奴が来た
俺はその後、母さんにこっぴどく叱られた。
『なんで、帰りが遅かったの?』
『ちょっと変な奴に出逢ってね...散々だったよ』
本当の事は話さない方がいいだろうなぁ...
『?まぁ良いけど、ご飯は寧々が作ってくれたからね。早く食べましょう』
僕の家族構成は、母の久住沙里惠、父の久住有朋、妹の久住寧々、そして僕、久住雅人だ。僕の父は美術教師で絵が上手い。僕はそれなりにしか描けない。母は料理教室を開くぐらい料理が上手い。母の影響で家族皆料理が出来る。なので曜日毎に交代制で作ってるんだ。今日は僕の番だったんだけど…妹の寧々が作ってくれたようだ。カスタードプリンを奢らなくては…
『何やってんの?早く食べなよ。今日は寧々特製のハヤシカレーだよ』
『また作ったのか…まぁ旨いからいいけどさ』
寧々特製ハヤシカレーとは、寧々が育てたトマトを搾ってトマトの水分だけで作ったカレーのことだ。毎回作るがなかなか飽きないように工夫をしてるようだ
『今日はヨーグルトをいれたのか。旨いな。』
『流石だな…よく気づいたな…なかなか美味しく出来たんだよね!』
寧々は誇らしげに言った。脱水ヨーグルトでとろみをだしたのはいいなぁ
『美味しかったよ。ご馳走さま!』
『そういえば雅人君』
『なに?父さん』
『今日は、人のためになる事はしたのかい?』
『うーん。今日はゴミ拾いくらいしかしてないや』
『そうか!綺麗にすることはいい。1日一つの善行だ。頑張れよ』
『わかった』
父さんの口癖は「1日一つの善行」
父さんは学校でも評判のいい自慢の父さんだ。
『いいことをしたら、必ず帰ってくるんだよ。お前の為になるしな。』
『うん。もう遅いから寝るね。お休みなさい』
『あぁ、お休みなさい』
もう9時だし寝ようかな。部屋の手前にさしかかると…
『このベッドふかふかだぁ!トゥ○ースリ○パー使ってやがる…』
聞き覚えのある声だ…まさかあいつ…
僕は部屋の扉を開いた
そこには、薄着でゴロゴロしている国松がいた
『おいーっす!元気か?雅人』
『何故にお前がいるんだ?ていうかどこから入ったんだ?』
『隣の家から。あといい忘れたことがあって』
『隣りは空家だったはずだけど…』
『いい忘れたな!隣に引っ越してきたんだよ』
『まじでか!あといい忘れたことって?』
『お前の通ってる高校に通うことになったからな!』
『ふぁっ!?どうやって学校に転校したんだよ!』
『これで学校に転校した』
そういって国松が出した物は「洗脳」と彫られた指輪だった。
『これは?』
『これはマインドリング。これがあれば相手に怪しまれることのなく相手を洗脳をして相手に信じ込ませる事が出来るんだ。神様から住所も作ってもらったからな』
そういいながら住民票を差し出した。
『まじでか…この住民票…本物じゃんか』
『そういう訳だからよろしくな!』
そういいながら、国松は窓から去っていった…
『嵐の様な奴だな…まぁいいか。明日は瀧真に勉強教えて貰うかな~』
瀧真は俺の幼馴染みでよく勉強を教えてくれる。掃除が上手い。掃除を6分で終わらせる掃除の名人だ。掃除のコツを聞いても教えてくれない
『さてと…明日は部活だ。早く寝て学校行くか!』
そして僕はすやすや寝た




