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遠藤の部屋にはヤベエお姉ちゃんが6人も来るらしい  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 ついに始まった高校生活!

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第48話 みんなで家庭教師もやってくれるらしい

「あー、今日の夕食は野菜カレーかぁ」

「お野菜がこれだけありますから、必然的に」

「凪さん的に仕方なく?」「別でゆで卵もありますよ」


 トッピングに出来るな、

 ていうか大量の野菜を腐らせないように大変だ、

 でも7~8人分(まさる君のお弁当にも使える?)ならすぐ無くなるのかな。


(みんなで、いただきます、っと)


 福神漬けやピクルスとかも別皿であるな。


「HEYリョーイチ、入学オメデトー」「ありがとう」

「リョーちゃんもキョーちゃんもおめでとう」「陽菜ちゃんありがと」

「記念撮影、見せていただきました~、あの謎の桜パネルが面白かったです~」


 れいさんはずっと電話番だったみたいだ。


「ふふ、卒業式は誰が涼一君のお母さんをやっているのかしらね」

「うーん、また伯母さんを借りるのもなあ」「私ならその頃、24歳よ」

「いや、けいとさんの場合は年齢とか関係ないかと」「あらそう?」「だって雰囲気が、もう」


 でも3年経てば、

 今から更にママさんぽくなるって線もあるのか。


「それで涼一、明日からはちゃんと、ここから通うのよね?」

「ここって、あっ、うん、この家からね、こっちの僕の部屋から」

「じゃあ起こしに行って良い?」「ええっとそれは」「明日の~、涼一さん係は私ですよ~」


 れいさんに起こされる、

 ただそれだけでドキッとしちゃうな、

 身体をゆっさゆっさ起こされそう、と同時にれいさんも、ゆっさゆっさと……


(15歳だからね、どうしてもそういうのは妄想してしまいます)


 むしろ楽しみまである、

 男だから仕方ないんですよ、ええ。


「涼一くん、野菜カレーだからあまり辛くしなかったけど、いかが?」

「はい凪さん、それぞれの野菜の味が生かされていて、普通に美味しいかと」

「良かったわ、あと涼一くんが貰った野菜だけど、一部、お酒のおつまみに食べたいって」


 ケイさん陽菜ちゃんが頷いている。


「良いと思いますよ、僕らに貰ったんですから、ねえ景香お姉ちゃん」

「足りなくなったら、また送られてくるでしょ」「軽トラで?!」「その時はまた食事会ね」

「栃木から毎回悪いなぁ」「様子も直に見られるってむしろ喜んで来るかも」「事故らないで欲しい」


 お酒のおつまみに野菜かあ、

 どうしてもキュウリに味噌つけて食べるイメージが、

 あと焼きナスとか、ごぼうスティックとか、ポテトサラダも酒のつまみか。


「そういえば大人のバーみたいな所ってこのタワマンにありませんでしたっけ?」

「あるわよー、リョーちゃんは連れて行けないけれど、でも呑むならレストランかここね」

「宅呑みってやつですか」「リョーちゃんが近くに居るっていうだけで酔えるわ」「どんな理由なんですかそれ」


 僕は酒のツマミじゃないぞっと。


「ふふ、なら私の部屋にBARでも作る? それなら涼一君も入れるわ」

「それでピールダンス見せてくれるんですか」「御名答、涼一君はオレンジジュースね」

「HEY! リョーイチは謎コーラを飲むべきdeath!!」「いやなぜ指定」「でもホームバーは有りね」「凪さんまで」


 やっぱりここに集まっているのって、

 大人のお姉さんばっかりなんだなぁ~……


「景香お姉ちゃん、こんなお酒好きのお姉さんばかりですが」

「怖いわね、私の部屋へ避難しましょ」「えっ僕が景香お姉ちゃんの部屋に?!」

「ずっと匿って護ってあげるわ」「キョーちゃん、それを人は『監禁』って呼ぶのよ」「こわっ」


 思わず僕は引いてしまった。


「涼一さ~ん、ヤンデレには気を付けましょうね~」

「う、うん、れいさんはそういうの、被害にあったんでしたっけ」

「ヤンデレに男も女も~、関係ありませんからね~」「き、気を付けます」


 なんとなく、

 れいさんが言うと重いな。


「涼一くん、明日から本格的な高校生活なんだけれども」「はい凪さん」

「遠藤さんから、涼一くんのお父さんから、手が空いてたら勉強も見てあげて欲しいと」

「家庭教師ですか」「一応、私が全部見ても良いけど、ほかのみんなも見たいそうよ、どうする?」


 どうする、って言われても、

 まあ熟とか行かなくても大学は入れる、はず、

 でもせっかく家庭教師できる人が居るのであれば……


「あっ、料金は」

「すでにお世話係として給料に含まれているから」

「ほんっとに、公私混同ですね」「みんな同意、合意してるから平気よ」


 見回すと頷いているお姉さん方、

 景香お姉ちゃんだけ黙々とカレー食べてるけど。


「えっと、みなさんのお仕事の邪魔にならない程度なら」

「未来の旦那様の教育だから、むしろ仕事より重要かも知れないわ」

「いやそんな」「もちろん仕事が忙しい時期はそっちを優先するから」


 身を乗り出すケイさん。


「englishはお任せアレー!」

「いやまあ、気分は出そうですね」

「private lessons は何でもござれ なのヨー!」


 楽しそうではあるな。


「リョーちゃん、私って意外と教えるの上手らしいわ」

「そうなんですか」「昔、児童館で小さい子に教えたら褒められたわ」

「溶け込んでいそうですね」「そうそう、小学生低学年を教える高学年みたいな、ってJKの頃の話よ!」


 いやそれでも『低学年を教える中学年』に見えそう、

 小学校1・2年生を教える4年生みたいな、うん、かわいい感じ。


(小4の春、景香お姉ちゃんの膝枕に甘えてたのを今になって思い出すな)


 いや、家庭教師に膝枕して貰うプログラムは無いと思うが。


「私は~、経理ですから~、数学が得意ですね~」

「れいさんはそっち系ですね、えみとさんは」「体育かしら」

「いや家庭教師でそれって」「ふふ、理工学とか、あと何でも」


 さすが工場の娘。


「ねえ涼一」「はい景香お姉ちゃん」

「私も涼一の隣で受けたいわ」「ええっと」

「小泉さんは電話番の仕事が」「はい田中さん、ですからそれが終わってからです」


 夕食後か、

 まあ1・2時間程度なら。


「ええっと、じゃあ家庭教師は、おいおい、ということで」

「わかったわ涼一くん」「MEにお任せデース」「お姉さんが女教師よ!」

「教えられることは~、お教えしますね~」「ふふ、楽しみだわ」「涼一、一緒に頑張りましょう」


 ……これ、

 毎日の家庭教師係も割り振られちゃいそうだな、

 そんなに毎日勉強したい訳でも……まあ当然、やった方が良いけど。


(あっ、カレーは最後まで美味しかったです、ごちそうさまでした!) 

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