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遠藤の部屋にはヤベエお姉ちゃんが6人も来るらしい  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 ついに始まった高校生活!

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第86話 埋め合わせは僕が行き先を決めるらしい

「リョーちゃん!」

「うわっ、校門の前で待たなくても」

「何か問題でも?」「いえ、ってまだメイド服なんですね」


 放課後、登校が途中から塩対応になってしまった僕はお詫びに、

 帰りを一緒にってLINEしたらわざわざ食い気味で待ってくれていた、

 後ろからクラスメイトの女子2人が来たので慌ててバイクの陽菜ちゃんと並走。


「……ふう、このあたりで良いかな」

「でリョーちゃん、どこへ連れて行ってくれるの?」

「えっ家まで一緒に帰るだけじゃ」「わざわざ呼びだしておいて?」


 あっそうか、

 ここは僕がどこかへの行き先を決めないといけないっぽい。


「うーん、学生服だしなあ」

「学校はどうだったの、今日は」

「クラスの友達と、土曜の試合の話で盛り上がった!」「勝ち試合だものね」


 それにしても、どこへ行こうか……

 バイクの後ろに乗せて貰うのは無理だな、

 サイズ的にも、あと僕の分のヘルメットも無いし。


(いっそ、ケイさんと行ったショップ、は駄目だ駄目だ)


 なーに考えてるんだ僕は!

 ここから寄れそうな所っていうと、

 確か室内公園(有料)があったな、あとは……デパートか。


「うーん、メイドと学生服のデート、その行き先かぁ」

「デートって言ってくれるのね、お姉さん素直に嬉しいわ」

「夕食は凪さんが作ってくてれるし……」「おやつなら良いんじゃない?」


 おやつかあ、

 アイスクリームショップかな、

 それとも……うん、あそこなら学生でも怒られないだろう。


「ええっと、ちょっと脇道へ」

「住宅街じゃないのよ、大丈夫?」

「実はこんな所に……あった、イートインも出来るケーキ屋さん」


 ネットで見つけたんだ穴場的な、

 結構なお値段するから普通の学生は入りにくい、

 何せショートケーキが880円だからね、プリンでさえ550円ですよ。


(一軒家を改造した感じ)


 男でも入りにくいデザインじゃ無いのが良い。


「なかなか良いお店じゃなーい」

「ここってイートインはケーキ3つで紅茶がついてくるんだ」

「ありがたいわね」「しかもティーポットでだから、2人だと3杯ずつは飲めるかな」


 僕はチーズケーキにモンブランにアップルパイっと、

 陽菜ちゃんは生チョコケーキにブルーベリーケーキにミルフィーユかあ。


「ねえリョーちゃん、ここは秘密にしておきましょ」「えっなんで」

「でないと人数分、お土産で買って帰ることになるわ」「あー、それはちょっと痛いかも」

「だから私とリョーちゃん、秘密の隠れ家ってことで」「いやケーキ屋さんですし」「もう」


 そんな雰囲気を大切にしろ空気読めみたいな。


「それで陽菜ちゃんとお話なんですが」

「なになに、なあに? お姉さんに話してみて」

「うん、それなんですが、何の話をしましょうか」


 紅茶を注いでくれる陽菜ちゃん。


「えっ、ノープラン?!」

「陽菜ちゃんの、好きなタイプの男性は」

「そうね、こんな私でも構わないっていうマトモな男の子よ!」


 ……それはマトモなのか、

 と一瞬だけ思ったのは黙っておこう。


「今まで、付き合った男性は」

「リョーちゃんは?」「彼女とか居ませんでしたね」

「意外ね」「Jリーグチームの応援に熱中してて」

「じゃあ今は」「さすがに父さんに、これだけ揃えて貰えれば、まあ」「前向きに?」「はい、多分」「多分ねえ」


 美味しそうにケーキを食べる陽菜ちゃん、

 あの身体で意外と量はイケるんだよなあ、

 僕も美味しくいただく、うん、やっぱボリュームあるなあ。


「リョーちゃんが彼女に望むこととかは?」

「それなんですが」「チームの応援以外でね」

「はっきり言うと、まだわかりません!」「いや本当、若いわね」


 まだ15歳だからね、仕方ないね。


「そもそもが、彼女との付き合い方が」

「んー、取り敢えず任せて、と言いたい所だけれど、お姉さんからのアドバイス」「はい」

「本当に好きになったら、相手を大切にしなさい」「わ、わかりました」「という前提で話すけれど」


 クイッと紅茶を飲む陽菜ちゃん。


「何でしょう」「相手を好きに染めちゃいなさい」

「僕の好きに、ですか」「女性って、相手に染められたいタイプも多いのよ」

「じゃあ、みんなも」「大なり小なり、まあ事情も本気度も、人それぞれだし、おーいし〜」


 うーん、それほど本気じゃないって相手も居るとか?


「陽菜ちゃんは、本気度は」「あっ、遠藤くん!」「うわお」


 クラスメイトの女の子2人が入ってきた、

 て校門で後ろに居た、ひょっとして、つけられた?!

 

「えっと、渡辺さん、新堀さん、こんにちは、あ、彼女はウチのメイドで25歳です!」

「免許証見る?」「いえ、遠藤くんウチ来るんだ」「え」「ここ、私の家よ」「渡辺さんの?!」

「私はバイト」「新堀さんまで!」


 良かった、ストーカーじゃなかった、

 いや下手すると僕がストーカーと思われちゃうよ。


「で、リョーちゃん、何の話だっけ?」

「ええと、メイドの分、安いプリンなら、人数分、買って帰ろうかなって」

「遠藤くん、安いのが良いならマカロンがあるよ」「それくださあい!」


 という感じで、

 おやつを食べ終えて帰るのでした、

 ウチの人数分のプリンとマカロンを両手に持って。


「ねえリョーちゃん、さっきの」

「クラスメイトの子たち? 対して親しくな無いけど」

「ううん、お店の棚に、黄色い服着た犬のぬいぐるみがあったけど、あれってJリーグチームの」「言わないでー!」


 うん、ちゃんと奥にポスターもあったね、千葉の。

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