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遠藤の部屋にはヤベエお姉ちゃんが6人も来るらしい  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 ヤベエお姉ちゃんが6人も嫁にきた!

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第29話 結論として景香お姉ちゃんは必死らしい

「……という事があったんです」

「ふふ、私たちに相談してくれてありがとう」

「やはり~、景香さんは~、早く確定させたいのでしょうね~」


 昼食後、電話もあまりなくなったので、

 交代で2人ずつ休憩ということで野沢さん橋本さんに、

 いや、れいさんえみとさんに景香お姉ちゃんについて相談した。


(にしても相変わらず、立派なダンスポールだなあ)


 そこで軽く練習していたえみとさん、

 れいさんと一緒にそれを見ながらのお話、

 ていうかポールに絡みついているえみとさんに普通に会話しています。


「確定って、婚約をですか」

「あら、婚約ってことならみんなともうしてるでしょう?」

「ですから~、結婚相手としての確定を~」「まあ確かに必死な感じは」


 お風呂に入ってこようとしたり、

 これ男女逆だったら完全に事案だ、

 いかにイトコ同士だったとしてもね。


「んっ、誕生日で涼一君に祝って貰えて嬉しくて、テンションあがったのもあるのでしょうね」

「そんな、のけぞりながら言わなくても」「気持ちはわかりますね~、今なら何言っても通るかもと~」

「あっ、れいさん昼食の親子丼、えみとさんと一緒に作ってくれたみたいで美味しかったです」「いえいえ~、お土産のパイありがと~」「ふふ、こちらこそ美味しかったわ」


 そう、お持ち帰りパイを1人2個分買って帰った、紅茶ティーバッグ付き。


「正直、じっくり考える暇なく同棲とか、いや同室とか押し切られたら」

「そういうタイプの子だったのね、おそらく大家族の出だからじゃないかしら」

「そうですね~、距離感というものが~、ある意味でバグっているのかも~」「いやバグって」


 さすがアニメゲーム大好き野沢麗さん。


「じゃあ油断すると」

「そうね、ヤンデレの餌食ね」

「いやそこまでは」「私達だって~、ヤンデレかも知れませんよ~」


 さすがにヤンデレハーレムとか怖い。


「えっと、解決方法は」

「誕生日だけ好きにさせて、後は放置で良いんじゃないかしら?」

「深夜アニメでも~、一緒にお風呂に入った幼馴染が~、翌日から何事もなかったように空気になるとか、ありましたよ~」


 さすがに空気にするまで塩対応はしたくない。


「涼一君、景香ちゃんが必死なのは、やはり実家から逃げたいのだと思うの」

「僕だって逃げ出しましたからね」「あら~、そこを詳しく~」「いや教えませんよ」


 そんな隣で胸をくっつけられても!

 これがハニートラップというやつか。


「ただ涼一くん、このままだと大変な事になるわね」

「どうなるんですか」「景香ちゃんが必死になって、それで距離が本当に近づいたとするわね」

「はい、えみとさん」「そうすると、他のみんなも必死になるわ」「えっ」「もちろん私も」「私もですね~」


 なにその修羅場は!


「なんだか恐ろしい事になりそうな予感が」

「今日はまだ『誕生日だから』で良いと思うけど、結婚相手を吟味したいなら距離を取るべきね」

「一時の感情に身を任せて~、後悔するのはよくあることかと~」「ま、まあ、はい、そこはちゃんと考えます」


 でないと今の僕って、

 早い者勝ちみたいになっちゃう。


「それで涼一君、結局のところ、好きなタイプの女性は?」

「えっと、それがまだわからないです」「ふふ、随分と前の段階なのね」

「だからこそ~、そういう状態の涼一さんを~、狙ったのかも知れませんね~」


 何も知らない内に、みたいな。


「まずはその、女性との付き合い方、いえ、接し方から勉強します」

「うふ、私でよければいくらでも教えるわよ」「一緒にお勉強しましょ~」

「それはありがたいんですが、結局は、最後に選ぶのは1人なのに」「罪悪感あるの?」「ま、まあ」


 6人中5人は婚約破棄することになるんだし。


「涼一さんが~、自分で選んで婚約した訳ではないので~」

「確かにそうなんだけども」「何も苦しむ必要は無いですよ~」

「そうね、負けたら負けたで仕方が無いわ、最も戦う前に負けを考える事はないけれど、ふふっ」


 何かどっかでうっすら聞いた気のする言葉だな。


「とりあえず、どうすれば」

「景香ちゃん以外のみんなとデートね」

「私は~、お家デートで良いですよ~、このマンション内で~」


 とりあえずざっと、

 1人1人と個別デートか。


「わかりました、今日は景香お姉ちゃんとデートしたので明日は」

「私とどうかしら、ふふ」「えみとさん、行きたい所は」「連れて行ってあげる」

「では~、私はその次、日曜日に~」「んっと、いいのかな」「問題ないかと~」


 なんだかんだ言って、

 このふたりも、えみとさんもれいさんも、

 20代の大人でありつつ、やっぱりちょっと必死な部分がある感じがするな。


(僕ってそんなに価値あるのかなあ)


 そういった部分も含めて、

 個別にお話して行こうっと。

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