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遠藤の部屋にはヤベエお姉ちゃんが6人も来るらしい  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 ついに始まった高校生活!

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第91話 ここはあえて奢るのが良い手らしい

「改めまして、隣のクラスの遠藤涼一です」

「本間志保よ、どのケーキも大きいわねえ」

古雷こらいアリスよ、涼一クン、よろしくっ!」



 実物を見て、

 目移りしている。


「で涼一、奢ってくれるって、ほんっとうなの?!」

「ええ本当です」「「きゃあああ!!!」」「そんな嬉しい悲鳴あげなくても」

「条件があるんでしょう?」「はい姉ちゃん、1人1個です!」「シカタナイネ!」


 景香お姉ちゃんの肩に居るゼロもそう言っている、

 さすがに授業中は鞄の中に仕舞っていたらしいけど、

 昼食休みに大人気だったらしい、ちょっと寝取られたような気分。


(僕の世話係なのにい)


 いや中のれいさんも大変だっただろうな。

 ちなみに奢るべきか婚約者LINEで相談したら、

 陽菜ちゃんの『1人1個』という案が出たので採用した。


(当然、それを景香お姉ちゃんも読んだ訳で)


 一応、お小遣い講座から1万円を卸したので、

 父にメールで『隣のクラスの女の子にケーキ奢る代金です』て送ったら、

 さっき『甘いもので手懐けるのは良い手だな!』という返信が来ていた。


「うーん、フルーツタルトかなあ」

「このチョコケーキ、重厚で良いかも」

「志保、アリス、あと自分でプリンとマカロンとか買うと紅茶沢山飲めるよ」


 僕の奢りプラス安いの2つで、3つにして紅茶サービスを貰う計画か、

 景香お姉ちゃんさすがだなあ、女性陣みんながケースに夢中な間、僕は自分のを買いつつゼロを回収して席で会話。


「あっケーキお持ち帰りする?」

「もうすでに買ってきたわ」「ええ」

「涼一クンが学校に行っている間に、ケイさんに買ってきて貰ったの」


 普通の喋り方をするれいさんと会話している間、

 女子はみんなしてひそひそと内緒のお話をしているっぽい、

 しかも店員のおばさん、渡辺さんのお母さんかな、も一緒になって。


「涼一、決まったよー」

「姉ちゃん、みんな買った? じゃあ代金は僕が」

「はい涼一くん、ホールケーキよ」「6600円ですって、涼一クン、よろしく」「えええええ」「シテ、ヤラレタ」


 誰の誕生日だっていう、

 豪華なフルーツケーキだなあ、

 桃まであるよ、景香お姉ちゃん達の作戦勝ちか。


「すでに切って貰ったわ」

「あっ、八分割ってことはこれ1人2個では?!」

「涼一、1個よ」「うん、1個だね」「涼一クン、ご馳走様」


 姉ちゃんに続いて本間さん古雷さんも『1個』てことでゴリ押してきた。


「ええっとゼロ、1切れ要る?」

「リョーイチガ クウベキ タベロタベロ」

「んじゃあまあ2切れ頂きます、みんなもどうぞ」


 景香お姉ちゃんが紅茶を淹れてくれた!

 その周りをちょこまか回るゼロ、凄い稼働だ、

 いやこれ本来は遠く離れた親とかの見守りロボなんじゃ。


(ショート動画でちらっと見たことある)


 いや、あの動画は親の方が操ってて、

 独り暮らしの子供に『早く起きろ』とか、

 玄関まで走って『行ってらっしゃい』とか言ってたが。


「涼一ありがとう、いただきまーす」

「美味しい、ボリュームめっちゃある」

「これは、部活終わった帰りに食べたかったよ!」


 アリスちゃんの男前な食べっぷりよ、

 いやあ、よく食う女の子は嫌いじゃない、

 なぜか1人1個のつもりが2個分奢らされたのも許せる。


(クラスメイトの渡辺さんが、帰ってきてちらっと見て二階へ上がってっちゃた)


 今日はバイトの新堀さんは来ないのかな、

 変に来られて言い訳する必要無くて良かった、

 相変わらず奥の棚にある、わんこのマスコットは気になるけど!


「で、みんな他のケーキは」

「プリンかな」「プリンだね」「プリンだよ」

「うん、美味しいからねここのプリンは、仕方ないね」


 ちなみにホールケーキ買った時点で紅茶はサービスになりました。


「リョーイチ、タノシソウデ、ヨカッタヨカッタ」


 ……ゼロの中身、

 れいさんもリアルでも誘わないと。

 ちなみにお店の名前は『オーロラの風』だそうです!


(そしてお店を出ました)


 みんなすんごい笑顔。


「景香、涼一くん、ありがとうね」

「今度はひろみも呼ぼう、みんなの部活帰りに!」

「私は涼一と時間が合えば」「いや姉ちゃん、また奢らせる気じゃん」


 まあ僕は男の子だからね仕方ないね弟みたいなものだけど。


「ミンナ、サヨナラ、サヨナラ」

「ゼロちゃんも、またね」「かわいいロボだね!」


 僕の胸ポケットに納まってます、

 いやギッチギチだけどね、来週はこうしよう。


「志保、アリス、またねー!」


 ということで僕は景香お姉ちゃんと歩いて帰る。


「うーん、女の子って、ほんっとケーキ好きだね」

「私は涼一と一緒だったから、なおさら楽しかったわ」

「居ただけなのに?!」「居ただけでもよ」「その気持ち、わかるわあ」


 あっ、ロボモードから女の子モードに!

 れいさんモードではまだ無いけれどもね。


「野沢さんも来る?」

「閉店間際なら、大丈夫かな」

「今日の僕じゃないけど、ひたすらケーキを喰うまさるくんは見てみたいかも」


 奢り1万円で足りるかな。


「呼べば来るでしょうけど本人的には持ち帰りの方が嬉しいと思うわ」

「そりゃあ、ね」「涼一、やっぱり貸切よ貸し切り!」「うーーーん、あ」

「どうしたの?」「いや1度やってみたい事が、迷惑のかからない日にでも」


 それはまた、後日。

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