第27話 僕の好きなタイプに合わせたいらしい
「「「「「「「いただきまーーーーーーーっす」」」」」」」
今日の食事当番はえみとさん、
にしても車で帰ってきてから改めて思う、
ジョギング姿もみんな良かったと……4人とも。
(こういう女性と走るのも、凄く良い)
健康的なお付き合いというか、
なのに少し目に毒な部分もあったりとか、
いやいや、真面目に走っていましたよ間違いなく!
「それで涼一くん、ジョギングは毎日続けるのかしら」
「ええっと凪さん、気分によるというか、学校が始まったらどうだろう」
「リョーイチに合わせマース!」「ケイさんの方こそ無理しなくても良いかと」
とはいえそれこそ健康的には、
毎朝走った方が良いんだろうなあ、
体重が太りはじめたら、そのあたり考えよう。
「リョーちゃん、高校生はまだ遊ぶのが仕事よ」
「まあ陽菜ちゃんはそう言っても大学受験はあるし」
「では~、涼一さんは~、将来どんな仕事を~」「れいさん、まだ定まってないかな」
中学の進路指導では、
とりあえず父の仕事を手伝いたいと言ったけど、
父さんのやってる仕事って『何でも屋』過ぎるからなあ。
「ふふ、それで今日の朝食はいかがかしら?」
「あっえみとさん、良い和定食ですよ、焼き鮭最高!」
「良かったわ、お好みで納豆もあるわよ」「ありがとう、海苔も美味しい」
まさに日本の朝食って感じで落ち着く、
安心するね、それはそうと従姉の景香姉ちゃんを見ると、
ポニーテールを縛るリボンが今度は赤に変わっていた、わざわざ。
「涼一、どうしたの?」
「いや、早速そのプレゼントを」
「似合ってる?」「うん、渡して良かった」
その言葉にニッコニコになってる。
「涼一の誕生日にお返ししなきゃね、
何か好みとかある? 今のうちに知っておきたいな」
「いやまあ何でも、とか言ったら困るよね」「ノーヒントはね」
そういえば実家から届いたプレゼント、
中身は何だったんだろうか、知る必要は無いけど。
「涼一くん、好みといえば」「はい凪さん」
「好みの女性のタイプを教えて貰えるかしら」
「えええ、そんなこと言われても」「合わせられるなら合わせるわ」
いやそんな無理しなくても。
「リョーイチ! MEも合わせマース」
「私もリョーちゃん好みの女になりたいわね」
「では~私も~」「ふふ、涼一くんは激しい女性はお嫌い?」
うっ、なんだかみんな、
ちょっと必死な感じで怖いなぁ、
まだ21~25歳なのに、と今日が16歳の景香お姉ちゃんに視線を向ける。
「涼一は女性を自分の好きに染めたいタイプ?」
「うーん、ここに居るみんなは、もうすでにそれぞれが良い感じだから」
「合わせなくていいってこと?」「むしろ無理しないで欲しいかな、自然な感じで」
選ぶなら、
嘘偽りの無い状態で選びたい、
ほら、婚約期間はサービスタイムって何かで読んだし。
(あと、僕の方が無理に合わせられるかどうか)
それこそ毎日のジョギングが義務化されたら、ねえ。
「では逆に、涼一くんの嫌いなタイプの女性は」
「凪さん、そういうのは言わせないで欲しいかな」
「失礼しちゃったわね」「でもまあ、お互いにもっと知り合わないと」
隣のケイさんがぐいっと近づいてくる。
「リョーイチ、夜のお店で働いていた私はどう?」
「ぐ、具体的には」「お酒を大人のお客様と呑む仕事デース!」
「あっ、そっちの方の」「オシャベリで楽しませてマシタ、嫌いじゃ無かったdeath!」
だからその言い方、発音!
「昼は」「フツーの会社でしたネー」
「じゃあ睡眠時間は」「それでも4時間は眠れましたヨー」
「それって大変じゃ」「土日は昼の仕事が無いので足りない分、sleeping!」
いや身体に悪そうな。
「リョーちゃんは大人になったらお酒、呑みたい?」
「陽菜ちゃん、僕は特には、ギャンブルは競馬ならちょっと興味はあるけど」
「なら競馬場デートも出来るわね、馬券買わないなら明日でも」「それはちょっと」
陽菜ちゃんってお酒もギャンブルも行ける派?
年齢的にはまったく問題ないけれど、そういえば、
ヒーローショー目当てで競馬場行くとかなんとか言ってた気が。
「アニメ映画とか~、ご一緒できますか~」
「れいさん、それはまあ時間があったら行きたいかな」
「では~、予定をチョイスしておきますね~」「あっはい」
ってこれ行く流れになるな、まあいっか。
「ふふ、じゃあ今日、会場だけ見たプロレスに行きましょう」
「えみとさん、お好きなんですか」「ちょっとだけね、少しだけ」
「……まさか、えみとさんが戦うとか」「それはさすがに、でも知り合いは居るわ」
えっ、元カレとかじゃないよね?
「涼一、私、東京に来て遊びに行きたい所だらけなんだ」
「まあそうなるよね、お金はかかるけど」「だから涼一に、いっぱい連れて行って欲しい!」
「とは言っても、Jリーグとか」「行きたい!」「ま、まあ、それは」「点取ったら抱きついて良い?」「えっ、それ目的?!」
婚約者が6人も居ると、
デートの行先だけでも大変になりそうだ、
あっ、だから僕に合わせたがるのか、選択肢を絞るために。
(デート、ねえ)
今度、そういう本でも読んでみよう。




