第81話 男子高校生の入店はギリセーフらしい
「ええっとケイさん、このお店は」
「luxury underwear store! サア、行きまSHOW」
「いやいや女性用高級下着店だなんて入れないですよ!」
ランチでハワイアンファミレスをご馳走になった後、
奢った分、買い物の商品を選んで欲しいというのでホイホイついて行ったら、
いや車だけどね、やってきたのがすんげえ高級ランジェリーショップですよ!
(見本の金額、桁がえげつない)
PS5と同じ値段の下着って何なのよ、
ケイさん月給200万円だっけ、いくら使う気なんだろう、
いやいや入店した瞬間に補導とかされたらクスンクスン泣くぞ?!
「リョーイチ、恥ずかしがってはイケナイノデス!」
「いや最後カタコトにして誤魔化しても駄目ですってば」
「no problem! t’s fine. Let's go OK?」「だーかーらー、あっ店員さん」
美熟女さんだ、
入店お断りしてくれるかな?
「彼氏様ですね、さあご一緒にどうぞ」
「fianceデース!」「まあ」「ええっと、すみません、失礼します」
どうやら彼氏なら男子高校生でもギリセーフっぽい、
入った瞬間に『確保ーーー!!』とかは、無さそうだ。
「まずは国産エリアdeath!」
「うん、いっそ殺して……」
「ベッドで?!」「夜のお店みたいなこと言わないの!」
多分。
そんな接客トークしてたんだろうな。
「ジャパニーズブランドなので2万円程度で済みマス、ブラだけに」
「……あっブランドとブラをかけたのか、って、かかってるの? かけてるの?」
「その言葉にツッコムにはリョーイチはまだ子供デース」「いやそれ突っ込みというよりボケじゃ」
わかんない人はスルーで!
「どの色がオコノミ?」
「いや黒いか紅いか赤黒いか紫かってどれも僕には一緒に見えるけど」
「OH! ホワイトがヨカッタ? セーソケーが良いデスカ?」「うーん、ケイさんの金髪に合わせた黄色で」
って普通に答えちゃった。
「それでしたらゴールドがこちらに」
店員さんもしれっと加わってきてるし!
思わず口笛を吹いたケイさん、うん、上下きんきらきん、
いやこれこそ夜のお店で着て踊るようなやつなんじゃあ?
「リョーイチ、デハまずはコチラ買いますネー」
「36000円なんですがそれは」「お買い得ですよ」
「店員サンも SO 言ってマース!」「まあケイさんが後悔しないなら」
試着するから着けさせて、
とか言われたらさすがに店員さんに助けて欲しい。
「デハ、海外ブランド行きまSHOW!」
「うわあ、いきなり99800円とか、ってこれは」
「スリップですネー、ピンクのシルクdeath! ドウ?」
いや、どうと聞かれても、
着て見ないとなんとも、とか言えないし!
「こちらの下着はこちらと組み合わせますと……」
店員さんがセールストークに入った!
うん、僕じゃ語彙力無いうえ変な事を言いそうだからね、
むしろ店員さんが頑張って、思う存分、売りつけてあげて欲しい。
「フムフム、デスネー」
「はい、このガーターは……」
……今更だけど、
これって僕の恥辱プレイでは?
いや別にケイさんが僕に嫌がらせしようって訳じゃ無いんだろうけど。
「……ワッカリマシター!」
「ということで彼氏さん、いかがでしょうか」
「えっ、あっはい、うん、まあ、パーツは多い程、良いんじゃないかなっ!」
会計に進むっぽい、
こんな所で同級生に会ったらどうしよう、
さすがにそれは、いや母親の付き添いなら、ありうるか。
(日曜のお昼だもんなあ)
それにしても海外メーカーは、
とんでもなく大きいカップのもあったな、
れいさんサイズの、いや実際にここで買ってても、おかしくない。
「……手提げ袋は有料ですが、いかがなさいますか?」
「リョーイチのリュックに入れるから問題アリマセーン!」
「えっと手提げ紙袋でお願いします」「990円になります」「それは僕が現金で!」
こうして何とか苦行いやお買い物を済ませたのだった。
「リョーイチ、アリガトー」
「ふう、次はネットで買いませんか?」
「ソレデ、イツ履かせてクレマスカー??」「誰が何をー?!」
いや、わかってはいるけれども!!
(それにしてもこれ、相手がケイさんだったからまあ許されたれけども、陽菜ちゃんや景香お姉ちゃんだったら……)
恐ろしい事を想像するのは、やめよう。




