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令嬢ではあるけれど、悪役でもなくヒロインでもない、モブなTSお嬢様のスローライフストーリー(建前)  作者: タカハシあん
第16章

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859 メッセージカード 上

 カスどもに構ってはいられない。ルーセル様が起きてきたので遅めの朝食をいただき、昨日の反省会をする。

 

 失敗らしい失敗はしなかったからそう重い雰囲気にはならない。注意点をいくつか述べたらお昼までゆっくりしてもらうとする。


 わたしはお仕事だ。やるべきことがたくさんあるのよ。


「チェレミー様。お手紙が届きました」


 レイラの夫、ルージュンがトレイに手紙を乗せて部屋に入って来た。


 やはり優秀なようで事務官吏として即戦力となってくれているわ。


「お付きの方々か」

 

 あれから必死になって手紙を書いたんでしょうね。やはりお妃様のお付きとなる方々は働き者ね。

 

 内容は昨日の事。纏めると楽しかった。またおしゃべりできる日を楽しみにしているとのことだ。


 わたし、一言もしゃべってないのだけれどね。まあ、お付きの方々はルーセル様を通してわたしとしゃべっていたのでしょうよ。常にルーセル様の背後にいたしね。誰もルーセル様と別とは見ないか。


「手紙はわたしにだけかしら?」


「いえ、ルーセル様にも届いております」


 そりゃそうだ。そんなマヌケなことはしないか。


「凄いわね。お付きの方々は。下手したらお妃様より事を見ているのかもしれないわね」


「わたしが口出ししてよいのかわかりませんが……」


「なんでも言ってちょうだい。下手に口ごもられるよりいいわ。進言も諫言も大歓迎よ。わたしもすべてを見通せるわけではないからね。思ったことは言ってちょうだい。ただし、お世辞や甘言は止めてね。そういうのはいらないから」


 甘いのはおっぱいだけでいいわ。いや、おっぱい舐めたことないけどさ。


 おっぱいは愛でるもの。バインバインしたりボインボインしたりパフパフしたりはするけどね。それがわたしの愛なのよ~!


「チェレミー様?」


「──ごめんない。考え事していたわ。ルーセル様に返信の手紙を書いてもらって。そう長い文面でなくていいわ。そうね……」


 錬金の壺でメッセージカードを百枚くらい作り出した。


「これに感謝文を書いてもらい、ブランデーを一瓶つけましょう」


 メッセージカードには世界樹の絵を施し、ゴズメ王国の印をルーセル様に捺してもらいましょう。感謝文は手書きね。


「いえ、ルーセル様に確認が先ね」


 メッセージカードをルージュンに持たせ、ルーセル様の部屋へと向かった。


「失礼します」


 ルーセル様もわたしを真似て部屋のドアは開けており、面会に許可は不要にしていた。


「どうかしましたか?」


「お付きの方々への返信にこんなものを考えてみました。ルーセル様の考えを聞かせてもらおうと思いまして」


 メッセージカードを渡して説明をする。どうでしゃろ?

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