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遠藤の部屋にはヤベエお姉ちゃんが6人も来るらしい  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 ついに始まった高校生活!

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第78話 ここは自称・男のロマンらしい

「今夜はここで動画三昧だ」


 29階のプライベートルーム、

 明日の朝食は簡単で良いと告げて、

 しかも『白いやつ』ね、真っ白しろスケなやつ。


(で、眠くなるまで男のロマンタイムなのですよ)


 詳しくは言わない、

 ただ明日の朝はここへ迎えに来ては欲しくない、

 自力で換気すれば良いけど、まあ、本当に邪魔されたくない時間だ。


「あっそうだ、一応チェックを」


 我が部屋から移動して、

 居間にある玄関モニター、ここのタッチパネル操作で、

 現在過去の来客・出入り動画が見られるだけじゃなく……


(……あったあった、入室登録メンバー表だ)


 下でみんな登録したんだろう、

 父さんの名前、僕の名前、あと婚約者6人、

 さすがに元メイド長やまさるくんの名前までは無いな。


「で、これ、ONとOFFが設定できるのです!」


 OFFにすると出入りできないという、

 もちろん一番上の名前の人はON固定で、

 ここからじゃOFFに出来ない、それが父さんと僕に設定されている。


(つまり6人の婚約者は、侵入不可にも出来るという)


 まあ急に僕が男のロマン発動中に入ってくるとは思わないけど、

 一応は明日朝まで入れる人を限定しておこう、れいさんはOFFにして、

 他のみんなも……唯一入れるのは最年長の陽菜ちゃんだけにしておこうっと。


「よし、これで平和は守られる、はず!」


 真っ最中に背後に気配を感じ、

 振り向いたら脚立に乗った陽菜ちゃんが!

 なんてことは無いはず、これで心置きなくソロプレイだ。


(健全な高校一年生、15歳だからね仕方ないね)


 部屋に戻ったぞ、さあっとその前に、

 勝った今日の試合のダイジェストを見よう、

 こっちのPCもちゃんとネットに繋いであるからね。


「それにしても、良い勝ち試合だったなぁ……」


 いやでも婚約者6人、

 全員ウチのサポーターにするのは、

 何ていうか、変な罪悪感を憶える気が。


(選ばれなかった5人、急にアンチになったりして)


 6歩進んで5歩下がる、みたいな?

 そういえば幼い頃にみたチームの応援番組で、

 アシスタントの女の子がSNSで必死に応援していたのに、降板したとたん一切触れなくなってたいう。


「まあ、仕方ないか」


 これがビジネスサポーターかっていう、

 そんなことよりもだ、実は他サポでした、

 っていうお姉さんがご機嫌取りに無理してたら嫌だ。


(特に、れいさんのお母さん、鞠サポだった……)


 実は娘も、ってなったらスパイみたいなもの?

 いやいや考えすぎか、そもそも夫婦で別チームのサポとか、

 まれによくある話らしいし、そもそもこういうのは押し付けるものじゃない。


「本人に、全員にちゃんと聞くかぁ」


 で、アウェイサポだったらミックスゾーンで一緒に観よう、

 どっちのサポーターも仲良く一緒に観られる席のことね、どっちのグッズも可能、

 あと僕が婚約者が応援しているチームのホームゲームにアウェイサポーターとして乗り込むという手も。


(あ、意外と仲良くなれそう)


 そうか、そういう楽しみ方もあるのか、

 などという妄想は置いといて、今後はデートラッシュかあ、

 まだ呑み込めてないというか、恋愛感情より物珍しさが勝っている。


「婚約者という新種に出会った感じだ」


 我ながら変な言い方、

 もちろん女性として意識していない訳じゃない、

 ただ、ドギマギするのすら初心者とでも言うべきか。


(ていうか、本当にここから選ばないと、駄目?)


 いやさ、クラスメイトの女の子と、

 ごく普通に仲良くなっておつきあい、って可能性も、

 普通の男子高校生ならあるじゃない、そんな彼女を連れてきたとしたら……


「彼女です、こっちはお手伝いさんです、って話で済むかなあ?」


 修羅場とかになるのかな、

 いやそういう場合は婚約者は全員入れ替え、

 違うな、この29階にひとり暮らし、という場合も。


(ギクシャクしそうだ、元婚約者のお手伝いさん)


 それこそ中学の時までに居たメイドみたいに、

 仕事って割り切って接してくれれば良いのだけれども、

 なんていうエア彼女のことは一旦、忘れてですねえ、さて……


「よし、男のロマンを始めよう」


 ということで、

 健全なひとりの男子高校生は、

 至極まっとうな一夜を過ごしましたとさ。


(ちゃんと明日朝、換気してから上に戻ろうっと)


 むしろ窓開けっ放しで出る、まであるな。

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