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遠藤の部屋にはヤベエお姉ちゃんが6人も来るらしい  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 ついに始まった高校生活!

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第67話 あくまでも農作物のお礼らしい

「本当に良かったの涼一、あんなに送っちゃって」

「うん、農作物いっぱい貰ったお礼ということでね」

「でもあれだけお菓子送って貰っても、すぐ無くなると思うわ」


 夕食はハンバーグ、

 付け合せの野菜が多めなのは、

 れいさんもやはりハイペースで消費したかったのだろう。


(で、スカイツリーのショップで僕が小泉家に春ギフトを贈った話をしています)


 景香お姉ちゃんは給料がまだなので、

 僕のお小遣いからお菓子ギフトをわんさか、

 3年間、景香お姉ちゃんを預かるその引き換えにって感じで送り付けた。


「一応、僕の父さんにも知らせておかないとね、高校生が勝手にやって良い事かってあるし」

「ねえ涼一、そこまで私の実家に気を使うなら、私にも気を使ってよ」「まあそれは、そこそこ」

「例えば」「……あっ、来週どこかで昼のお弁当を誰かの代わりに」「ふふ、じゃあ明日、私で」「えみとさん、ごめんなさい」


 えみとさんが僕に気を使っちゃった。


「大変、今からメニュー考えなきゃ」「もう?!」

「こういうの、ネットで調べたら負けだと思っているの」

「まあ景香お姉ちゃんは農園の娘だからね」「美味しいの作るわね」


 あっさり僕の希望が通っちゃった、

 ほんっと、婚約者同士で揉めないように気を使ってくれている、

 それだけ大人な女性が多いのだろう、いや年齢的な意味だけではなくて。


(そういう意味では景香お姉ちゃんは、まだまだ子供だ)


 もちろん僕もねっ!

 僕と景香お姉ちゃんのデートだって、

 まだまだ、お子ちゃまなデートなんだろうなあ。


「涼一の食べられないものってあったっけ」

「特には無いけど弁当の中にラーメンとかカレーとか納豆とかはやめてね」

「そんな受け狙わないけど、ただその中ならドライカレーはアリなんじゃない?」「そこは任せるよ」


 さすがにもうハズレは無さそう、

 ケイさんだって無理くりにアメリカンにはしないだろうし、

 まあ向こうじゃランチは林檎1個とかあるんだっけ、でもケイさんは佐藤ケイだ。


(一応、釘をさしておくかな)


 ご機嫌でハンバーグを食べてら。


「ケイさん、お弁当を作る時、無理にアメリカに走らなくて良いですから」

「OH! カルフォルニアロールは駄目デスカー?!」「いやまたそんなことを」

「ではリョーイチのためにバーベキュー・ランチボックスを」「まあ焼肉弁当はアリかな」


 机の上で火をつけて焼け、とかいうのでなければ。


「それで~、涼一さ~ん」「はいはい、れいさん」

「今夜~、お時間ありますでしょうかぁ~」「言われれば作るけど」

「ではでは~、30分程度でしょうか~」「うん、お風呂入る前?」「入ってからかと~」


 ……別に変な事じゃ、ないよね?


「わかったけど場所は」

「涼一さんの~、お部屋で~」

「僕の?! いいけど」「しかも~、下の~」「29階?」「ですね~」


 なんでわざわざ。


「構わないけど、他に誰か」

「私が連れて来ますからぁ~」

「う、うん」「準備出来たらお知らせしますねぇ~」


 いったい誰を連れてくるのだろう、

 しかも僕の、別のプライベート空間へ。


「そうそうリョーちゃん」「はい陽菜ちゃん」

「昔のあの画像見たのね?」「あぁ、大雨の中、佇んでいるやつ」

「当時Xでそこそこバズったわ」「でしょうねえ」「ちなみにこんな動画もあるの」


 背伸びしてスマホで見せてくれる。


「こ、こっ、これはあああああ!!」


 着ぐるみが、

 モンキーとかいうバイクで爆走しているううううう!!!


「どう?」「いやどうって、いいんですかこれ」

「遊園地の敷地内だからギリセーフよ」「いやいやいや」

「それでリョーちゃん」「はい」「着ぐるみとデートっていう新境地はいかが?」「いや、それはさすがに」


 めっちゃ周囲に観られそう、

 バズらせるのはいいけど僕を巻き込まないでっていう。


「目一杯、愛想振りまいてあげるわよ」

「それ遊園地に怒られませんか? さすがに」

「実は合法的な方法があるのよ」「なんですかそれは」「有料ツアーよ」


 ああ、遊園地ではたまによくある。


「着ぐるみとデートツアーですか」

「正確には着ぐるみが遊園地をバックヤード含め案内してくれるツアーよ、

 でも平日だと申込者が居ない日も多いから、そこで参加者がリョーちゃん1人なら」「マンツーマン、事実上のデートと」「そういうこと」


 なかなか面白そうだけれども、

 いちゃついてて、そのキャラクターのファンに目撃されたら、

 ちびっこの夢を壊してしまいそう、ええ、着ぐるみの中には人が入っているのですよ実は!!


(いや脱がしたりはしないけどね)


 あと地味にツアー料金が気になる、

 1名様から可能なのは褒めてあげたいけど。


「陽菜ちゃん、夏になったらいっそ着ぐるみで、プールで泳ぐとか」

「……それ海でやって溺れかけたのが船橋方面に居たわね」「あっ、あの」

「あと、言っておくけど私、『ごく普通の大人のデート』もしたいから」「ま、まかせますっ!」


 1人1人、消化だな、

 高校生活と同時に……

 部活に入らないのに、忙しくなりそうだ。

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