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遠藤の部屋にはヤベエお姉ちゃんが6人も来るらしい  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 ついに始まった高校生活!

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第84話 やはり包容力はあるらしい

(うーん、良い匂いにやさしく包み込まれている……)


 これメイド服ごしだよね、

 やっぱり相手は大人の女性、

 眠っていた僕を甘えさせてくれている感じ。


(外は朝か、月曜だよね、起きなきゃ……)


 と思いながらも、

 メイド服の相手にさらに抱きついてしまう、

 にしてもなんていうかこう、全体的に……小さい?!


「もうリョーちゃん、おはよう」

「……あっ丸瀬さん、いや陽菜ちゃん」

「お目覚めはいかが?」「……意外と包容力あるんですね」


 25歳だからなぁ、

 僕より10も年上である。


「今日のリョーちゃん係は私だもの」

「それにしても、その、いつのまに?!」

「凪っちは朝食、おケイさんは掃除当番だから出たのと入れ替わりでね」


 ほんっと飼い猫みたいな行動だな。


「まだあと10分くらいは、こうしていられるわよ」

「あっはい、じゃあお言葉に甘えて」「もっと甘えて!」

「ええっと、陽菜ちゃんって、ちゃんとした大人の女性なんですね」「何だと思ってたのよ」


 合法ロリかと。


「前の添い寝の時は気付きませんでしたが」「私の魅力の話?」

「その、ベッドで横になっていると、身長差とか気になりませんね」

「脚立がいらないからね、メイドと戯れプレイでもする?」「いや朝ですよ」


 と言いながら陽菜ちゃんの胸から顔を外せないでいる僕。


「私相手なら遠慮いらないんじゃない?」

「ま、まあ、確かに素直にこうは、やりにくい相手も」


 野沢さんとか、爆乳さんとか、れいさんとか、けしからんおっぱいさんとか、まさるくんのお姉さんとか。


「とりあえずは私で色々と、甘える訓練ね」

「いやその、それはそれで抵抗が」「女性への経験って必要よ? 慣れなきゃ」

「うーん」「疑似お姉さんでも、疑似妹でも、疑似恋人でも、何でも練習させてあげる」


 婚約者で練習って……

 でも陽菜ちゃんだとそれが許されそうな感じがする、

 いや色物的な感じも無い訳じゃないけど、やはりこれが包容力なのだろう、たぶん。


「陽菜ちゃんは、どうしたいんですか」

「そうね、メイド服じゃなくても、毎晩一緒に寝て、色々とお話したいわね」

「お話、ですか」「まずはね、それでお互いをよくわかり合ったら、その先へ進みましょ」


 ……やっぱり飼い猫抱いて寝る感じとかじゃ済まないよね。


「あっそういえば昨夜のじゃんけん」「負けたわ」

「みんな参加してました?」「どういう意味かしら」

「いや、嫌がっている子とか」「あー、どうでしょ、そういう子もタイミングによっては」


 タイミング???


「機嫌が悪い、とかでしょうか」

「ある意味ね、お身体の機嫌っていうやつ?」

「体調ですか」「私にもちゃんと来てるわよ」「えっ」「何よ」「……あっ」


 つまり体調ってそういう意味か。


「全員の周期とか把握してないわよ、凪っちならわからないけど」

「メイド長、半端ね~」「社長ね、添い寝を当番制にしてないのはそれも関係あるの」

「いや別に添い寝をそこまで強要するつもりは」「みんな普段はリョーちゃんに添い寝したいから、安心してね」


 いやそれ安心なのかっていう、

 まあ疑問には答えてもらえたけど、

 それにしてもメイド服ごしでも、ちっちゃくても女性はやわらかい。


(これがメイド服じゃなかったら……)


 やばい、想像するとドキドキしてきた。


「ええっと、じゃあそろそろ起きます」

「そうね、私はこのままメイド服の方が良い?」

「いや特に嫌とかは無いですが」「じゃあ学校までこれで送るわね」


 そっか、それがあったんだっけ、

 学校までの先導、うん、メイド服ならまだ大人に見られ……ないか。


「陽菜ちゃんって身長えっと」「128cmよ」

「もう伸びないですよね」「整体言って背骨伸ばして貰えば一時的に129cmになるわ」

「いやそれ、たいして変わりないんじゃ」「着ぐるみに入れば同じくらいの身長ね」「それでお見送りは、ちょっと」


 着ぐるみと登校って何事かと。


「じゃあセーラー服ね、中学の時のと高校の時のも持ってきてるわ」

「それはそれで事案では?」「バイクに乗ったらね」「いやそうじゃなくって」

「小学生っぽい服にランドセル背負う手もあるけれど」「何のカモフラージュなんですか!」


 もはやプレイである。


「さ、起きましょ起きましょ」

「あっはい、僕もトイレ行きたいですし」


 ベッドから降りる陽菜ちゃんは、

 しっかり足場にミニ脚立が設置されていましたとさ。

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