第38話 今夜は添い寝しても問題ないらしい
「ええっと、風呂上がりに一緒に入って来て何でしょうかケイさん、陽菜ちゃん」
「co-sleeping!」「この間、凪っちとキョーちゃんと一緒で眠れなかったんでしょ?」
「だからって、お二人だと眠れると」「眠くなるまでオシャベリしまSHOW!」「あっそういう」
アメリカ国旗柄のパジャマ凄いな、
こんなのあるんだ、どこで買ってきたんだ、
そして陽菜ちゃんは着ぐるみパジャマ、怪獣さんのやつ。
「今日、ジムでたっぷり疲れたでしょう? だからぐっすり眠れるはずよ」
「まさか、そのためにジムへ」「それに学校はまだでしょ、今夜なら眠れなくても問題ないわ」
「いや昼間に寝ちゃうんですけど」「私も休日前、午前3時に寝て起きたら午後5時って事がたまにあったわ」「駄目じゃん!」
まあ陽菜ちゃんの場合は、
着ぐるみの仕事で体力使うみたいだからね、
ってすっかり添い寝モードで僕の部屋についてきた2人。
「それで僕って普通に寝たら良いんですよね?」
「モチロン、何かするならお手伝いするわよリョーイチ」
「何かって」「夜のお店でもお客さんの太もも撫でればイチコロでしター!」
いやそんなこと言われても。
「おケイさん、ここ来る前は昼は真面目にお仕事やってたんでしょ?」
「ソーデスHINA、きちんとした会社、夜はお客さんと喋りながらお酒を呑ませる仕事death!」
「そういえば陽菜ちゃんはお酒は」「日本酒が好きね、おケイさんは?」「値段の高いお酒が好きデース」
もう両方辞めたんだっけ、
けいとさんみたいに夜のお店に職場訪問とかは無理だけど、
陽菜ちゃんの方はぬいぐるみの中の入る仕事をまだたまにするみたいだから……
「陽菜ちゃんの職場に行ってみて良い?」
「デートなら良いわよ」「いや、陽菜ちゃんが働いている所を」
「それだとリョーちゃんとデート出来ないじゃないの」「まあそうだけれども」
寝る準備を着々と進める。
「リョーイチ! MEと一緒にその遊園地へ行ってHINAを観まSHOW!」
「私はそんなショーとかには出ないわ、ていうか喋れないし」「仕事中ですものね」
「お客さんの耳元で『アンタの彼氏、先週違う女と来てたわよ』って言いたくなる事はあるけど!」
うっわ怖い、
ていうかそれ遊園地に普通に苦情くるぞ、
だから『言いたくなる』か、かわいい着ぐるみなのに中は毒が。
「でも、みんなで揃って遊園地はいいかも」
「凪っちはあんまり行きたくないみたい」「子供っぽいから?」
「んまあ理由は本人から聞いて」「何かトラウマでも」「近いわね」
なんでだろ。
「MEはリョーイチが喜ぶトコならどこでもAll OK!」
「僕が行きたい所かあ」「ビリヤードとかDO?」「下手だしなあ」
「ボーリングとか」「だったらゲーセンかなあ」「OH! amusement arcade!!」
凪さんと一緒に見て回った時、
気になったけど入れなかったゲーセン、
あそこ行ってみたいな、1人ででも良いけど。
(さて、寝る準備が出来たぞ)
ってこのままベッドに寝て大丈夫なものか。
「リョーちゃん、女性に対する事で相談があったら、このお姉さんに何でも聞いてね」
「陽菜ちゃんに?!」「25歳のお姉さんよ」「10歳年上ではありますが」「やっぱり問題ある?」
「問題って」「ほら、リョーちゃんが結婚できる18歳には、私って28歳ですもの」確かにそれは、あるかも」
でも見た目は小3・4なんだよなあ。
「リョーイチ、ウチのお客さん、古巣ね、若くて40代だったからダイジョーブ!」
「何がどう大丈夫なんですか」「愛があれば年齢差なんてものはno problem ナノデス!」
「それは15歳と23歳でもと」「リョーイチと結婚する時は、最速で26歳になりますねー、チョード良い頃!」
部屋の灯りを暗くして、
ベッドに入ると両側から普通に寝に来るケイさんと陽菜ちゃん。
「ええっと、添い寝だけですよね?」
「リョーイチがそう望むなら、ソーなりマス!」
「私なら抱き枕だと思って良いわよ、ぬいぐるみ抱いて寝る感覚で」「いや大きすぎですよ」
でもまあ、
この間よりもは寝やすいかも?
人選的にも、あと疲れた眠気的にも。
「……明日の朝ごはん、何にしよう」
「リョーイチのためならモーニング作りマスよー」
「日曜日はリョーちゃん含め、それぞれが自分の好きなものを作ったり買ったりする日だけどお願いされれば私も作るわ」
そういえば誰か新市場で朝食を、
とか言っていたけど日曜はお休みだよね、
何を食べるか、僕的にはコンビニのおにぎりでも別に良いけど。
「ファミレスでモーニングも良いかなあ」
「でもディナーはココのレストランですヨー?」
「そうなんだ」「パーティーね、リョーちゃん高校入学前日記念みたいな」
そういうのが控えているんだ、
じゃあ朝も昼も軽めでいいかな、
まあいいや、もう寝よう、疲労感もあるし。
「ではケイさん、陽菜ちゃん、おやすみなさい」
「グンナイ、リョーイチ」「おやすみ、リョーちゃん」
この夜は、
意外とすんなり眠りにつけました。




