第54話 みんな僕の友人に興味津々らしい
「涼一、明日のテスト勉強してる?」
「あっ景香お姉ちゃん、こういうのは自然体で行こうかと」
「自信あるの?」「あくまで中学時代のおさらいらしいから」
クラス分けはもう終わってるていうか、
おそらく成績で分けたりはしてないだろうからね、
先生もあくまで確認のテストって言っていたし、まあ大丈夫だろう。
「涼一くん、家庭教師ならいつでもしてあげるけれども」
「その件なんですが凪さん、僕、クラスの友人と勉強会することになって」
「OH! リョーイチのfriend?!」「はいケイさん、このハンバーグ美味しいですぅ」
とりあえず褒めておこう。
「リョーちゃん、勉強会ってことはここに呼ぶの?」
「さすがに最上階は、同棲についても引かれるかもって」
「婚約のことは~」「れいさん、あくまで『お手伝いさん』って言っている」
そういや、景香お姉ちゃんのことも話してなかったな。
「ふふ、じゃあおもてなしをしないといけないわね」
「飲み物くらいで良いですよ、それよりその時、家庭教師を友人にも」
「涼一、私も混じって良い?!」「うーん、景香お姉ちゃんが良ければ行けるんじゃないかな」
自分からは言えない、
友人には景香お姉ちゃんが会った時、
直接聞いてもらうことにしようかなと。
「それで涼一くん、どんな友達?」
「同じJリーグチームを応援する仲間かな」
「マネー要求されたりしてませんカー?」「いやお友達料とか無いから!」
そんなの友達じゃないし。
「勉強会っていつなの?」
「はい陽菜ちゃん、ええっと、再来週の土曜か日曜に」
「それは~、丸一日ですか~?」「まだそこまで詰めてないかな、れいさん」
そもそも授業がまだ始まってないしなあ。
「ふふ、ここが無理なら下の階を使うのかしら?」
「そうですねえみとさん、29階の方を、そこを勉強部屋ってことにして」
「涼一、私のことは」「あ、あくまで『お隣に住むイトコ』という範囲で!」
隣なのは間違いないからね。
「それで涼一くん、具体的にはどんなお友達なの?」
「フットサル好きに頭脳派に食いしん坊系、かなあ」
「デハ、おショクジを用意しマース」「いや、そこまでは」
あくまで勉強会、
お泊り会とかじゃないし。
「それでリョーちゃん、その時の家庭教師は誰に頼むのかしら」
「科目によるかなあ、まだそのあたりも詰めてないというか、下手したらまんべんなく」
「では~、私たち全員で見てあげることも~」「いや5人一挙は」「ふふ、当然ひとりずつでしょ」
1人1時間として5時間かぁ。
「わかりました、じゃあ話が進んだらまた改めて相談します」
「涼一、私も予定がなかったら参加するわね」「無理しないでね」
「私の友達も呼ぼうかなぁ」「ええっと、この最上階に?」「あっ、まずいよね」
そのときは、
景香お姉ちゃんも29階を使って貰うかな、
部屋は少なくても空いているから、仮のお姉ちゃん部屋でも作って。
(あっでも、僕の友人と景香お姉ちゃんの友人が情報共有したら……!!)
同じ部屋に住んでんじゃん、
ってなるとアレだな、いや考えすぎか、
ばれても最悪、イトコのシェアハウスってことで何とかするか。
「それで涼一くん、大切なお話」「はい凪さん」
「今夜の添い寝は誰にする?」「あっ、一応テスト前なので1人で」
「シゼンタイじゃ無かったのデスカー?!」「自然体で受けるためにもです!」
眠れないと自然体じゃなくなるからね。
「リョーちゃん、勉強したくなったらいつでも呼んでね」
「いますよね勉強してると邪魔してくる飼い猫、机に乗ってきたり」
「あら~、集中したいのでしたら私が~」「余計に集中できないからっ!」
れいさん、何をしようと思って言ったかわからないけど、
テスト前に同じ部屋に居るだけで気が散って仕方ないと思う。
「ふふふ、では紅茶くらい差し入れしたいわね」
「えみとさんありがとう、大丈夫です」「涼一、私はがっつりやるけど」
「それはそれで頑張って、僕は睡眠は大切にしたい派なんだ、本当にやりたかったら下へ行くし」
僕の高校生活と、
婚約者6人との生活も、
なんだか流れが定まってきそうな感じだな。
(さすがにこれだけ居ると、逆に手が出せないや)
むしろ今日の凪さんとか考えると、
僕の方が防戦一方ろでも言うべきか、
今はしっかり守ってカウンターの準備だな、サッカーで言うところの!
「ちなみに明日の涼一君当番は私よ、ふふっ」
「あっはい、じゃあえみとさん、寝坊しないように起こしていただければ、いやもちろんアラームはかけますが」
「私も早朝のジョギングは早めに帰ってくるわ」「それがあるんでしたね」「でも雨の予報もあるのよねえ……ふっ」
そんな、ため息つかなくても。




