第16話 お見合いみたいだが婚約者との顔合わせなら普通らしい
高校生活を始めるにあたって引っ越したタワマン最上階、
そこで現れた婚約者6人に改めて僕は自己紹介したのだが、
今度は僕から質問をしないといけないらしい、何を聞こうか。
「あっ、これってお見合い?!」
「婚約者同士だから、似たようなものね」
「fianceなので当然デース」「普通のお見合いと思って聞くといいわ」
いや陽菜ちゃん、
普通じゃないお見合いって何を、
と思ったがこの状況がそれに当てはまるか。
(6人も居て好きなの選べってお見合いだからね)
しかも3年かけて、
嫌ならいつでも交換可能とか!
これが噂の『チェンジで!』というやつ? 知らないけど。
「えっとじゃあまず凪さん」「はい」
「趣味と、デートに行きたい所があれば」
「そうですね、両方の答えになりますが、美術館や博物館とか」
さすが才女だ、
アメリカのメトロポリタン美術館とかも行ったんだろうな、
僕も興味が無い訳じゃない、というか『大人のデート』とかいうやつか。
「一緒に行くとしたらまずは」
「あっ、あと演劇も好きですね」
「そうですか、ならそっちも良いですね」「是非、ご一緒に」
どんな演劇だろう、
ミュージカルとかかな?
「次はケイさん」「go on a date!」
「趣味とデートで行きたい場所を教えて下さい」
「身体を動かす事ネ、あとお喋り、行きたいのはtravel across america!」
いやそれデートじゃなく、
新婚旅行じゃないのか、まあいいや。
「埼玉にムーミン村というのがありまして」
「あと千葉に東京ドイツ村もアリマス Let's Go!」
「だったら普通に千葉の某ねずみ遊園地で」「毎週行きまSHOW!」
年チケガチ勢になるのはちょっと。
「陽菜ちゃんはもう聞いたからいいや」
「雑に扱うなら夜中に布団に潜り込むわよ」
「猫みたいですね、わかりました確認させて下さい」
追加もあるかも知れないし。
「趣味は遊園地で着ぐるみ、デートは遊園地か公園、ヒーローショーもいいわね」
「スーツアクターお好きなんですね」「自分でやるくらいだもの、最前列で見ても文句言われないわ」
「いいんですか」「それくらいの特権は頂戴」「いや僕にお願いされても」「わたあめくらいなら買ってあげるわ」「僕に?!」
まあ年齢で言えば、
陽菜ちゃんの方が保護者だからね。
「れいさんは、趣味と希望デート場所は」
「アニメやゲームですね~、高校生の頃に~、声優の真似事をやっていました~」
「綺麗な声ですものね」「デートは~、今はお家デートでいいかな~」「マンション内は?」「それでしたら~」
きっとあの爆乳で、
嫌な経験でもしたんだろうな、
男として僕が護ってあげないと!
「えみとさんは趣味はポールダンスで」
「ふふ、デートはポールダンス以外ならフィギュアスケートとか観に行きたいわね」
「アイスリンクですかあ」「あとはスポーツ観戦なら何でも付き合うわよ、うふふっ」
これはもうJリーグ会場に拉致するしか!
アウェイなんかも付き合ってくれると嬉しいな。
「最後に景香お姉ちゃん、って趣味は園芸だっけ」
「そうだけどデートならキャンプや山登りも良いわね」
「じゃあ高尾山とか」「あと、いちご狩りやぶどう狩りとか、かな」
うん、アウトドア派だ。
「なるほど、みなさんよくわかりました、
えっとえっと、じゃあ続いて、好きなタイプの男性は」
僕と真逆を言われたらどうしよう。
「年下かしらね」「younger! brotherみたいなネ」
「可愛らしい年下の男の子かしら」「私は~、年下の男の子が良いです~」
「ふふふ、それは決まっているわ、年下よ」「今も昔も涼一かな」「そんなストレートな」
ていうか父さん、
年下好きを探してきたのか。
「わかりました、とりあえずはこんな所で良いです」
「あとは個別質問ね」「いつでもWELCOMEデース」「お姉さんに何でも聞きなさい」
「続きは私の部屋で~、お待ちしております~」「ふふっ、もっと親密になりましょう」「私は涼一のお姉ちゃんよ?」
いやこれ、気を許すとみんなぐいぐい来そうだな、
下手にそれぞれの部屋へ単独で入らない方が良さそうだ、
基本的には僕の部屋へ来て貰う方向にしよう、いざとなったら逃げる!
(そのための、29階と33階かあ)
さてと、もういいかな、
そろそろお風呂に入ろうっと。




