1083 組織図 下
第六から第十騎士団の団長と副団長を呼んでもらった。
貴族ではあるのだろうけど、纏っている武具が第一から第五までの騎士団との差を見せていた。
仕方がないとは言え、この場で差があることはよろしくない。団結してくれないと困るからね。
「まず、お名前と団を教えていただけますか?」
そう尋ねると、第五から教えてくれた。
伯爵家出身が二人。三人は騎士伯のさんの出身だった。副団長も若い方が混ざっており、修行みたいな形でやっているそうだ。高位貴族でも若いうちは修行しないといけないものなのね。
「この戦いは、コルディー初の外敵と戦いとなり、コルディーに騎士が必要と知らしめるための好機でもあります。絶対に負けられない戦いでもあります」
言葉を切り、集まった方々を見回した。
「ただ、参加したくない方がいたら退いてくださってま構いません。不名誉にならないようわたしがお約束させていただきます」
「なぜ、そんなことを?」
「命令であるのならわたしどもは剣を抜きます」
不快な目がわたしに向けられる。まあ、当然だ。信じてないと言っているようなものだからね。
「コルディーに弱い騎士は不要だからです」
そうきっぱりと口にした。
「十五の王都守護騎士団は、必ずすべてを主騎士団とします。準も補もありません。すべてがコルディーを守る騎士団とします。王国の剣であり盾である騎士に弱者なし。強者だけが騎士であるべきです。やる気のない騎士はここで退いてもらいます」
伯爵令嬢如きが約束するべきことではない。しかし、今を逃したら騎士団改革は一生できないでしょう。
「ここには、妃候補者が揃っております。未来の王国の母となるべきお方です。騎士団は全力で守らねばならぬお方なのです。このことに異を唱えられる者はおりません。たとえ国王陛下でも」
選別された八人。また選び直しましょう、なんてできないのよ。仮にやったとして数年はかかるでしょう。コルディーは広いようで妃となれる者はそう多くないからね。
「これは好機なのです。騎士団の意義を認めさせるには。故に、弱者はいらない。誇りなき者は下がりなさい。名誉だけは守ってあげます」
第六から第十が中途半端な位置にいる。やる気がない者は帰れ、なのだ。
沈黙し、答えを団長たちに任せた。
「我らチェレミー様に従い、騎士として最後まで戦うと誓います」
一人の団長が地面に片膝をつくと、残りもそれに習った。
「我らコルディーの騎士。王都守護騎士団。チェレミー様に絶対の忠誠を」
忠誠をと、団長たちが宣言した。




