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妖怪百物語  作者: keikato
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1691/1749

1691 大禿

 大禿(おおかぶろ)という妖怪がおります。

 江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『今昔画図続百鬼』にあり、名前の禿とは遊里で働いている遊女見習いの少女のことで、菊の模様の振袖を着た娘姿の、禿げ頭の男が描かれています。

 その解説文。

「……これ大禿にあらずや……那智高野には頭禿に……大禿ありと云。しからば男禿ならんか」

 吉原には男色専門の茶屋があり、その対象となった少年は少女のような格好をして禿頭だったこと、さらに男色を示す隠語である菊などを引っかけて、石燕は大禿という妖怪を創作したとされ、大禿は男色を象徴したものであり、同時に男色の破壊僧を風刺したものだとされています。

 この大禿。

 あちらのケがありました。


・ケ=毛=気(け)

・気(け)=感じられる気配

・禿(かぶろ)=頭に髪の毛がないことをいう

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・『今昔画図続百鬼』(こんじゃくがずぞくひゃっき)


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