第96話 結局はみんなガチらしい
「ええっと、今日は……」
「「「「「「じゃーんけーん……ぽんっ!!!!!!」」」」」」
あー、もう始まっちゃったか、
今夜は29階で1人寝ようかなあって言いに行った風呂上がり、
すでにみんなリビングで丁度、じゃんけんを始めた所だった。
(あっ、あいこだ)
ここで止めるのも何だしなあ、
せっかくだから僕が疑問に思っていた、
みんな本気かどうかを間近で見させて貰おう。
(ていうか、もうみんな寝間着なのね)
陽菜ちゃんなんか脚立に乗ってる、
ちなみにこっちから見て凪さん、ケイさん、
陽菜ちゃん、れいさん、えみとさん、景香お姉ちゃんの順で実況します!
「「「「「「あーいこーでー……しょっ!!!!!!」」」」」」
パー、パー、グー、パー、パー、チョキ。
「「「「「「あーいーこーでぇー、しょっ!!!!!!」」」」」」
チョキ、グー、パー、チョキ、パー、グー、以下掛け声省略、
チョキ、グー、パー、チョキ、パー、パー、って同じの出すターンか、景香お姉ちゃん以外。
グー、パー、グー、チョキ、チョキ、チョキ、惜しい、減りそうだったのに、6人同時はやっぱ勝負つきにくいか。
(でもみんな、本気なのが伝わってくるな)
必死な感じだけど、
なんとなく選ばれたら嫌だって感じはしない、
むしろ本気で勝ちに来ている、ガチさが伝わってくる。
(ちょっと間が空いたけど、改めて……)
チョキ、グー、パー、チョキ、パー、グー。
チョキ、パー、グー、パー、パー、パー。
時間かかるなあ、と思ったら凪さんがストップをかける。
「7回やって決まらなかったから多い方が勝ち残りね」
ということで仕切り直してじゃんけん。
チョキ、パー、パー、パー、パー、チョキ。
「負けたわ」「ノコッター!」「ふう、まずは突破ね」
「残りました~」「ふふ、4人勝負ね」「あー、涼一、負けちゃったーー」
凪さん景香お姉ちゃんが脱落と。
「「「「じゃんけん……ぽんっ!!!!」」」」
パー、グー、グー、グー。
「WINNER! リョーイチ、勝ったWA!!」
「ケイさんおめでとう」「コレで今夜はMEのMONOデース!」
「いや、まだ1人居るんでしょ」「リョーイチの片側は頂きましター!!」
この喜び様よ。
「「「じゃんけんぽんっ!!!」」」
さっさと次点決定戦が始まっていた、
チョキ、パー、パー、って陽菜ちゃんか。
「リョーちゃんやったわ、添い寝ゲットだわ」
「おめでとう、脚立はベッドへは入れないでね」
「枕にもならないわよ、ていうかリョーちゃん、私を枕にして」
いや出来そうなサイズではあるけれども!
そんな訳で今夜の添い寝はケイさん&陽菜ちゃん、
結果はともかくみんな本気で僕の添い寝をしたいんだなあって感じ取れて良かった。
(かといってベッドでサービスとかは、しないから!)
「ねえリョーイチ」「はいケイさん」
「リョーイチROOMまで手を繋いで行きまSHOW!」
「それ良いわね、リョーちゃん」「はい、じゃあ陽菜ちゃん真ん中で」
うん、完全に子連れの親子だ。
「ってリョーちゃんおかしい、リョーちゃんが真ん中でしょう!」
「MEはリョーイチと手を繋ぎたいのdeath!」「それに私、真ん中だと脚立持てないじゃないの」
「そんなの僕が持つよ」「OH! リョーイチ男前なのネ」「だったらリョーちゃん、私をお姫様抱っこして」「それはさすがに」
いくら身長128cmでも普通に重いし!
負けたみんなにおやすみを言って僕の部屋へ、
満足げな2人、ホクホク笑顔だけど、そんなに良い事なんだろうか。
(まあいいや、寝て起きるだけだし)
ということでベッドに入るとぉ……
「リョーイチ!」
「うっわ、いきなり抱きついてこないで!!」
「添い寝の回数が増えれば増える程、skinshipも増えマース」「それ確か和製英語よ」
と陽菜ちゃんの冷静なツッコミ。
「ええっと、陽菜ちゃんとスキンシップするには、どうすれば良いですか」
「最終的には『だいしゅきホールド』ね」「えええ」「今は出来る範囲で良いわ」
「リョーイチ、HINAを胸元に入れて、MEと抱きあいまSHOW!」「それ暑そうね」「ま、まあ自然に寝ます」
しかしまあ、
ケイさんの言う通り、
添い寝すればするほど、距離が縮まるのか……
(高校卒業の頃には、どうなっているんだろう?)
その時は、
もうすでに相手が決まっているのかな、
今は想像もつかないや、まあいっか、おやすみなさいっと。




