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令嬢ではあるけれど、悪役でもなくヒロインでもない、モブなTSお嬢様のスローライフストーリー(建前)  作者: タカハシあん
第19章

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1083 組織図 下

 第六から第十騎士団の団長と副団長を呼んでもらった。

 

 貴族ではあるのだろうけど、纏っている武具が第一から第五までの騎士団との差を見せていた。


 仕方がないとは言え、この場で差があることはよろしくない。団結してくれないと困るからね。


「まず、お名前と団を教えていただけますか?」


 そう尋ねると、第五から教えてくれた。


 伯爵家出身が二人。三人は騎士伯のさんの出身だった。副団長も若い方が混ざっており、修行みたいな形でやっているそうだ。高位貴族でも若いうちは修行しないといけないものなのね。


「この戦いは、コルディー初の外敵と戦いとなり、コルディーに騎士が必要と知らしめるための好機でもあります。絶対に負けられない戦いでもあります」


 言葉を切り、集まった方々を見回した。


「ただ、参加したくない方がいたら退いてくださってま構いません。不名誉にならないようわたしがお約束させていただきます」


「なぜ、そんなことを?」


「命令であるのならわたしどもは剣を抜きます」


 不快な目がわたしに向けられる。まあ、当然だ。信じてないと言っているようなものだからね。


「コルディーに弱い騎士は不要だからです」


 そうきっぱりと口にした。


「十五の王都守護騎士団は、必ずすべてを主騎士団とします。準も補もありません。すべてがコルディーを守る騎士団とします。王国の剣であり盾である騎士に弱者なし。強者だけが騎士であるべきです。やる気のない騎士はここで退いてもらいます」


 伯爵令嬢如きが約束するべきことではない。しかし、今を逃したら騎士団改革は一生できないでしょう。


「ここには、妃候補者が揃っております。未来の王国の母となるべきお方です。騎士団は全力で守らねばならぬお方なのです。このことに異を唱えられる者はおりません。たとえ国王陛下でも」


 選別された八人。また選び直しましょう、なんてできないのよ。仮にやったとして数年はかかるでしょう。コルディーは広いようで妃となれる者はそう多くないからね。


「これは好機なのです。騎士団の意義を認めさせるには。故に、弱者はいらない。誇りなき者は下がりなさい。名誉だけは守ってあげます」


 第六から第十が中途半端な位置にいる。やる気がない者は帰れ、なのだ。


 沈黙し、答えを団長たちに任せた。


「我らチェレミー様に従い、騎士として最後まで戦うと誓います」


 一人の団長が地面に片膝をつくと、残りもそれに習った。


「我らコルディーの騎士。王都守護騎士団。チェレミー様に絶対の忠誠を」


 忠誠をと、団長たちが宣言した。

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