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遠藤の部屋にはヤベエお姉ちゃんが6人も来るらしい  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 ついに始まった高校生活!

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第105話 改めて眠る前だから聞ける話らしい

 今夜の添い寝はケイ&景香お姉ちゃん、

 体力派の2人か、と思ったら陽菜ちゃんとえみとさんもそうか、

 いや凪さんもジムのエアロバイクでエグい記録出してるんだっけ、とか思い出す。


(電気も消してもう眠る時だ、聞きたい事を聞こう)


 もちろんお話だけ。


「結局みなさんは、僕にどうして欲しいんですか」

「もっと積極的になって欲しいデース」「いやでも1人の時間は大切で」

「そんなに恥ずかしいの?」「うんまあ」「確かに兄弟は押し入れでゴソゴソやってたみたいだけど」


 景香お姉ちゃんだと、

 そんな押入れのフスマを普通に『ご飯よ~』って開けそう、


「ンー、15歳でも頼って欲しいですネー」

「いや頼るってどういう意味で」「お客さんに聞いた話、昔テレビのCMデ『チ●チ●シェイク』という食品が」

「知らないから!」「涼一、今はまだ添い寝だけでいいの?」「むしろみんなは嫌じゃないのかと」「早い者勝ちじゃないの?」「何が!!」


 でもまあ婚約者の方から、

 添い寝以上の変な事はしてこないんだよな、

 いや抱きしめられるとかはあるよ、あくまでハグの範囲内だ、と僕は思っている。


(正式に選んでも無いのに、そういうことやってから選ぶのもなあ)


 一応のルールとしては、

 僕が相手の部屋へ1人で入ったりしない限りは、

 身の安全は保障されているというか、性的に襲われる事は無い、はず。


(ただし、僕の部屋にはヤベエお姉ちゃんが6人も来るけど!)


 しかも引っ切り無しに。


「リョーイチ、before going to sleepだから言えるコトデスガ」「うんケイさん」

「みんな、リョーイチのお嫁さんになれるコトを夢見ていMAS」「ほんとにい?!」

「ダカラ、ヒトリでソーユーコトをするののお手伝いなんて、ムシロど~んとお任せなのdeath!」


 ……なんだろう、ちょっと怖さすら感じる、ゾクッとした。


「涼一、そういうの関係なしにして甘えてくれていいけど」「う、うん姉ちゃん」

「でも私は、直接の姉じゃないから、そういうの関係ありで甘えてもいいのよ?」「えええ」

「イトコって良い関係ね、幼馴染以上の関係で、それでいて結婚できるって、ねえ?」「ま、まあ」


 リスクもあるけど、

 あとここでは寝る前でも言えないけど、

 もっとやっかいなネックがあるんだよなあ……。


「眠る前だから聞いていい?」「はい景香お姉ちゃん」

「これ兄弟もそうじゃないかって言ってたんだけど」「うん」

「私の家に来なくなった理由って」「言いたくない」「1つだけ確認させて」


 あの事件の話、

 実は景香お姉ちゃんの耳に入っている?!


「答えるかどうか、わからないけど」


 一応、景香お姉ちゃんと向き合う僕、

 もちろんベッドの中で寝ながらね、身体の向きを。


「リョーイチ、背中は任せて!」

「なんの話ですか」「背後は守りマース」

「いやそんな抱きつかなくても」「涼一」「あっはい」


 おそらく真面目な表情の景香お姉ちゃん。


「涼一が東京へ逃げ帰っちゃった後に気がついたんだけど」

「そんな逃げ帰ったって」「兄弟が言ってたわよ『アイツ逃げた』って、嬉しそうに」

「でしょうねえ」「桂実けいみ兄さんと慶士けいし」「……まあ否定はしないよ、それで?」


 ちょっとイラッとしちゃった。


「私の下着が1枚無くなってたのね」「……ふぁっ?!」

「だからひょっとして」「知らないよ」「本当に?」「本当に!」

「涼一が盗んだのバレないように逃げたんじゃ」「僕はそういうのするタイプじゃないから!」


 当時の僕だと多分、

 そういう気持ちは無かった、

 むしろ汚いと思ったくらいだっただろう、だって下着だもん、洗ってあっても。


(15歳の今現在はどうかは、言わない!)


 ていうか景香お姉ちゃん、

 僕に対してそんな疑惑をずっと持っていたのか……。


「リョーイチ、言ってクレレバ安いのを買って毎日presentシマー」「いらないから」

「本当の本当に涼一じゃないのね?」「やらないやらない、それどころじゃなかったし」

「えっ、何か急に帰らないといけない事情が」「だからそれは聞かないで、でも変な事したからじゃないよ」


 ……安心してくれたかな、

 これでもまだ疑うようであれば、

 正直、婚約者レースから脱落させたい。


(完全に、景香お姉ちゃんと結婚しないって決まったら、言うべきなんだろうか)


 教えたくない気持ちもあるけど。


「わかったわ、まあ兄弟に盗まれる事もあったしぃ」

「だったら僕を疑わないで」「涼一は『結婚できる兄弟』と思ってるけど」

「うーん」「リョーイチ、白状するなら今のうちなのdeath!」「だから本当に盗んでないから!」


 まあいいや寝ちゃおう、

 ってその前にバランス取る訳じゃないけど、

 寝返りを打って今度はケイさんの方へ身体を向ける。


「WOW!」

「いやそんなびっくりしなくても、WOWって」

「ではSOですネ、『WOWシグナル』の話でも」「じゃ、おやすみ」


 仰向けに戻して、っと。


「チッ、しくじっちまったZEEEEEE!」

「ちなみにその話の落ちは」「cometすなわち彗星デシター」

「めでたしめでたし、おやすみ」「グンナイ」「涼一おやすみ、いつか本当のこと教えてね」


 ……まあいいや、

 明日は午前はケーキ対決、

 午後はプロレス観戦だ、ぐっすり寝ようっと……。

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