1178 世界樹を讃える場所 上
わたしは設計図は描けないので、付与魔法を駆使して模型を創った。
「これはあくまでも素人が出した予想図。細かいところは申し訳ないけど、あなたたちに任せるしかないわ」
「それは構いませんが、随分と変わった様式ですな」
「ゴズメ王国、エルフの国の様式を真似ております。あちらは世界樹の本場ですから。それに倣うことにしました」
まあ、神社仏閣の様式も真似ますがね。
「まずは世界樹を一望できる桟橋を造ってください。そこで聖女様が催事を行いますので」
桟橋は百メートル。それだけ長いのなら観光の名物となるでしょうよ。
「これは、改修ありきのものですので、改修しやすいようお願いします」
「それはありがたいですな。派手さばかり求められて、あとのことは考えない方が多いので」
「目の前のことしか見てない方が多いですからね。これは、ジーヌ家からの依頼であり聖女教会の仕事となります。そんな者がいたらわたしに連絡ください。職人を軽んじる者はわたしが速やかに排除しますから」
わたしのおっぱいランド──ではなく、世界樹を讃える場所を造る者を軽んじる者は許さないわ。
「職人とその技術は後世に残さなければならないのです。それが遥か未来のコルディーを救うことになるのですからね」
ここは、おっぱい文化財が息吹く場所。わたしの代で失うなんて許せないわ。千年後も残る場所にしたいわ。またこの世界に転生するかもしれないし、長生きするかもしれない。死ぬまでも、死んでからも、わたしはおっぱいを愛するのよ。
……おっぱいの神になれないものかしら……?
汝、おっぱいを捧げよ! とかなんとか言っちゃって~。妄想が広がるわ。
「後継者を育てる方々には税を安くするよう公爵様に働きかけます。他にも補助金も出してもらうようにしますわ」
わたしの懐から出るものじゃないしね。おっぱい文化財のための税金なら仕方がないよね。
「これは、コルディーのために必要なことです。皆様も甘えることなく人を育て、技術を高め、次世代に受け継いでください。世界樹を讃える場所を守る為に」
深々と頭を下げた。世界樹を讃える場所を守ってくださいませ。
「はい! 我らにお任せください!」
やる気に満ちた職人たち。ジーヌ公爵領の宝だわ。
「あと、砂浜の整備もお願いしたいのです」
主目的はそっち。プライベートビーチの整備だ。あそこにはお風呂もある。世界樹もよく見える。夏になったらまた妃候補者たちを集めておっぱいパーティーをしたいものだわ。
なんなら他の令嬢を招待するのもいいわね。転移装置とか造っちゃおうかしら?




