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遠藤の部屋にはヤベエお姉ちゃんが6人も来るらしい  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 ついに始まった高校生活!

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第103話 何もかも先回りをしたいらしい

「「「「「「じゃーんけーん……」」」」」」


 今日は夕食前に添い寝じゃんけん、

 ここで気が付いた、おそらく僕がみんなに、

 寝る前に『今夜は添い寝無しで』と言う前にメンバーを確定したいのだろう。


(で、事実上、断れなくするという)


 いやもちろん断っても良いはず、

 場合によっては『今日勝った2人は明日で』と言って、

 29階に逃げるのも可能、それでも翌日の添い寝は確保できると。


(あと、延期にしても断ったにしても、すんごいガッカリしそう)


 それくらいの勢いが、

 今の婚約者たちにはある、

 いやほんと必死すぎて引くくらい。


「「「「「「あーいーこーでー……」」」」」」


 終わらないと夕食が始まらない、

 いやいっそ1度くらい『僕とじゃんけんして勝ったら』とか言ってみようか、

 僕が全勝すれば1人で眠れるし、全敗したら6人全員がベッドに、いや何の動物だそれ。


(とか考えていると……)


 勝者2人が決まったようだ。


「涼一くん、勝ったわよ」

「やったやった、涼一、勝ったよ!」

「凪さん強えぇ、景香お姉ちゃんも」


 ということでようやく、

 みんなでいただきますをして夕食、

 担当はえみとさんだけど、メインはお刺身かぁ。


「それで涼一くん、明日は午後から学校のお友達と勉強なのよね?」「はい凪さん」

「リョーイチ、ディナーは帰ってきてから食べMASヨネ?」「はいケイさん、その予定です」

「向こうでケーキ出るかも知れないから、お昼は軽くしておく?」「陽菜ちゃん、まあ普通で」「了解よ」


 あっ、だからケーキ対決も明日午前じゃないのか。


「涼一く~ん、メイドとしてついて行きましょうか~」「れいさん、いやまだ早いかな」

「ふふ、しじみのお味噌汁いかが?」「えみとさん美味しいです、今晩は魚介類の食卓ですね」

「ねえ涼一、涼一のお友達はいつ紹介してくれるの?」「ええっと、ウチでの勉強会でタイミングが合えば!」


 びっくりするだろうなぁ、

 ただ、やはりここはいきなり全てを明かすのは……


「それで涼一くん、下の29階で勉強会するのよね?」「そうですね」

「リョーイチ、いきなりfianceとは明かさない方がEデスネ?」「そうなるね」

「リョーちゃん、メイド服にする? どうする?」「自由で、でもやっぱメイド服は無しかな」


 とりあえず自然体で。


「涼一さ~ん、では持ち回りで家庭教師をしますね~」「ま、まあ流れで」

「ふふ、じゃあ集合時間が決まったら、こっちで割り振るわね」「お願いします」

「部活の助っ人があると思うけど、できるだけ早く帰ってきて顔見せだけでもしたいわ」「景香お姉ちゃん、無理しないで」


 なんだか先回りでどんどん決められるな、

 楽で良いとも思えるけど勝手に進められてる感も、

 まあ良いやお姉ちゃんに任せよう、ってこのまま任せっきりだと3年後どうなるんだろう?


(まさか相手まで決められたりして)


 さすがに嫌だぞ、

 最後の最後がじゃんけんで決定とか!

 その時は僕が選べるようにしないと、該当者なしも含めて。


「じゃあ涼一くん、先にお風呂あがって涼一くんの部屋で待ってるわね」

「へ?!」「添い寝当番だけど、その前に勉強を見てあげるわ、軽くざっと」

「なら私も! 涼一、一緒に凪さんに勉強見て貰おう?」「う、うん、わかった」


 いやほんと先回り先回りで決められる、

 でも凪さんって絶対、勉強教えるの上手だよね、

 景香お姉ちゃんも、同じクラスになれなかった分をこうして補完したいのか。


(まあクラスが別になったのは、僕のせいなんだけど)


 うん、この事実は墓場まで持って行こう。


「リョーイチ、アラタメテ、SUNDAYのケーキ合戦、勝ったらケーキデートOK?」

「オッケーオッケー、オールオッケー」「アフターOK?」「何するの」「リョーイチをテイクアウト!」

「いや、そりゃあ食事が終わったら家には帰るけど」「INマイルーム!」「いやそんな」「食べちゃうゾー」


 スルーしとこ。


「陽菜ちゃんって子供相手に着ぐるみ被ってるだけあって、ケーキ造りとか上手そうですよね」

「まあね、JKのとき児童館で小さな子供相手にケーキ造りのボランティアやったこともあるわ」

「どうなりました?」「料理の最中『ほらほら造るのは高校生に任せて遊んでなさい』て追い出されそうになったわ」


 うん、仕方ないね!

 小学生からしてもやっぱり同じ年齢に見えるのだろうか、

 子供の視点から見たらやっぱり大人ってなるのか、まあ深堀りはいいか。


「れいさん、やっぱり造るのはキャラケーキですか」

「ですねー、でもホールケーキに絵を描く程度でしょうか~」

「それでも十分凄いかと」「頑張ります~、今からデザインを練りますね~」


 うん、本当に楽しみ。


「えみとさんは」

「ケーキというよりお菓子ね」

「あっ、じゃあ今は詳しくは聞かないようにします」「ふふっ」


 こうやって色んなイベントがやってくるのが、

 正直に言って嬉しいし楽しいし……心を奪われる。


(良い婚約者に恵まれている感じかな)


 それにしても6人は多いよ、やっぱ。

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