1094 野蛮人の戦い 上
まさに野蛮人の戦いね。
まあ、戦いなんて野蛮人がするもの。けど、野蛮人に対抗するにはこちらも野蛮人にならなければならない。まったく、人間とは成長しない生き物よね。
それでも勝たなければ意味もないし、先はない。やるならとことん、相手より野蛮人になってやる、だ。
騎士様方もわたしの高揚の付与でスーパーハイになっている。戦いが終われば立っていることはできないでしょうよ。
とは言え、スーパーハイにしたから連携ってものができなくなっている。焚きつけすぎたわね。反省です。
戦いが始まってそろそろ一時間になる。常人なら一時間も戦うなんて無理でしょうに、勢いはまったく衰えていない。あと一時間は戦えそうね。
これが映画なら飽きられているでしょうね。つくづく編集の大切さがよくわかる出来事だわ。
わたしも活躍する騎士様を探してはそのシーンを撮る。この時代、手柄を見守る軍監とかいないから嫌になる。まだ騎士様が少ないからなんとかなっているようなものだ。それでもすべては見れないけどね。
一応、全体を撮すように展望台に設置はしたけど、お城の裏とかになると見落としは出て来る。こんな必死に戦っていたら報告書も出してもらえないでしょうし、終わったあとが憂鬱でしかないわ……。
ほぼ百対一の状況でもわたしの付与魔法と武具で対等になっている。敵にしたら激怒ものでしょうね。
「シューティングスター。お城の裏に回ってちょうだい」
「心得た」
仕方がないのでわたしが見るとしましょう。
お城の裏側も表同様、野蛮人の戦いが行われている。どの団の騎士様かもわからないほどの乱戦だ。
映える映像ではないけど、必死さは伝わってくる。やはり準なだけに主の騎士団とは実力の差はあるものなのね。
「タリール様。彼らの援護を」
「はい!」
さすがに乱戦なので、グリムワールをライフル銃みたいな形にして一体一体狙撃してもらう。
これは、ロリっ娘の腕ではなく、騎士様以外に当たるようにしてあるので、目を閉じていても当たる仕様だ。
騎士様方には教えてないので聖女の援護として認識してくれるでしょう。スーパーハイになっているから理解されているかはわかんないけど。
それでも骸骨兵は確実に減っている。あのお城のサイズならどう詰め込んでも一万がやっとでしょう。亜空間的ところに収納していなければ、だけど。
「そろそろかな?」
「なにがそろそろなんですか?」
「敵が奥の手を出す頃合いです。さすがに数だけで勝てると思っているなら敵として楽で仕方がありません」
シナリオ的にもなにか出さないと盛り上がりに欠けるでしょうよ。ほら、出た。




