第15話 改めて自己紹介もみんなもう知っているらしい
「ええっと、ちょっと遅くなったけれども改めて、遠藤涼一です15歳です」
夕食の後片付けが終わり、
改めてリビングに集まって貰った、
まだみんなお風呂がまだだろうから、手短にしなきゃ。
「涼一くんについては色々と聞いているわ」
「DATAのみならもうみんな知ってマース!」
「中学時代、メイドさんにまったく甘えさせて貰えなかったんでしょう?」
あーうん、
これ父さんから全情報が行っているな、
とはいえあくまでも父さん視点の情報のみだ。
「産まれた時に~、お母さんを亡くされて~、辛かったでしょ~」
「小学校の授業参観は遠藤さん、お父さんが行かれていたと聞いたわ」
「1度だけウチのママが行ったんだよねー」「あれはある意味、恥ずかしかったな」
いかに双子でも、
体系があきらかに違うっていう、
母さんが生きてて超健康ならああなってたんだろうけど。
(生前から『太い方』と『細い方』とか呼ばれてたらしいよ!)
まあそんなことは、
今となってはどうでもいい。
「趣味はJリーグ観戦、得意科目は文系かな、
将来は大学に行く予定だけど具体的にやりたいことは、
まあ父さんを手伝う仕事に就くのが最有力候補だけど」
みんな座って聞いてくれている、
何気に陽菜ちゃんがソファーの背もたれの上に座ってて怖い。
「じゃあ涼一くん、ゴール裏とかで声合わせたりしているの?」
「いえ凪さん、そこまでガチ勢じゃ、年間指定席を父さんに買って貰ってて」
「リョーイチは彼女にそのuniformを着せたいカンジ?」「いや別に無理強いは」
さすがにダービーで敵対しているチームのユニとか着られたら嫌だけど。
「ならお姉さんが隣で一緒に応援してあげるわ、って隣の席空いてるかしら」
「席移動システムがあるから差額払えばペアで座れるけど、あと申し込めばVIP個室に」
「個室は良いですね~、1度行ってみたいかも~」「れいさんは、うん、目立ちそうだからね」
1部屋貸切は4人からなんだよな、10人まで、
しかも父さん経由で申し込まないといけない、
ちなみにお値段は部屋単位で11万円、お食事や飲み物、駐車場もつくよ!
「ふふ、私の地元でもフラッグを見かけるわ」
「元々は下町の方にあったクラブらしいからね」
「ここに居るみんなで観に行くのも悪くないかしら」
えみとさんの提案は、
前向きに考えておこう、
後で父さんにメールしておかなくちゃ。
「それで自己紹介はまだ続けた方がいいかな、僕に質問があれば」
「涼一くん、年上の女の子は何歳上まで大丈夫?」「んー、熟女じゃなければ」
「ハーフの女性は大丈夫?」「That's all right!」「リョーイチが英語で返したー!」
そんな、ちょっと興奮しなくても。
「背の低いお姉さんは?」「陽菜ちゃんは立派なレディですよ」
「私は~」「言わずもがなです」「ふふ、じゃあわた」「言わずもがなです!」
「涼一、私だって立派なお姉ちゃんよ」「うん、景香お姉ちゃんは一生お姉ちゃんだから」
従姉だからね。
「他に質問は」「では私から」「はい凪さん」
「好きな女性のタイプは?」「……直球ですね」
「やっぱり甘えさせてくれる人?」「んっと、まだわからないです」
いきなり年上女性6人並べられて、
誰が好き? みたいになってもねえ、
インスピレーションで選べとか言われたとしても困る。
「リョーイチは引っ張られたいタイプ?」
「それもわからないかな」「ホッペとか耳とか」「物理ー?!」
「ジョーダンよ、でもオネーサンに任せるとラクで良いと思うわYO!」
任せて任せて任せっきりになると、
駄目人間にされてしまいそうで怖いな。
「リョーちゃんは『合法ロリ』って言葉、知ってる?」
「つまりは陽菜ちゃんのことですね」「職質は受けるけどね」
「大変ですよね」「まあ1・2か月もすれば情報が周知されるでしょ」
警察の間でね、
いやほんと、パッと見で小学生にしか見えない、
そういうマニアにはたまらないんだろうけど、僕は……まだわからないな。
「涼一さんは~、アニメとか好きですか~?」
「うんまあ、そこそこ、ただ録画だけして見てないのも多いけど」
「1クールまとめて見るタイプですね~、当たりか外れかわからないアニメはそうしてます~」
さすが地味眼鏡(偏見)、
アニメやゲームの話で盛り上がれそうだ、
れいさんの場合はそういった部分もちゃんと見ないと。
「ふふ、下の階にもあるけどスポーツジムとかどう?」
「運動かあ、ちょっとは興味は無いわけじゃないけれど」
「トレーナーしてあげるわ」「あ、ありがたいです」「一緒に行きましょう」
デートに誘われたみたいで、
ちょっとだけドキッとするな。
「涼一、今まで彼女とか出来たことは」
「無いなあ、あえて言うなら小4まで会ってた従姉、は彼女じゃないかあ」
「んもう」「でも再会できて、うん、良かった」「嬉しかった?」「まあそう言われれば」
でも別れた経緯がなあ、
いや、つきあっていた訳じゃないけど、
正確に言うと僕の方から離れて行かざるを得なくなった理由が、言う気は無いが。
「それでは涼一さん」
「あっはい凪さん、もうお風呂の時間ですか」
「今度は涼一さんが私達への質問タイムよ」「そ、そうですか」
改めて、何をどう聞こう。




