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令嬢ではあるけれど、悪役でもなくヒロインでもない、モブなTSお嬢様のスローライフストーリー(建前)  作者: タカハシあん
第14章

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716 ポジティブキャンペーン 上

 ロッカルを任せたらルーセル様たちのところに戻った。


「申し訳ありませんでした。なにかありましたか?」


「いえ、なにもありませんでしたよ。村長が夜にわたしたちを歓迎したいとおっしゃってました」


 歓迎会か。まあ、村としては領主一族が来たのだから迎えたいでしょうよ。覚えよくしてもらいたいでしょうからね。


「それは嬉しいですね。楽しみです」


 ナジェスに任せているのでわたしたちは部屋でおしゃべり。ロッカルのことは黙っておく。まだルーセル様やレアナに話せる段階ではないからね。もちろん、ナジェスにもよ。


 夜になり村の歓迎を受ける。


 村の者たちに笑顔を振り撒き、領主一族のポジティブキャンペーンを行う。


「コルディーは貴族と民が近いのですね」


「いえ、近くはありませんよ。ほとんどが遠い関係と言っていいでしょう。近いと感じるのはわたしたちたが民に近づいているからです」


 貴族の教育に民とともにとかない。どう効率的に税を取るかが基本になる。民の幸せを願って、なんて貴族がいるなら見てみたいものだわ。


「なぜ、ですか?」


「統治というものは難しいものです。民を甘やかせば堕落しますし、厳しくすれば怨念となります。自然はいつも気紛れで豊作もあれば凶作もある。食べさせることもなにかと難しい。貴族はそれと向かい合わなくてなりません」


 それは自分たちの暮らしに関わってくるからね。


「民に滅ぼされた貴族は結構いるものです。憎しみが募り国を滅ぼした歴史はいくらでももあります。ゴズメ王国でもあったはずですよ。ただ、表に現れてないだけでね」


 この世界のエルフは森とともに生きる清廉な生き物ではない。種族が違うだけで中身は人間とそう変わらない。ドロドロしたものが流れているのよ。


「人も国も均衡を保つのはなかなか難しいものです。できなければ滅び、できたとしても苦悩は続く。心休まるときがありませんわ」


 まだ小さな領地だから均衡を保つのはそう難しくない。


「民が笑っていられる。これが統治の指針でありこれまでの結果です。これからも民が笑えるよう努力していくまでです」


 そして、こちらも笑っていられるよう努力していきましょう、だ。


「……笑っていられるように、ですか……」


「感謝を忘れずに。笑顔を忘れずに。これが当たり前と思わず、常に自分を、民を忘れずにいる。その心があれば失敗することはありませんよ」


 王女ならそれでいいでしょう。王女なんて広報担当みたいなものなんだからね。


「……難しいです……」


「はい。難しいものです。だから常に考えねばならないのですよ」


 今の生活を守りたいのならね。

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