好みはきょにゅ…。」


 「馬鹿…! お前…!」


 言い掛けて、ハッとする。さっきセクハラの事を自分で言っていたじゃないか…。しかも…よりによって…、


 「何? 広瀬君、聴こえなかったからもう一度言ってくれる? 今度はぜっったいに聴き逃さないから。」


 委員長はバリバリ戦闘モードの御様子。失言とはいえ、無事では済まないだろう。


 「ほら、早く…! 私の何が小さいって?」


 「そんな話はしてません! タイプの話をしてたんです!」


 「どっちも一緒じゃないの!!」


 委員長の雷が俺に炸裂。今日の天気は晴天だというのについていないと感じるのでした…。


  

 

【第二章、開幕です!】

第一章完結へのたくさんの応援、本当にありがとうございました!

本日から第二章がスタートします。二人の関係がさらに進展する展開になっていきますので、毎日18時30分の更新を楽しみにしていてくださると嬉しいです!

引き続き、「ブックマーク」や「★(星)」での応援をよろしくお願いいたします!

 


 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。