1092 ゲームマスター 上
もうすぐ夜明け。夏だから五時前でも山の向こうが明るくなっていた。
「眠くない?」
前にいるロリっ娘に尋ねた。
「眠くない。大丈夫」
ロリっ娘に徹夜は厳しいでしょうに、目を擦りながらがんばっている。幼いながらもがんばり時がわかっているのね。
まあ、全体に不眠の付与も施し、眠くても眠れないようにしてある。長引かせないためにだ。わたしはこの戦いを長引かせる気はない。今日で終わらせるわ。
これ以上、わたしの休暇を台無しにされて堪るか。わたしの目はおっぱいを見るためにあり、この手はおっぱいをバインバインするためにあるのよ。決して目からビームを出すためでもなく、ゲスをボコボコにしてやるために拳があるわけじゃないわ。※そんな作品も書いているので読んでもらえると嬉しいです。
こちらのタイミングに合わせてくれたかのように、お城の城門が開いた。
闇属性のクセに陽の出とともに出てくんなよ。こちらとしては照明の心配がなくていいんだけどさ。
「宝珠展開」
各所に配置した宝珠(送信側)を起動させて、映像を出した。
「商人たちもがんばってくれたようね」
渡した五つの宝珠(受信側)も起動してくれた。無尽蔵にある魔力に感謝だわ。
まだ陽が明ける時間なので観ている人はいないでしょうけど、録画できる仕様になっているし、屋敷にも設置してある。ウワサを流すていどで構わない。てか、ウワサのほうが早く広まる時代。火が点いてくれたら構わないのだ。
「タリール様。用意を」
言ったとおり、わたしは裏方、いや、ゲームマスターだ。表には出ない。盤面の駒を動かすのが役目なのだ。
「は、はい」
緊張しているようなので頭を撫でて落ち着かせた。
つっけんどんなロリっ娘だけど、まだまだ甘えたいお年頃。これまで甘えられるのがロイスタン様しかいなかった。
でも、ロイスタン様の代わりにわたしが現れてしまった。自分を年相応に扱ってくれる存在。そして、自分では勝てない存在でもある。敵対ではなく、依存になってしまった、とラグラナに教えられました。
わたしはロリに興味はない。その心情を慮る思考もない。すべてはおっぱいが少しでも膨らんでからだ。
ラグラナにそう教えられても「ふーん」ってくらい。ただまあ、将来を考えるなら依存も悪くはない。わたしはどんな重いおっぱいでも抱える覚悟も器量もある。むしろ、おっぱいの圧で死にたい。その先に地獄が待っていようとわたしは後悔しない。虎柄ビキニを着た鬼女がいたらサイコー! わたしにとって天国だわ!
「お姉様?」
おっと。イカンイカン。気持ちだけ天国(地獄)に行っていたわ。
天国(地獄)のことは死んでから考えたらいい。今は現世のおっぱいのことを考えましょう、だ。




