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遠藤の部屋にはヤベエお姉ちゃんが6人も来るらしい  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 ついに始まった高校生活!

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第62話 新しいメイド長になったらしい

「おはようございます涼一坊ちゃん、もう朝ですよ」

「ん、んっ、んんんっっ……ひやっ、く、首筋があぁ」

「まだ雨ですが、お昼には止むそうですよ、涼一坊ちゃん」


 首筋をやさしくやさしく撫でられて目が覚める、

 ええっとメイドさん、眼鏡をかけている、って懐かしいな、

 中学まで屋敷に居たメイドと同じ姿だ、でも顔をよく見ると……!!


「あの、田中凪さん、ですよね?」

「ええ涼一くんおはよう、今日の涼一くん当番は私よ」

「懐かしいメイド服ですね」「前のメイド長から引きついだのよ」「えっ」


 とりあえず起き上がる。


「中学までのメイドが、メイド長のせいで酷かったでしょう?」

「いや別に、普通だったかと」「でも愛情を感じなかったでしょ?」

「メイドってそういうものじゃ」「遠藤さんの、涼一くんのお父さんの発注はそうじゃなかったそうよ」


 そもそも本来の『メイドの基準』を知らないからなぁ、

 いや、もちろん漫画やアニメで知ってはいるもののアレはまあ、

 偏った知識とでも言おうか、とにかくメイドはメイドだ、僕にとっては。


(でもメイド長、間違ったことをしていたという自覚はあった、ていうことだよね……?)


 いやまあ何が正解かっていう。


「確かにまあ、入学式での急な態度変更はびっくりしたというか、受け入れられませんでしたが」

「涼一くん、もう亡くなった方の事は忘れましょう」「えっ死んだの?!」「……いなくなった方の、でした」「ですよねー」


 あーびっくりした。


「生きていた頃に、いえ、こちらへ来ていた頃に私が受け継いだのが、このメイド服です」

「メイド長の」「はい元メイド長、前メイド長のを少しは野沢さんが採寸し直してカスタマイズしましたが」

「えっとそれじゃあひょっとして」「一応は『メイド長』という立場にも、もちろん形だけ、タワマンへの体裁のみですが」


 あー、よく考えたらそうだよね、

 肉親でもない、あとマンションで会社やってる従業員とか言えない、

 確か立場的には僕のお手伝いさん、ようはメイドって言い方にすればスムーズなのだろう。


(実際は婚約者なんだけど6人も居るからなあ)


 ということは、ひょっとして。


「メイド長としてのお給金も」

「それは遠藤さんの会社のお給料に含まれていると解釈を」

「ほんっとに公私混同だね」「それだけの、それ相応のお給金を頂いているので」


 わざわざ蒸しタオルまで持ってきてくれていて顔を拭いてくれる。


「ぷはあ、ありがとう、前のメイドはこんなことしてくれなかったのに」

「私なりの、いえ、本来の涼一くんが本来して貰うはずだったメイドからの業務のやり直しと言いますか」

「新しいメイドの基準みたいなのを作ると」「もちろん同時に婚約者でもあるので、そこは混じってしまいますね」


 口調もちょっとメイドっぽい気が。


「具体的には」「私がメイド服で何でもしてあげます、メイド服姿の私には何をしてもメイドと主人の関係で済ませましょう」「はあ」

「メイドにして欲しい事、メイドにされたい事、改めておっしゃって下さい、メイドで出来る範囲であれば本当に何でもこの姿のままで」

「その範囲って」「基準は私が判断します、メイド長ですのでその権限は私が、そういう意味では前メイド長とある意味では同じになりますね」


 つまりはメイド長、

 この場合は凪さんの、

 さじ加減ひとつで、どうにでもなる、するってことか。


「具体的に言うと」「メイド服を着ての行為は全てメイドの仕事、ただしメイド服を脱いで、となると話は違ってきます」

「メイドではなくなると」「そうなると婚約者同士という関係での行為になりますから、それ相応に重くなります」「い、意味合いが?」

「様々な意味でですね、ただし普通はメイドにさせてはいけないような行為も、メイド服であればメイドの仕事と私は判断します、あくまでも涼一くんのメイドとして」


 ここ、詳しくは会えてこすらないようにしよう。


「言っている意味はまあ、なんとなくわかりました、

 ようは中学時代までの本来、父さんが想定していたような、

 過度な関係のメイドを、凪さんでやり直させたいと」「与えられるべきものの、与え直しですね」


 失われた母性の補完も本来、

 メイドにやらせたかったみたいだからなぁ、

 それを高校生になって今更、でも凪さんはその気だ。


「だからってメイドといちゃつく気は、あんまり」

「はい……そうね、私も涼一くんとは『婚約者同士』という立場で接したいわ」

「あっ戻った」「だからあくまでメイドと言う形も取っていますよ、というお知らせを」


 まあ、それくらいなら許そうかな。


「わかりました、ではこれからよろしくお願いします、新メイド長」

「はい、普段はそういう形だけで、あまりこの姿にはならないと思いますが」

「ウチのメイド服、こう見ると綺麗だね」「そうですか、受け継がせた前メイド長も草葉の陰で喜んでいるかと」「やっぱ死んだのー?!」


 ということで朝食へ、

 このメイド服でも凪さんは、

 長袖に長スカートで火傷の痕はしっかり隠している。


(眼鏡才女メイド、かあ)


 確かにそういうプレイもアリだ。


「あら~、おはようございます~」

「今日の食事当番は、れいさんかあ、おはよう」

「今朝は様々なサンドイッチですよ~、お好きなのをお好きなだけどうぞ~」


 うん、今朝は無難で良いんだけど、

 怖いのは昼食のお弁当なんだよなぁ~、

 ランチボックス的に同じようなサンドイッチが最有力だけれども……


(いったい、何が飛び出してくるやら)


 あえてお昼まで、

 蓋は開けないでおこうっと。


「ご主人様、紅茶です」

「あっ新メイド長、わざわざ淹れてくれるんだ、ありがとう」

「ちなみに~」「はい、れいさん」「他のみんなのメイド服も~、揃えてありますよ~~」「えええええ」


 みんなもメイドだったのかぁー?!?!?!

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