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令嬢ではあるけれど、悪役でもなくヒロインでもない、モブなTSお嬢様のスローライフストーリー(建前)  作者: タカハシあん
第16章

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860 メッセージカード 下

「とてもよろしいと思います。これなら長々と書かなくて助かります」


 だよね。上位の存在になると千文字くらい書かないと失礼になっちゃうからね。三十文字くらいで済むと楽でいいわ。


「お返しとしてゴズメ王国の葡萄で作ったブランデーを一本つけておきます。大袈裟なものは大仰になりますからね。ちょっとしたお礼やお返しにはちょうどいいでしょう」


「はい。それがよろしいと思います」


「では、ルーセル様の話を進めておきますね」


「わ、わたしの名でですか?」


「はい。今回の主役はルーセル様です。そして、ルーセル様がゴズメ王国の代表でもあります。故に功績も功罪もすべてルーセル様に帰ることになります。それだけ重いものを背負っているということです」


 それが上に立つということ。厳しいものなのよ。


「だからこそお妃様は周りに頼りになる者を置いているのです。ルーセル様は国王となることはなく、妃となることはありません。ですけど、かなり地位のある方の奥方となるでしょう。そうなったとしてもルーセル様は他国との繋がりがある。王国との繋がりは国王に匹敵するとものとなるでしょう。そのときの国王と仲良くできるならよろしい。でも、そうでない場合。自分の命は自分で守らねばなりません。これは好機。他国の妃の処世術、他国との繋がりを強固にしておくべきでしょう」


 それはわたしの立場にも繋がる。他国との繋がり。これはわたしを守るカードとなるわ。


「わたしにはわたしの思惑があります。善意でやっているわけでもありません。ルーセル様も国の思惑で動いてよいのですからね。わたしが支えますので」


 貴女のおっぱいのためなら無償の愛でお守りしますよ。そのおっぱいは全世界の、そして、わたしの宝ですから。


「……は、はい。ありがとうございます……」


「お互い、国のために動いている身。まずは自国の利益を優先せねばなりません。ですけど、それを叶えたのなら国にどうこう言われることもありません。友人として仲良くしてくださいませ」


 ルーセル様の手をつかんだ。


「はい! こちらこそ仲良くしてくださいませ!」


 おっぱいが繋ぐ友情。わたしは大いにグッドです。


「さあ、お昼までメッセージカード、って名前にしました。言葉の紙って意味です。なんなら変えてもらっても構いませんので」


 メッセージカードって言ってもわからないしね。ルーセル様が決めてもらっても全然構わないわ。


「いえ、メッセージカードでいいと思います」


 ルーセル様がそれでいいのならわたしに異論はない。メッセージカードであると周知しておきますか。


「では、メッセージカードで。内容はお任せします。簡単でいいので」


「わかりました」


 頷き一つして、ルーセル様の部屋をあとにした。

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