1097 救護士隊 下
まあ、戦争で危機感を持たれるのも困りものだけど、国を纏めるには仮想敵は必要だ。帝国とはウィンウィンな関係を持ちながら敵対国として成長し合いたいものだわ。
そのためにも騎士団には活躍してもらわないとね。さあ、ラインフォード様。活躍の時間ですよ。
第一から第五までの騎士団が最前線に立ち、城へと突撃をかけた。
大体、三百五十人くらいかしら? どの騎士団もすべてがすべて、戦えるわけじゃない。団の維持には経理とか事務的な仕事をする者も十人くらいはいるものだ。
そう言った者たちまで参加させ、万が一、死んでしまったら団は壊滅だ。裏方を蔑ろにする集団は長続きしないからね。
そう考えれば三百五十人は適切と言えば適切なんでしょうね。城のサイズからも活躍できる数としても。
戦いが始まってそろそろ二時間かしら? いつの間にか守護聖獣と骸骨竜の戦いは終わっており、静かに騎士様方の戦いを見守っていた。
「守護聖獣様は、人型にはならないのですね」
「別の型になるのはそう簡単なことではない。妖狐でも一握りしかおらんよ」
その一握りを結構見ているわたし。まったく説得力がないのですけど。絶対、人の世に紛れて生活している妖狐いるよね!
救護士隊に切り替え、一人一人を撮し出した。
なんでそう思ったか自分でもわからないけど、ふと感じてしまったのだ。紛れ込むには今でないかと。
「……いつの間に……」
救護士隊の中に爆乳な女性が混ざっていた。
ジーヌ家にも侍女の中にもあの爆乳はいなかった。わたしは顔よりおっぱいで認識していると言っても過言ではないのよ。
──知ってる。
とか、わたしをわかっている風に言わないで!
「妖狐が人化しておるな」
「なぜ紛れ込んでいるんです? あんな目立つ胸をして」
けしからん。イヤらしい。でも、それがいい! グッドだ!
「さぁな。あと、胸を気にしておるのはお前くらいだ」
「あんな動き難い胸なんてしてたら邪魔でしょう」
そんな邪魔なものをわたしが支えてあげたい。肩に乗せてあげたい。ついでに両手で持ち上げたいです!
「ま、まあ、そうだな。お前から見たら。ほら、それよりも騎士たちを心配してやれ」
確かにそうね。妖狐が混ざっているなら救護士隊は安全でしょう。その爆乳を守りつつ、他のおっぱいも守ってくださいませ。
「さて。タリール様。わたしも突入します。騎士様方の援護をお願いします」
「は、はい、わかりました」
シューティングスターの背から滑り落ちるように空中に飛び出し、タルル様に転移してもらった。
そう言えばタルル様、ロリっ娘の側にいたのに魅了されてなかったわね。なにか対抗手段を手に入れたのかしら?




