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【連載版】「俺の告白を信じたお前の顔、最高だったよ」  作者: あいあメル
第三部 アレン

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第48話 ベルト

※本話には、性的な加害をほのめかす脅迫表現があります。ただし、直接的な性描写はなく、未遂で終わります。苦手な方はご注意ください。

「大声を出したら殺す。忘れるな」


 レイシアの口元を押さえる手が緩まる。

 助けを呼んだほうがいいだろうか?

 でも、喉元にナイフが刺さるほうが早い。そう思った。


「レイシア。久しぶりだな」


 そんなことを思っていると、ルシアンから声をかけられる。


 レイシアはおずおずと口を開く。


「……久しぶりね」


 ルシアンが口を三日月のように吊り上げた。


「良いざまだな。この日を待っていたぞ」

「……何を考えているの?」


 レイシアの頭の中は疑問で一杯だったが、結局出てきたのはそんな言葉だった。


 それを聞いたルシアンは薄く笑った。


「決まっているじゃないか。復讐だよ」


 そう言ってルシアンは両手を広げる。


「お前のせいで退学になり、嫡子からも外された」


 そう言ってレイシアのことを狂気の混じった瞳で睨みつける。


「どれほどの屈辱を俺が味わったと思う? 全てお前のせいだ。憎い。そんな言葉じゃ言い表すことができないほどだ」


 レイシアは息を呑んだ。

 そんな怯えたレイシアのことを見て、ルシアンがにっこりと笑った。いつもの、昔からよく見た笑みだった。


「そんなに怯えるなよ。せっかくの顔が台無しだぞ?」

「……」

「ルシアン様。急ぎましょう」

「大丈夫だ。まだ次の巡回までは時間がある」


 そう言ってルシアンがレイシアを見つめる。

 まるで獣のような目だ。

 レイシアの体が自然と強張る。


「……セドリック、計画変更だ。こいつを見ていたら、我慢できなくなった。今ここで、女として傷物にしてやろう。そしてそれを公然のものにしてやろう」


 ルシアンがレイシアの全身を舐めるように見て、ニヤリと笑った。


「しかし、宰相閣下はコイツを連れ去って、見られないように処理するように言っていましたが……」


 宰相。出てきた名前の大きさに思わずレイシアは目を開ける。


 最初から邪魔ものだと思われていたのだ。


 セドリックが自分の発言の迂闊さに気がついたのだろう。

 ハッとしたように息を吸い、首にナイフを押し当てる力を強める。


「セドリック、大丈夫だ。たかが子爵令嬢だ。王族の後ろ盾もない。俺たちが捕まらなければ、コイツの証言にそこまでの価値はないさ」


 ルシアンは余裕たっぷりに言った。


「じゃあ時間もないことだし、早速取り掛かるとしようか」


 肺が恐怖で一杯になる。

 思わず大声を出そうとした時、セドリックがレイシアの口を塞ぐ手に力を入れる。

 レイシアの喉元に突きつけたナイフで、顎を撫でる。


「おい、大声を出せばどうなるかわかっているな。このまま大人しくしていれば、命だけは助けてやる」


 レイシアは声を出せず固まった。


 なんで。どうすればよかったの。


 そんな想いは言葉にならない。


 涙が地面にこぼれ落ちた。


「ああ、いいな。ゾクゾクする」


 目の前のルシアンが恍惚とした表情をする。


 気持ち悪い。

 思わず吐きそうになる。


 けれど、怖くて声が出せない。


 怯えたレイシアを、ルシアンは満足そうに見ると、かちゃかちゃとした音を立てながら甲冑を脱ぎはじめる。

 衣服のベルトを外す音がした。


 レイシアは、思わず目を瞑った。


「おい、セドリック。コイツのドレスを切り裂け」


 ルシアンの声が聞こえた。


 レイシアがぎゅっと閉じた瞼に力を入れた時。


「レイシアから離れろ。下衆が」

「なっ」


 レイシアが驚いて目を開けると、王家の騎士たちと、アレンがいた。

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― 新着の感想 ―
 ( •̀ᾥ•́)9ヒーロー来たァーッ!  縁切っていて、唆されての犯行でも、ランベール侯爵家、降爵もやむなしでは?
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