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遠藤の部屋にはヤベエお姉ちゃんが6人も来るらしい  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 ヤベエお姉ちゃんが6人も嫁にきた!

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第35話 若さゆえの嫉妬らしい

「ただいまー」

「おかえり涼一、ホットケーキ焼いて待ってたわよ」

「えっ景香おねえちゃん、まだ午後2時前だけれども」


 おやつには、ちょっと早い。


「ほら、私の作ったお昼ご飯、食べられなかったでしょ?」

「うん、えみとさんの家で頂いちゃったから、せっかく作ってくれたのにごめんね」

「いいのいいの、そのかわりに、ね?」「うーん、太っちゃいそう」「ふふ、若いから大丈夫よ」


 と謎にフォロー? を入れる、えみとさん。


「リョーちゃんお帰り」「ただいま陽菜ちゃん」

「じゃあ、リョーちゃんの部屋に行きましょ」「私は部屋に戻るわ」

「あっ、えみとさん、今日はありがとう」「私が感謝したいぐらいだわ、ふふふ」


 まずは僕と陽菜ちゃんで我が部屋へ。


「はしもっちゃんの工場、どうだった?」

「まさに建て直されたって感じで、いやリフォームかな」

「リョーちゃんのお父さんのおかげらしいわね」「ご両親によろしくって言われた」


 ぽりぽりと首筋を掻く陽菜ちゃん。


「私の両親は、色々あって、会わせられないの」

「あっ、そうなんだ、なんだかごめんなさい、その」

「いいのよ、私から三行半を突き付けたから、若い頃にさんざん私で稼いだから」


 何をやってたんだろう、

 僕からは聞いちゃいけない気がする、

 ここは話を逸らそう、違う話に持っていく。


「それにしても景香お姉ちゃん、料理当番だからって張り切ってますね、ホットケーキって」

「あー、それは張り切っているというより、もはや嫉妬の部類ね」「えっ、そうなんですか?」

「リョーちゃんにお昼を食べて貰って喜んで貰おう、ってタイミングを奪われちゃったから、キョーちゃん若いから」


 それでおやつを焼いたと、

 さすが陽菜ちゃん25歳、言う事に貫録がある。


「……そういえば、陽菜ちゃんも僕の父さんに何か援助して貰ったとかで来たんですか?」

「私の場合は、まあ助けて貰ったのもあるけど、お金目的とかじゃないわね」「そんな他の女性が金銭目当てみたいな」

「それぞれ事情があるの、個別理由は個別に聞いてちょうだい、ただ、言えない子も居るでしょうから察してあげてね?」


 父さんも色々と手を尽くして集めてくれたのだろう、

 中にはそれこそ『買ってでも』って婚約者が居てもおかしくない、

 そのあたり、勘違いしないようにしなきゃ、決して僕が独自にモテている訳じゃ……


 コンコンッ


「あ、開けるわね」「陽菜ちゃんありがとう」

「お待たせ~、シロップだけじゃなく、バナナのスライスや、あんこも持ってきたわ」

「ありがとう、あとジュースも」「グレープフルーツジュースよ、お茶が良いなら持ってくるけど」


 それにしても量が多いな、

 どれだけ食べさせる気なんだ。


「それでリョーちゃん、この後はどうするの?」

「ええっと、もう家でゴロゴロでも良いかもです」

「なら私とどこか行かない?」「景香お姉ちゃんと、どこへ」「どこかへ」


 さすがに朝に希望してた、

 スイーツバイキングは今日はもう無理だな、

 陽菜ちゃんが言っていたお買い物は、店は近所のもう全部見てまわったし。


(うーーーん、食べてばっかりだからなあ、あっそうだ!)


 ここは食後の運動タイムにしよう。


「ここの、このタワマンのジムを使ってみたい」

「良いわね涼一、私も興味あったの、お腹も引き締めたいし」

「リョーちゃん、なら案内してあげるわ、すでに3回くらい使ったから」


 ということで、

 パンケーキを食べ終わったら、

 下のトレーニングジムへと行くことが決まったんだけれども……


「スウェットで大丈夫かな」

「涼一、プールもあるみたいよ」「そっちはまだいいかな」

「あら、この陽菜お姉さんの競泳水着とか見てみたくなかった?」「そんなの持ってるんですか」


 まあこの体格で白ビキニとか持っていたらびびる、いや、ちびる。


「あっでも涼一、私、夕飯も作らなきゃいけないから、それまでには」

「じゃあ午後5時くらいまで?」「そんなところね」「リョーちゃん、他に誘いたい子、居る?」

「いやまあ、とりあえずはこの3人で」「じゃあ涼一、トレーナーは頼まないのね」「えっそんなの頼めるの?!」


 ていうか、これ以上は景香お姉ちゃんの嫉妬要素は

 増やさないようにしよう、気の遣い過ぎかも知れないけれども、

 トレーナーさんが女性とも限らないけど、とホットケーキを食べる僕なのであった。


「うん、美味しい」

「いくらでもあるわよ」

「そんなに?!」「実家じゃ作り過ぎるって事は無かったから」


 あの大家族じゃねえ。


「私もケーキ焼こうかしら?」

「陽菜ちゃん造れるんだ、どんなケーキでしょ」

「ガトーショコラとか、ロールケーキとか」「私、手伝いたい!」


 ……意外とこの2人、

 景香お姉ちゃんと陽菜ちゃん、息が合うかも? 

 婚約者同士、仲は悪くしないって取り決めがあるからかもだけど。


(で、僕は結局、誰と仲良くなるんだろう?)


 まだ4日目だからね、

 それも含めて、まあ、追い追い。


「あっ、陽菜ちゃん、あんこ盛り過ぎ!」

「これくらいが丁度良いのよ、リョーちゃんも、あーん」

「ん、甘すぎないのが良いですね」「じゃあ涼一、シロップのも、あーん」


 ……うん、いろんな意味で甘々だぁ。

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