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遠藤の部屋にはヤベエお姉ちゃんが6人も来るらしい  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 ヤベエお姉ちゃんが6人も嫁にきた!

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第37話 入学式の保護者は選択式らしい

「さあ召し上がれ♪」

「はい景香お姉ちゃん、いただきます」


 土曜の夕食、

 様々な種類の料理が大皿に乗せられていて、

 まさに『大家族の食卓』って感じ、これ小泉家だと壮絶な奪い合いだ。


(でもウチだと、大人しいもんです)


 むしろ協力しあっている。


「おケイさん、そこのミートボール取って貰えるかしら?」

「OKヒナ、MEはそちらのメザシを食べたいデース」「はい3匹」

「野沢さん、はい肉じゃが」「ありがとうございますぅ~」「涼一、届かない所で欲しいものは?」「な、なんとか大丈夫」


 まるでバイキングビュッフェだな、

 景香お姉ちゃんの実家で食べた時は、

 座布団が足りないからってフライングで先に食べさせて貰ったりしてた。


(お姉ちゃんの兄弟の、視線が痛かったなあ)


 いやほんっと、

 あそこではお客様扱いされ過ぎた、

 栃木へ行かなくなった原因の遠因でもあるのだけれども。


「それで涼一くん」「はいエアロバイクで三島まで進んでいる凪さん」

「蒲原よ、そんなことより」「速っ」「先月までは暇があったから、ではなくて明日なんだけれど」

「日曜日はみんな完全オフ、何しても自由なの」「ですよね」「涼一くんはどうする?」「入学式前日かあ」


 中学までは、

 休みだからってあんまりゴロゴロするなってメイドに怒られたっけ、

 今にして思えばそれが『母親代わり』の一環のひとつだったのかも?


「私と映像ミュージアム行きたいなら予約するけど」「そんなに行きたいんですか」

「ちなみにラーメンも食べられるのよ」「えっと映像ミュージアムでうよね」「そうね」

「リョーイチ、ご用がアルなら今のうちにお願いしマス、でないとtomorrow」「明日?」「部屋でメッチャだらけるヨテー!」


 うっわ、あられもない姿してそう。


「リョーちゃん、それより日曜は食事作りたいみたいなこと言ってなかったかしら?」

「陽菜ちゃん、よく憶えていますね」「みんなの食事のスケジュールに関わる事だから」

「あっ、それなら十分な準備してないや」「この後、下のスーパー行く?」「うーーーん……明日に関してはもういいや」


 入学式の準備も一応あるし。


「涼一さ~ん、私は何もなければ一日中、お部屋でアニメ見てますが~」

「あっその過ごし方、とってもいいね、さすがれいさん」「ご一緒でも良いですよ~」

「いや邪魔したくないっていうか」「むしろ来ていただきたいです~」「……明日はやめておくよ」


 って言うといつか行かなきゃならなくなるのかな、まあいいや。


「ふふ、涼一君、明日は私はお出かけの予定よ」

「あっポールダンス教室?」「涼一君が一緒に過ごしたいなら空けるけれど」

「えみとさんのプライベートも大切にして下さい」「私の人生は涼一君にあげるわ」「そんな急に重い事を」


 重そうなお尻で、

 とは思っていても言わない。


「ねえ涼一、入学前祝でどこかデートしよう!」

「景香お姉ちゃんも入学準備とかあるんじゃあ」

「もう済ませてあるわ」「はやっ」「準備なんて大してする事ある?」「ま、まあ、そう言われれば」


 あっても小一時間で終わるか。


「涼一君、それなんだけれども」「はい凪さん」

「入学式、母親代わりは誰に出席して貰いたいかしら?」

「ええっと、そんなの用意してくれるんだ」「私たちの中の、誰かでもいいって遠藤さんが」


 そういえば高校の卒業式、

 父さんが無理して来てくれたな、

 今回は4月だし新会社立ち上げ直後だし、さすがに無理か。


「ここの居るみんなの中で?」

「ええ、例えば社長である私とか」

「でもそれって僕個人と関係は」「世話係のリーダーのつもりでもあるけれども」


 婚約者筆頭みたいな?

 ハーレムで言うと正妻的な位置、

 いや事務的に言えばメイド長みたいなものか。


(中学の三者面談はメイド長が来てくれたな)


 そういう意味では凪さんは来るポジションなのかな?


「MEだってformalなスーツ持ってマスヨー」

「い、インパクトはありそうですね、びっくりさせちゃいそう」

「つかみはOK! ていうヤツでーす」「いやそんな掴まなくても」


 奇をてらう必要は無いだろうに。


「リョーちゃん、私だって保護者的な服装は持っているわよ」

「補導されないために?!」「それでもされる時はされるけどね」

「なんだか、ざわつかれそう」「でも今後、デートを同級生に見られても大人で保護者ってわかるわよ」


 そうか、そういう使い方? もあるのか。


「涼一さ~ん、私もスーツでしたら~」

「うーーーーん、れいさんかぁ」「ご迷惑でしょうか~」

「いやまあ、年齢が近いから」「22歳ですが~」「あと色々と、ね」


 ちゃんとしたスーツで、

 お胸が誤魔化せれば良いのだけれども、

 おそらく立体的な感じになって目立ちそう。


「ふふ、私は見た目、完全に保護者よ」

「えみとさんもえみとさんで、年齢若いけど、うーん」

「単純に涼一君の入学式、見てみたいわ」「いやそんな面白いイベントでは」


 ……みんなまとめて、は無理だよね。


「ちなみにリョーちゃん、うちの母親も来るわ」

「えっ栃木から?!」「父さんは下の弟の、中学の入学式があるから」

「そういえば僕の小学校の入学式、景香お姉ちゃんのお母さんが来てくれたっけ」


 その時も景香お姉ちゃんの入学式は、

 お父さんのみって言ってたな、

 今にして思えば悪い事しちゃったかも。


(大家族は小学中学高校で入学式被ったらどうするんだろう)


 あっ、その頃はまだ祖父母は元気だったんだっけ?


「涼一くん、ちなみに遠藤さんが、『こちらでも準備できるが』ですって」

「父さんが準備してくれるんだ」「どうする? 私たちから選ばないなら」

「ええっと、保護者無しって選択もありますよね」「だったら私が行きたいわ」「凪さん……」


 ……よし、ここは!


「後で父さんにメールしておくよ」

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