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妖怪百物語  作者: keikato
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1687/1754

1687 八王子の首探し

 八王子の首探しは怪火の一種です。

 これは岐阜県岐阜市に次のような話が伝わっています。

 その昔。

 曇り、あるいは雨の日。

 西郷村の板屋川にあった八王子橋の下流、その川岸の畑あたりから青白い火の玉が現れました。

 その火の玉は川の流れに沿ってフワフワと飛びまわったり、分かれていくつかの火の玉になったり、固まって一つになったりしました。

 またそれは遠く舟木山の頂上まで飛んでいき、そこで明滅した後、数十分で消えたといいます。

 これはかつて八王子橋の川下に刑場があったのですが、そこで斬首(ざんしゅ)された者の霊魂が迷い出たものだといわれました。

 これに出遭った者が問います。

「おまえ、斬首の刑だったてな」

「そうザンシュ」


・そうザンシュ=そう斬首(ざんしゅ)=そうざんす

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