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遠藤の部屋にはヤベエお姉ちゃんが6人も来るらしい  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 ついに始まった高校生活!

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第92話 夕食で走り回っているのは、あの人らしい

「今日のdinnerはキャセロールなのデース!」


 ケイさんの作ってくれた夕食、

 他にもソーセージやポテトなど、

 あとサラダもあるが食卓をゼロが走り回っている。


(ただ、喋らないんだよなあ)


 ちなみに、れいさんは普通に僕の隣で食事中、

 そして各自の前にはデザートのプリンが置かれている、

 れいさんがみんなの分も買ってくれたらしい、何か悪いな。


「涼一くん、ホールケーキ1人1個じゃなくて良かったじゃない」「あっはい凪さん、さすがにそれは」

「リョーイチ、MEたちにケーキを作らせるという発想はイカガ?」「それ良いですね、お金も抑えられそうですし」

「あとリョーちゃん、あんまり奢らされ過ぎないようにね」「うん、それはわかっている、お友達料とか払うつもり無いし」


 ただ今回は景香お姉ちゃんがセッティングしちゃったからね。


「涼一さ~ん、次は拉致されないように~」「あっゼロですよね、って元気だなあこのゼロ」

「ふふ、明日は私の付き添いだけど、帰りはどうする?」「あー、えみとさんごめん、放課後は友達の家で勉強会」

「涼一、私も行って良い?」「まだ早いかな、順番でローテーションあるから、ウチでやる時に時間があったら来てよ」


 友人に紹介するのは、

 早くてもそのタイミングかな。


「それで涼一くん、ここまで一緒に生活してきてだけど」「凪さん改まって何でしょう」

「何か困った事とか嫌な事とか、不満は無いかしら」「今日までで、ですかぁ」「何でも言って」

「善処シマース」「言い難かったら遠藤さんにメールで良いわ」「なんなりと~」「ふふ、相談に乗るわよ」「涼一、遠慮しないで」


 そう言われましても、

 なんだけど……普通に素直に言うか。


「今のところ、なんですが」

「ええ」「HI」「なあに」「なんでしょ~」「ふふっ」「どうしたの」

「正直に言うと、何が困って何をどうして欲しいとか、まだよくわかっていません!!」


 全てが初めて、

 みたいなものだからね。

 静まる食卓、ただゼロだけが走り回っている。


「ではとりあえずは、今のままで良いのね?」

「ええっと、友達が来た時の打ち合わせくらいは」

「OH! ベンキョーカイですネー」「はい、29階でやろうかと」


 ちゃんと僕の、

 普段生活している部屋っぽくしなくちゃ。


「そのあたり、時間あるなら入れ替わりで勉強を見てあげるわ」

「陽菜ちゃん、みんなでですか」「そうですね~、得意分野を分担して~」

「えっと、れいさんは数学でしたっけ」「ふふ、楽しみだわ」「涼一、私は見て貰う方ね」


 うん、友人とか関係なしに、

 勉強でわからない所があったら、

 凪さん達に見て貰えば良いんだよな。


(それも公私混同の、お賃金に入ってるんだっけ)


 ここは『婚約者』という立場とは、

 切り離して考える部分なのかも知れない。


「じゃあ、今夜はれいさんに早速」

「はい~、お任せ下さい~」「じゃあ涼一、私も!」

「うん、あくまでも真面目な勉強会だからね、真面目な」


 ゼロが僕に突っかかってきている、


「んも~」「れいさん、このゼロの操作ってやっぱり」

「弟ですね~」「何か怒らせちゃったかな」「じゃれてるだけかと~」

「ええっと、お姉さんと一緒にケーキ食べに行こうって言ったら、来てくれる?」


 あっ、目が光った!

 まるで『キュピーン』って感じだ。


「ならリョーちゃん、土曜か日曜にみんなでケーキ作り競争をしましょ」

「あっ、それぞれが得意なケーキを作ってくれるみたいな」「そこに弟を呼べば~」

「作り過ぎても大丈夫そうだね」「ふふ、審査員は涼一君よ」「わっかりまっしたー」「涼一、その言い方」


 ケーキ勝負か、

 優勝者への賞品はどうしよう。


「凪さん、勝った人には何を贈れば」

「そうね、1人で添い寝できる、とかは?」

「良いデスネー、じゃんけんより実力勝負death!」


 ……なんだか貞操の危機の予感!!


「土曜日は友人と勉強会兼、アウェイの試合をテレビ観戦で日曜はプロレスだっけ」

「ふふ、そうね、でも午後3時からだから、ケーキは午前中かしらね」「昼食前かあ」

「涼一、日曜の午後は部活の助っ人に呼ばれてるの」「あっ、そうすると」「プロレスは一緒には行けないわ、ごめんね」


 別にいいのに。


「景香お姉ちゃんとは、またどこかへ」

「うん、まだまだ行きたい所だらけだから!」

「例えば」「遊園地!」「千葉の?」「2人っきりで!」


 ……他のみんなもみんなで何か言いたそうだな、

 婚約者が6人も居るとデートのスケジュールだけでも大変だ、

 すでに決まっているのは定期的に、あと直前にも言ってくれるから助かる。


(徐々に忙しくなるみたいだから、今のうちにっていうのもあるんだろうな)


 そういう意味では、

 同じ学生の、しかも同じ学年の、

 景香お姉ちゃんはアドバンテージがあるのかも。


「あっそうだ、まさるくん、僕と男2人で、どこか行く?」


 目が××ってなっちゃった。

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