友と恋の境界線
「なあ。」
「…?なによ。」
「『友だち』は特別なのか?」
「はあ?」
自分でも何言ってるんだと笑いそうになったが、どうしても聞かなければいけないことだった。
「ま、まあ…そりゃあ、他人よりもとくべつ
だろうけど。その中でも特別な人が親友だし。親友よりも特別に思っちゃうのが…」
「思っちゃうのが?」
「恋人でしょ。」
そ、そうなのか??
彼氏いない歴=年齢という、いかにも漫画にでてくるようなキャラが恋人の大切さなど知るはずもなく。
しかし、親友よりもよりも大事なんてことがあるのか?わからない…。まともに生きてきたはずのこの人生に、知らないことがこんなにもあるとは…。
というか、そもそも親友と恋人の違いはなんだ?境界線はどこなんだ??
「何が違う…?」
「え?恋人と親友??どう考えても違うでしょ!うーん、まあ、何がと言われてもわかりにくいけど…」
なんだよそれ。
「わかりやすく言うならー…親友はなんでもできる!恋人はそうはいかなない、かな~?」
いや、ぜんぜんわかりやすくなっていない。
「親友ってさ、なんでも相談できたりー…あ、簡単に言えば、手つなぐこともハグすることも何とも思わないでしょ?けど、恋人はそういう行動のひとつひとつが特別で大切だから、恥ずかしいし、なかなかできない…ってカンジ??」
と、姉は胸の前で手を組んで目を輝かせていた。
なんかすごい熱弁された。
しかもちょうど私のもやもやの的を射抜いて。
里沙は親友。私はそう思っている。しかし私の思う親友の定義が違うのか、姉の言う親友の定義に里沙はまったくあてはまっていない。
姉の定義が正しいのなら、里沙は私にとって
恋人だ。




