表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
令嬢ではあるけれど、悪役でもなくヒロインでもない、モブなTSお嬢様のスローライフストーリー(建前)  作者: タカハシあん
第16章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

858/1186

854 食後 下

「濃厚で美味しいですね」


 案外、と言うか、見た目からは想像できないほどお酒に強かったりする。十五度はある梅酒をグイグイいっちゃうくらいだった。


「お口に合って嬉しいわ」


「ここまで濃厚なのも珍しいですね。これは、自国にない品種です」


 まさか味覚まで優秀だったとは思わなかったわ。ルーセル様、グルメ舌だったの?


「ゴズメ王国の葡萄酒を飲ませていただきましたけど、確かに違いましたね。主人も驚いておりました」


 マルンセル公爵家はワインの産地なのかしら? ただの酒好きか?


「ゴズメ王国は土地が豊穣なのですね」


「そうですね。世界樹が大地を豊かにしてくれていると言われております。わたしどもはそれが当たり前すぎて疑問にも思いませんでしたけど、チェレミー様によればそれだけでは説明がつかないとおっしゃってました。おそらく、気候によるものではないかとおっしゃっていました」


 あーそんなことも言った記憶があるわ。


 ゴズメ王国は世界樹のお陰か、水に困らない地となっており、葡萄の品種としては雨に強いのでしょう。


 逆にコルディーでは雨の少ない地や寒暖差の大きいところで育つ品種となっている。そこに味の違いが出ているのでしょうよ。


「これでブランデーを作ればまた違った味となるでしょうね」


 なんかルーセル様が酒のみになる未来が見えたような気がする。酒カスとならないことを切に願うわ……。


「ブランデー、いいわよね。主人も気に入っていますよ」


「わたしはまだ飲めませんけど、我が国の陛下も愛飲しております。男の方の好まれる味と酒精なのでしょうね。次の機会に樽別に熟成させたブランデーをお持ちしますわ。いつか両国で鑑評会を行いたいですね」


 鑑評会か。ゴズメ王国ではあるんだ。コルディーでは聞いたことはないわね。あるのかしら?


「鑑評会ですか。それはいいですね。主人が聞いたら喜んで開きそうですわ」


 あ、あるんだ。鑑評会。やはりマルンセル公爵領は葡萄の一大産地なようね。


「お妃様がお越しになります」


 警護侍女の言葉でお妃様を迎える。


「少し遅れたわね。ごめんなさい」


 決して遅れてはいない。お付きの方々とルーセル様との交流時間を考えてのことでしょう。謝ったのはお付きの方々を悪く思わせないため。謝罪することですべての責任は自分にあることをルーセル様に示している。よく考えられているわ。


「カルディム家から新しい梅酒をいただいたの。皆でいただきましょう」


 ほんと、コノメノウ様に見つかる前に渡せてよかったわ。あの方、献上品でも容赦なく飲んじゃうから。王宮に来たときに作ったのよね。コノメノウ様から離れないと見つけ出されて飲まれちゃうからさ。


 もちろん、今も新しい梅酒を作り、お妃様に渡すようにしているわ。さすがのコノメノウ様も王城に忍び込んでお酒を奪おうとは思わないでしょうからね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ