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遠藤の部屋にはヤベエお姉ちゃんが6人も来るらしい  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 ついに始まった高校生活!

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第52話 僕にも友人が出来たらしい

「やっぱり両サイドは固定すべきだと思うんだよ」

「でもウチの練習場は呪われてるからなあ、怪我人多すぎ」

「昔、練習場の土壌を総入れ替えしたけど効果なかったらしいよ、涼一はどう思う?」


 高校2日目、健康診断の合間に喋っているのは、

 同じJリーグチームを応援するクラスメイト3人だ、

 初日に意気投合して、早速集まりが出来ている、僕に友人が出来たらしい。


「新しい練習場がスタジアム横に出来る話が通れば良いけど、

 ちょっと前、茨城からレンタルで来た『若き司令塔』みたいに、

 クラブハウスの風呂に入ってたら知らないおっさんが入って来たからイヤだって逃げ帰る事も無くなると思う」


 あれは惜しい人材を逃した。

 大きく頷いているのは小林寛太こばやしかんた君、

 趣味はフットサルらしく僕と違って実際に身体を動かす派だ。


「でもあれって買い取り金額を設定してなかったらしいからなあ、

 言い値で買える程、裕福な懐事情じゃ無いだろうから、優斗ゆうとはどう思う?」

「ユースがこれだけ豊富なんだから、そこから新たな司令塔を育てて行けば良いのではと」


 眼鏡をクイッとした頭脳派の中川優斗なかがわゆうと君、

 試合中はノートにフォーメーションから何からメモしまくっているらしい、

 観戦前日は相手チームの映像を見て研究に余念が無いとか、選手でもないのに。


(まあサポーターだって選手と一緒に戦っているからね!)


 そして窓から空を見上げているのは……


「土曜日は晴れると良いんだけどなあ、

 今度の試合は怪我人も2人復帰するし、

 良いピッチコンディションでやらせてあげたいよ」


 と小学1年の時からホームゲーム皆勤を自称する、

 スタジアムグルメ大好きの大森和樹おおもりかずき君、

 自称『西葛西のブッフォン』らしい、いや髭とか無いけれども。


「そういえば先週はACLに巻き込まれてウチは試合なかったから、

 相手チームより選手のコンディションは良いはずだよね、中川君」

「いやでも涼一、中6日と中3日ならわかるけど2週と1週はなあ……」


 その言葉に続く他の2人。


「逆に試合勘て意味で不利かも、涼一の気持ちもわかるけど」

「でも涼一くんの言う事も、データ的にはきっと少しは有利なのかと」

「まあ準備期間を考えたらね、って小林君、中川君、大森君、そろそろ次の検査に」


 とまあ3人は僕の名前を下で呼んでくれるが、

 僕はまだ3人を苗字で呼んでいるという感じ、

 まあまだ友人らしきクラスメイト、友人っぽい感じです。


「そういえば涼一、午後は各部活の体験入部が出来るらしいぜ」「そうなんだ小林君」

「よかったら、涼一くんも一緒に見て回る? 運動系と文化系どっちが先が良いとか」「中川君に合わせるよ」

「涼一、全部見た上で帰宅部っていうのもアリらしいぜ」「大森君、今のところそれが最有力だったりしているんだ」


 正直な話、部活に入ってしまうと、

 たまにある平日水曜日のナイターを観に行けなくなってしまう、

 サッカー部ならその言い訳も通用するだろうが、僕はやるより断然、見る派だ。


「ところで涼一、今日の昼は弁当?」「そうだけど」

「だったら一緒に食べようよ涼一くん」「う、うん、別に良いけど」

「いいなー、ウチはパン買って食べる、良いよねお母さんの手造り弁当」「ごめん、ウチ、お母さん居ないんだ」「「「あっっっ」」」


 ……とまあお昼にきちんと説明はして、

 むしろそれでより仲良くなったような気が、

 しないでもない……という訳で今日のお弁当は!


「良かった、ちゃんとした普通のお弁当だ」

「涼一のそれは」「お手伝いさんが作ってくれたんだ」

「うん、お母さんのお弁当ってほど手間はかかってないな」「中川君するどい」


 お手伝いさん、は嘘じゃないよ!

 母親代わり兼お姉ちゃん代わり兼お手伝い兼婚約者だから、

 あと父さんの会社の社員兼、あと何かあったかな、まあいいや。


「ウインナーもタコさんとかじゃないんだ」

「いや別に恋人とかじゃないんだから」「そうか?」

「ていうか大森君、パン5個とか」「最後はデザートな」


 どう、婚約者ではあるけど、

 ケイさんはまだ恋人とかでは無い、

 景香お姉ちゃんだって従姉で婚約者であっても、まだまだ恋人という訳では……


「そうだ涼一、今度、涼一の家で勉強しよう」「えっ小林君、なんで急に」

「良いですね、あくまで賑やかしとでも思っていただければ」「中川君、そこまで気を使わなくても」

「お手伝いさんとかに迷惑かからないかな」「大丈夫、むしろ大森君はじめ、勉強を見て貰えるかも?」


 ええっと、アメリカの大学中退の才女、アメリカンなお姉さん、

 ちっこいのはまあ置いといて、経理の出来る爆乳、工場の娘さん、

 これだけ居れば何とかなるか、家に帰ったら相談してみるかな、景香お姉ちゃんはまあ、話だけでも。


(でもなあ、タワマン最上階に住んでるとか、あんまり言いたくない)


 別にマウント取りたいとか思わないし、

 かといって住んでいる住所を擬装するのもなあ。


「よし涼一、ある程度、授業が始まったら勉強会で」

「いやいや、いきなり押しかけるのは駄目だから涼一くん以外の家も」

「ウチは来ても良いけど、大してもてなせないぜ」「じゃあ順番は、くじ引きで」


 と僕が適当にあみだを引いたら、

 小林君、中川君、大森君、僕の順番になりました。


「よし俺ん家からか、頻度はどうする?」

「週2回で良いのでは、試合の日は避けて」

「じゃあGWまでに1順は出来るな、涼一、良いよな?」「う、うん、じゃあ決まりで」


 ……さて、

 婚約者のみんなに、

 嫌がられないと良いのだけれども!

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