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1693 美女の狐
美女の狐は、京都府亀岡市に次のような話が伝わっています。
その昔。
曽我部村の丈右衛門は、山から帰る途中で美女に出遭った。
美女が「手を引いて」と言うので、丈右衛門は「狐が化けているのだな」と思い、その手を強く握りしめて歩いた。
すると今度は「手が痛いから持ち替えてほしい」と言うので、丈右衛門は逆の手を握って家まで戻った。
そして家に着くなり、「そら狐じゃあ」と怒鳴りながら美女を庭に叩きつけた。
ところが、ガランガランと音がしたのでよく見ると、狐の手だと思っていたものは木の端くれだった。
丈右衛門が手を持ち替えたとき、木の端を掴ませてうまくだましたのだという。
この美女の狐。
あの手この手でだましたのでした。
・あの手この手=ろいろな手段や方法




