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遠藤の部屋にはヤベエお姉ちゃんが6人も来るらしい  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
序章~プロローグ~遠藤の部屋に6人のヤベエお姉ちゃんが来た!

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裏3人目 丸瀬陽菜(25)の悲劇 底辺ジュニアアイドルの末路!

来夢らいむらむねちゃん、ですよね?!」

「……違います」「いやわかります大ファンですから、握手して下さい!」

「人違いです、迷惑ですよ?」「すごい、声色も変わっていない、あの時のまんまだ!」


 50歳くらいの男性に電車の中で絡まれる私、

 大雨だからと電車通勤にしたのが間違いだった……

 確かに私はかつて『来夢らいむらむね』だった、そう、あのDVDの時だけは。


(ほんの一瞬だけ大流行して、速攻で規制されたDVD……)


 私の親はこの丸瀬陽菜まるせひなをタレントにしたかったらしい、

 応募すれば誰でも登録される事務所に入れられた、もちろん有料、塾のようなものと言われた、

 お遊戯のようなレッスン、年齢一桁には荷が重い台詞憶え、エキストラの撮影と言われて参加しても貰えたお金は僅か。


(今にして思えば、月謝から少し返しているだけよねアレって)


 そうこうしているうちに、

 私は両親から『単独の大きな仕事』という話を聞いて喜んだ、

 とても大きなお金が入る、何より世界中に販売される、そんなことを嬉しがっていた。


(まだ年齢一桁の私は、はしゃいでいたわ)


 何より両親が喜んでいたのが嬉しかった、

 しかし現場で着せられた水着は……思い出したくない、

 ただ、バランスボールで弾んでいるのが楽しかった記憶だけはある。


(成長が止まったのは、丁度その頃)


 ほんの一瞬で荒稼ぎした両親はおかしくなってしまった、

 そして私をある意味で『売る』方向へと傾きかけてしまっていた、

 その後のことはもういいや、ただ成人になったと同時に私は両親と縁を切った事から察して欲しい。


「ねえ、今あの続編を出すってどうかな、3枚買っちゃうよ!」


 まだうるさいおじさんを無視してホームに降りる。


「待ってよねえ、連絡先を交換しようよ!」「うるさい!!」

「おい、子供相手になにやっているんだっ!」「いででででで」


 あっ、別の紳士が取り押さえてくれた!

 と思ったら蹴り返されて逃げられちゃった、

 足を痛そうにしている……これは私が離れる訳にはいかないわね。


「あの、大丈夫ですか?」

「いいからいいから、って君、ごめん」

「え?」「子供って言っちゃって」「わ、わかるんですか?!」「今ならね」


 駅の医務室まで運んであげて、

 そこで駅員さんに事情を説明する、

 ついでに勤務先の遊園地にも……後で怒られよう。


「あの、お名前を」「参ったな、退職予定の会社の名刺で良ければ」

「……これってあの大企業の!」「何か目撃証言が必要だったら、携帯の方へ」

「その、ご、ごめんなさい、私のせいで」「いや、たまたま電車に乗りたい気分で良かったよ、じゃあ」


 こう言ってその場は、

 私の名前も聞かずに去って行った、

 足を少し引きずりながらタクシーで。


遠藤達保えんどうたつほさん、かあ……)


 その後、遊園地はぎりぎり間に合った、

 お礼に無料券でもと思ったけど会社に送っても迷惑そう、辞めるって言ってたし、

 ということでせめて改めて感謝を伝えたいと電話をかけたらなぜか世間話になった。


「そうなんだ、きちんとした会社に入りたいと」

「ええ、その、見た目で損しない、こんな低身長の24歳でも普通に働ける」

「なら事務かな、1年くらいウチに来てくれるかな、大阪と東京に個人事務所みたいな会社を作るんだ」「ぜ、是非!」


 提示された月給は、

 安いけどと言いながらとんでもない額だった。


「よろしいの、ですか?! 何か裏がありそう」

「するどいね、実はまあこれは、少しでも嫌なら拒否しても構わないが、私には一人息子が居て」

「あっ」「……話はやめておくかい? だったらそういうの関係なしで大阪の事務所に」「聞かせて、下さい」


 なぜか、この人の話ならって思って最後まで聞いた。


「あくまでも息子が、君をきちんとした1人の女性と見られたらで良いよ」

「でしたら私の方が努力します、あまりに変な息子さんでしたらお断りしますが」

「だったら顔合わせの時に足を蹴って逃げても構わないよ」「そんな冗談、ずるいです」


 きっとこれも何かの運命、

 何より私に、やるかやらないかを選ばせてくれた、

 こんな身長129cmでやれる事なんて限られている、よし、やろう!


「お願いします、丸瀬陽菜まるせひな、25歳です!」


(そして、もし息子さんが真剣に、私を女として見てくれたら、その時は……)


回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回


「それがまさか、ライバルが居るとはねえ」

「あら何の話?」「あら、はしもっちゃん」

「グラス洗いながら黄昏てたけど」「あなたのお尻があいかわらずでかいって話よ」


 そう、私のライバルは胸がでかかったり尻がでかかったりで、もう!


「趣味はポールダンスですもの」

「私は、仕事がぬいぐるみの中よ」

「お互い体力は使うのにねー」「はいはい」


 私がポールダンスをやったら……

 公園の遊具で遊ぶ小学生ね、まったくもう!


「はしもっちゃん、いつか組んで何かやりましょ」

「もう組んでるわよ、事務員と総務として」「いやそうじゃなくて」

「漫才よりはコントね」「えっそっち?!」「冗談よ、ダンスで組むならアメリカの姉さんと組むわ」


 冷蔵庫をあさる、はしもっちゃん。


「あれでしょ、まず手ぶらで入って、ジュース持ってくるわねってお尻見せるんでしょ」

「カレの友人に?」「友人だからよ、それで羨ましがらせて優越感に浸ってもらおうと」

「それ良い手ね、使わせていただくわ」「それでジュースは良いのあった?」「もう、お水にしちゃおうかしら」


(なんだかんだでライバルと上手くやっている私、か)


 しかしそのライバルも、

 心に大きな闇を抱えていたという……。

ちょっと入院してきます、退院したら続きを。

頑張れ! とか楽しみ! という方は是非とも、

作品ブックマークや☆とかイイネの方を、という感じでっす!!

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